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【映画】ドクター・ストレンジ(2016)

Doctor Strange (2016)

doctor strange

【あらすじ】

神の手を失った天才外科医が、魔術の力で甦る―
彼の生きる道は―医術か、魔術か

上から目線の天才外科医ドクター・ストレンジ。突然の交通事故により、神の手を失った彼を甦らせたのは─魔術。指導者エンシェント・ワンのもと、過酷な修行をかさね人智を超えた力を手にしたストレンジだったが、世界を破滅へと導く闇の魔術の存在を知ったとき、彼は壮絶な魔術の戦いに巻きこまれてゆく。しかし、“人を決して傷つけない”医者としての信念が、敵であってもその命を奪うことをためらわせる。彼は、いかにして闇の魔術に立ち向かい、人々の命を救うのか?ドクター・ストレンジにしかできない、常識も次元も超えた戦いが始まる。(公式サイトより)

 

【感想】

来年の日本公開が待ちきれず、旅先のドイツ、デュッセルドルフで観てきました。作品に特にただし書きがなければ英語音声+ドイツ語字幕に違いないと思い込んで映画館に行ったのですが、予告編のジャック・リーチャーがドイツ語で喋っているのを聞いて不安な気持ちに・・・。そして悪い予感は的中し、ドクター・ストレンジもドイツ語吹き替えでした(涙)。あとで調べて知ったのですが、ドイツでは特に断りがなければ外国作品はドイツ語吹き替えのほうが一般的なようです。観に行く前に調べろよ!とつっこまれそうですが、ドイツ語吹き替えとわかっていてもやっぱり観に行った気がします。

 

夕方17時台の回、3D のメガネつきで10ユーロ、約1200円は安いです。日本では2000円以上、アメリカでも夜の3Dは1800円くらいしたはず。画面が大きく、席もゆったりでなかなか快適でした。

 

作品中で理解できたドイツ語の文章が2つ・・というおそろしい状況ながら、面白かったです!!! 映像が素晴らしく、これぞ3Dの醍醐味!とワクワクしました。視点が変わる時に自分の身体もグラリと傾いてしまい、画面の中に取り込まれるような不思議な感覚でした。

 

そして主演のベネディクト・カンバーバッチの顔力がスゴイかった。変な顔のハンサムというか、本当にハンサムなのか・・・?と時々不思議に思うのですが、あの顔力は劇画向きというか、Marvelヒーローに最適でした。

 

ところどころにギャグがあるらしく、地元の人々は大笑いしてましたが、私は全くわからず・・・。久々にこんなに分からない思いを味わいました。日本公開時にまた観に行く予定です。

 

 【映画レビュー】 Magic Mike XXL(2015)

Magic Mike XXL(2015)

出演:チャニング・テイタム、ジョー・マンガニエロ、マット・ボマー

 

【あらすじ】

前作から3年後。マイク(チャニング・テイタム)はストリッパーを辞め、念願だったカスタムメイドの家具屋を開業していた。そこへかつてのストリッパー仲間からダラス(マシュー・マコノヒー)の訃報を知らせる連絡が届く。通夜の会場を訪れたマイクは、仲間たちとの最後のパフォーマンスのため、マートルビーチで行われるストリッパーコンベンションに赴くことになった。

 

【感想】ネタバレです。Spoiler Alert

公開日前日の6月30日、1作目のMagic Mikeと続編であるMagic Mike XXLの2作品を15ドルで上映する、Magic Mike double feature を鑑賞しました。

 

 

マジックマイクの続編が2015年7月に公開されると知ってから、これを観ずには死ねない!と思いつめていました。万が一にも公開前に不慮の事故などで死んだ場合、アメリカの映画館に化けて出てでも観る覚悟でいたくらい楽しみにしていた作品です。生きて公開日を迎えられて良かった!公開日が近づくにつれ、日に日に膨らんでいく期待・・・。こんなに楽しみな作品があるなんて幸せです。映画館の予告編でマジックマイクXXLが流れると女性の悲鳴が上がっていたので、胸をときめかせて公開を待っていたのは私だけではなかったはず。

 

 

前作のマジックマイクはメランコリックな作品でしたが、今回はロードムービーでコメディ寄り。作品の印象をたとえるならば、「30代の男子高校生たちが、合宿しながらストリッパー大会を目指す」といった感じです。期待していたほどダンスシーンはありませんでしたが、いい年をした男たちが学生のようにキャッキャしているのが本当に楽しそうで(ただしイケメンに限る)、なんてことない日常のシーンを見るだけでホワ〜ンと幸せな