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LingQのアーカイブ

映画やドラマで英語学習その2:LingQを用いたスクリプト学習

映画やドラマで英語学習その1からの続きです。

 

私がスクリプト学習に利用したのはLingQ(りんく)という英語学習サイトです。LingQはカナダの英語学習サイトで、月々10ドルから利用できます。もちろんLingQを用いなくてもスクリプトチェックは出来ますので、こんな方法もある、という参考程度に読んでいただければと思います。LingQの紹介記事はこちらです。

 

素材にしたいスクリプトを用意する

まずは学習素材にしたいスクリプトを用意します。今回はWhite Collarのスクリプトを例として使います。

Screen Shot 2015-07-30 at 4.11.53 PM

 

スクリプトをLingQにインポートする

 

LingQにログインし、先ほどのスクリプトをコピペします。

 

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_20_45_AM

 

こちらはLingQのホーム場面を開いたところです。画面右上にあるタスクから、プルダウンメニューで「レッスンのインポート」を選びます。

 

こちらがインポート画面です。コースというのは、今後同じテーマの学習素材をインポートする時、記事をまとめて格納するフォルダのようなものです。作品タイトルごとにしても良いですが、あまりにもタイトルが増えると大変なので、「Drama」として全てのドラマスクリプトを集めても良いかと思います。

 

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_21_36_AM

 

Type the Titleというところにタイトルをつけます。後々順番が分かりやすいように、White Collar Season2-7 Prisoner’s Dilemma と作品タイトルを入れます。

Type the lesson text here…という部分にコピーしたスクリプトの本文をペーストします。

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_21_36_AM copy

 

本文をコピペしたところです。ページ最後に「保存」または「保存してアイテムを開く」という青いボタンが2つ出てきます。インポートだけですぐに学習しない場合は「保存」を、そのまま続けて学習する場合は「保存してアイテムを開く」ボタンを押します。

Screen Shot 2015-07-30 at 8.22.41 AM

 

一度にインポート出来るのは2000ワードまでです。インポートする素材が2000ワード以上の場合、2000ワードずつに分かれてインポートされ、タイトルにNo.1, No.2…と順番がつきます。

Screen Shot 2015-07-30 at 8.23.00 AM

 

インポート後の設定

 

インポート後の画面です。画面左側にスクリプト、右側に未知単語が表示されています。Blue Word 22というのは、これまで自分がLingQに登録していない単語の数です。初めてLingQを利用した場合、全ての単語に青マーカーがつきます。黄色文字のすべてのLingQ1というのは、以前LingQに新出単語として登録したものの、まだ覚えていない単語の数です。これらの青マーカー、黄色マーカーについては後で詳しく説明します。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.23.46 AM

 

画面上部中ほど、歯車のマークをクリックし、Manual Modeにチェックを入れます。Auto Modeにすると、新出単語の意味を調べた後、画面が自然に次の青マーカー単語に移ってしまうので、丁寧に読み込む場合には不便な機能です。Manual Modeでは自分が画面をスクロールしない限り、勝手にスクロールされることはありません。

 

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_24_11_AM

 

 

スクリプトを読む

実際にスクリプトを読んでみましょう。

 

LingQ学習画面では、単語に点線、青マーカー、黄色マーカーがつきます。下記の画像では、perspective に点線がついています。これは、過去に自分が学習した他の素材で新出単語として意味を調べて登録し、その後「既知単語」になるまで、フラッシュカードで復習した単語です。

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_26_38_AM

 

点線がついたperspectiveをクリックすると、以前登録した単語カードが出てきます。カードには、perspectiveの意味と例文が掲載されています。「We have two different perspectives.」というのは、以前別の英語記事でperspectiveを初めて見たときに登録した例文です。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.01 AM

 

黄色マーカーは、以前別の記事で新出単語を登録したものの、まだその単語を覚えていないという意味のマーカーです。初めてLingQを使った時には黄色マーカーはありません。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.17 AM

 

黄色マーカーのvalorをクリックしてみます。すると、以前の例文は「award for valor in combat」、今回のWhite Collarでは「FBI medal of valor」です。前回の例文と併せて確認することで、単語のイメージが定着しやすくなります。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.28 AM

 

覚える必要のない単語をチェックする

 

LingQ上で初めて出現する単語には青マーカーがついています。ただし、本当に必要な新出単語や、すでに知っている単語、覚える必要のない人名やマイナーな地名なども混じっていますので、その場合は青マーカーを外す作業をします。

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.47 AM

 

青マーカーのBancroft’s をクリックすると、「バンクロフトさん」というグーグル翻訳が出てきますが、これは覚えてもしょうがない単語なので、右下の「この単語を無視する」をクリックして青マーカーを消します。右上の「この単語を知っている」をクリックすると、その単語は「既知単語」としてLingQ上の統計に計上されます。LingQでの活動を続けていくうちに、自分がどのくらいの英単語を知っているか、ある程度の目安になります。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.58 AM

 

新出単語を登録する

 

スクリプトを読んで覚えたい新出単語に出会った場合、その青マーカーをクリックします。

 

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_28_23_AM

 

すると、いくつか日本語の意味が出てきます。これは、LingQの日本人英語学習者が、evadingの意味を調べて登録したもので、右側にある回数はそれぞれの意味で登録した人の数を表しています。他の学習者が登録した意味で問題なければ、気に入った意味をクリックし、自分の好みにあう意味がなければ、その下の「検索」を押します。ブラウザのポップアップ機能禁止にしてあると辞書ページが開かないのでポップアップ機能はオンにしておいてください。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.28.30 AM

 

今回は一番上にある意味で特に問題なさそうなので、他の学習者さんが登録されたものをクリックします。

 

すると単語カードが出現します。フレーズには、その新出単語の前後を含むフレーズが自動的に抽出されています。完全な文章であればそのままでOKですが、文章が途中で途切れている場合などは自分で訂正します。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.28.51 AM

 

単語にドラマタグを付ける

 

新しい単語の下に、「タグをつける」という項目があります。単語のフラッシュカードで復習する際、ドラマから拾い上げた単語のみ集めたい場合、dramaとタグ付けしておくと便利です。

Screen Shot 2015-07-30 at 8.29.31 AM

 

 

フレーズを登録する

 

フレーズには青マーカーがつきませんので、自分で読みながら探す必要があります。例えば下記の文章で「called in」というフレーズを初めて見たとします。文脈で意味は分かっても、自分で使いこなせない場合はLingQに登録します。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.32.25 AM

スクリプト上で「called in」にポインターを合わせてドラッグすると青マーカーがつき、単語カードが出現します。Called in を調べた他の学習者さんがいなければ日本語の意味は出てきませんので、「検索」をクリックして自分で意味を調べます。

 

 

単語カードの右にある「View Dictionary」で使用する辞書を設定することが出来ます。「辞書の設定をクリックします」

 

Screen_Shot_2015-07-31_at_11_28_09_AM

 

複数の辞書から選ぶことが出来ます。ブラウザのポップアップ機能禁止にしてあると辞書ページが開きませんのでポップアップ機能をオンにしておいてください。英英辞書やUrban Dictionaryなども選べるので便利です。

 

Screen Shot 2015-07-31 at 11.33.45 AM

 

選んだ辞書は今後View Dictionaryボタンから参照出来るようになります。よく使う辞書はこちらに登録しておくと便利です。

 

Screen Shot 2015-07-31 at 11.35.46 AM

 

 

辞書でCalled inの意味を調べたら、LingQの単語カードに意味を書き込み、ドラマタグを付けます。自動的に保存されるので、Saveボタンはありません。単語カードの登録を終えたら、画面左半分のスクリプトに戻り、次の単語を登録する・・・という作業の繰り返しです。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.34.07 AM

 

最後までスクリプトに目を通し、画面の一番下までスクロールすると、I know all remaining blue wordsというボタンがあります。文章を全て読み、これ以上登録する単語がなければこのボタンを押します。

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_34_55_AM

 

リーディング回数が1となり、このスクリプトの総語数が自動的に計上されます。

 

今回登録した青マーカー単語が、次回以降LingQに登場した場合、その単語は黄色マーカーの印がついています。その黄色マーカー単語をチェックすると、今回登録した例文を見ることが出来るという仕組みです。新たによりしっくりくる例文が見つかった場合は書き換えてもいいですし、いろいろな例文と比べて単語のイメージを膨らませると定着しやすくなります。

 

 

まとめ

字幕なしで作品を視聴する→LingQにインポートして読み、単語カードを作成する→覚えるまで数日かけて単語カードを復習する→ドラマを見直し、全ての音が聞き取れるまで見返す・・・というサイクルです。LingQは最初のうちは取っつきにくいサイトですが、使っていくうちにだんだんやり方が分かってきます。スクリプトを読みながら、知らない単語の意味を調べ、知っている単語は「この単語を知っている」または「この単語を無視する」と選択していきます。

 

スクリプトを読んで単語やフレーズを登録することで、オリジナルの単語カードが出来ることと、次に記事を読むときに過去に自分が登録したカードが参照出来るというのが非常に便利なので愛用しています。

 

長くなったので、次の記事で今回作成したLingQ単語カードの活用法を紹介したいと思います。

 

LingQ Known Words

2006年9月から続けている、LingQの語彙数が本日40,000語を超えたので記念のスクリーンショット!

 

自分のブログを振り返ってみると、20,000語に達したのが2010年5月3日。年5000語ペース。LingQの単語数は、派生語なども含んでいるので、辞書の見出し語40,000個の単語数を知っているというのとは違うけれど、それでも2万語を超えた後はなかなか数が増えなかったので嬉しい。

 

LingQを始めた頃は、curiosityやdawn, duskなどの基本単語も知らなくて、調べて登録した覚えが。覚えては忘れ・・・を繰り返しながらも続けてこられたのは、知っている単語数が増えると多読多聴が楽になるのを実感出来たから。

 

最終的にはLingQで7万〜8万語を目指して頑張ります。

 

【今日の一枚】夕日。

LingQ 7年間の学習記録

7年目にしてLingQの学習記録グラフを定期的に記録しておけば良かった!と思い立ったので、2006年〜2013年の累計記録グラフを貼っておきます。ライティングとスピーキングに関しては、途中からELEに移った時に記録をやめてしまったので、2008年頃までの数字です。

 

LingQsはLingQシステムで登録した単語の数。8483個!集めに集めたつもりだけど、まだ1万語に届かないのか・・・。英語学習初期のころ、コクヨの単語カードを試みたことがありますが、さすがに手書きで8000枚超は大変だと思うので、オンライン単語帳にして良かったです。2010年4月のブログ記事に、”登録単語数5700個”と書いてあったので、3年5ヶ月で2700個増えてます。

 

学習されたLingQ数は7097個。集めた8483個のうち7097個を覚えたということなので、あと1400個ほどあります。覚えた単語の中に忘れたものも結構含まれているので、今後も要復習です。

 

既知の単語が37772個。4万個目指して頑張っているところ。この単語の中には過去形や複数形などの重複した単語も含まれているので、7−8万個まで増やさないと十分な語彙力と言えないのではないかと。

 

リスニングは3350時間。

 

リーディングした単語数155万2891語は、LingQのシステムを使って精読した単語数。多読は現在1200万語前後なので、多読:精読は約1:9の割合のようです。

 

ライティングは95000単語。これは途中記録が途切れてしまったので、正確な単語数は分からないのですが、95000単語といえば、大人向けペーパーバック1冊分の単語数です。拙い英語とはいえ、本1冊分英語を書いたと思うと感慨深い。

 

LingQは個人の好みはあるものの、多読と組み合わせると最強だと思います。多読だけだと、同じ単語や言い回しに再会する可能性は、相当な量を読まないと増えませんが、LingQの精読記事で単語登録をすると、覚えようとしている単語が多読や多聴素材の中に出てくることがしばしばあります。これで単語の定着率がだいぶ上がりますし、LingQのスクリプト付き音声素材を使うことで、文字と音声を一致させつつ多読・多聴をすると、レベルアップが早かったです。

 

来年の9月までに、既知単語4万語、登録単語1万、学習単語8000個、リスニング4000時間を目指して頑張ります。

 

<今日の一枚>

怒り心頭のインクレディブル・ハルクと、素知らぬ顔のキャプテンアメリカ。

Mastering the American Accent

Mastering the American Accnet 終了!LingQのLeslie先生と週1回、8ヶ月間レッスンを続けました。本について紹介した記事はコチラ

 

先生について発音レッスンを受けたことで感じた利点は、

・自分では気付かない微妙な発音の違いを指摘してもらえた

・上手く言えない単語を先生に何回も繰り返し発音してもらったり、ゆーっくり発音してもらったりすることで、納得いくまで分からない音を聞くことが出来た

・テキスト以外にドラマのセリフなど持ち込み素材を使って発音チェックしてもらった

 

ことです。母音、子音、リンキング、イントネーション、ストレスなど、8ヶ月で一通り全部おさらいすることが出来ました。一つ一つの母音を丁寧に発音しようとするとリンキングが疎かになり、スムーズさに欠けたりとなかなか一筋縄ではいかなかったものの、始めた頃と比べると一つ一つの音の精度が上がったのではないかと思います。

 

Leslie先生はアメリカで理系の大学院を卒業され、会社で採用人事を担当されていたこともあったとのことで、CVやインタビューの内容についての相談にも乗って頂き大変ありがたかったです。発音レッスンはこれで一区切りですが、後はドラマなどカジュアルな素材を使ってのシャドーイングは続けたいと思います。

 

 

ポルトガルにて。地面の模様は波を表しているらしい。

LingQとは?その2 会員プラン

LingQとは?その1 2012年バージョンの続き、LingQ(りんく)の会員プランについて説明します。

 

LingQ には、無料のフリー会員、月10ドルのベーシック会員、月39ドルのプラス会員、月79ドルのプレミアム会員があり、それぞれ出来ることが少しずつ違います。こちらの表をご覧ください。

 

 フリー会員と有料会員の違い

LingQを初めて試す場合は、とりあえずフリー会員になってみることをお勧めします。使える機能については有料会員と違いはありませんので、まずはLingQがどんな感じなのかを試してみると良いのではないでしょうか。有料会員との違いは、保存出来る単語の数が100個までに制限されている点です。LingQの特長は、読んだ記事から単語を保存出来る事なので、保存出来るLingQカードが100個まで、というのはかなり不便です。LingQのシステムでは、これまでに保存した単語がハイライトされるため、LingQシステムを使って読めば読むほど、このLingQカードは威力を発揮します。フリー会員の場合は、LingQカードが上限の100個に達すると、新しいカードを登録するためには、古い単語を削除しなければなりません。これではリーディングにおけるLingQ効果が激減しますので、LingQカードが100個に達するまで使ってみて、このシステムのことが気に入ったら、有料会員にアップグレードすると良いのではないでしょうか。

 また、フリー会員では、インポート出来る記事の上限が5つまでとなっています。LingQライブラリには何千個ものスクリプトつき音源がありますので、インポートが出来なくても不便はありませんが、例えば自分が読んでいるThe Economist記事などをコピペしてLingQシステムで読むことで、オリジナルのThe Economist単語フラッシュカードなどを作ることができます。このように、自分の好きな素材をLingQシステム上にアップロードして読みたい場合なども、インポート5個の上限は不便ですので、有料会員がよろしいかと思います。なお、インポートした素材を他の学習者と共有する場合は、5個の上限はあてはまらないようですが、著作権があるものは共有出来ませんので注意が必要です。

 LingQにはiPhoneアプリがあります。フリー会員もアプリでフラッシュカードを使用することができますが、有料会員になればiLingQも利用することができます。

 ベーシック会員とプラス・プレミアム会員の違い

ベーシック会員は、月10ドルを支払います。保存出来る単語数や、インポート出来るレッスン数の上限はなくなりますが、月々のポイントはつきません。月10ドルは、LingQシステム使用料のような感じでしょうか。プラス会員は、月39ドルで月に3000ポイント、プレミアム会員は月79ドルで月に7500ポイントが付与されます。このポイントは、スピーキングレッスンを受けたり、作文を添削してもらうのに使います。スピーキングレッスンは、1コマ15分が500ポイント、英作文の添削は300単語が約1000ポイントです。ポイントは90日で失効しますので注意が必要です。LingQのシステムは使いたいけれども、スピーキングやライティングは他所でやりたいという人は、ベーシック会員が良いのではないでしょうか。また、LingQでスピーキングやライティングを受けたいが、3000ポイントも使い切れないというライトユーザーであれば、その都度ポイントを1000ポイント単位で購入することもできます。ディスカウントなしの正規の値段は1000ポイント20ドルですが、会員種類に応じて25%〜50%の値引きがあります。セール中でなければ、会員は通常1000ポイント10ドルです。

まとめ

とりあえずLingQがどんなものか見てみたい、という方はフリー会員になることをお勧めします。LingQシステムが気に入ったならば、100個の上限のために、せっかく登録した単語を消しつつ無料で使い続けるよりは、有料会員になって登録単語を増やしたほうが良いです。前述しましたが、LingQの良さは単語登録システムにあるからです。LingQシステムで英文を読む→単語を登録する→フラッシュカードで単語を復習する→他の記事でまた同じ単語に出会い、単語を定着させる、という流れのおかげで、読めば読むほど単語の定着率が良くなります。インターネットを使えば無料で英語学習が出来る環境が整っていますが、月々10ドルで何千ものスクリプト音源が手に入り、どんどん増える単語を簡単に復習できるLingQシステムは、お金を払う価値があると思います。

 

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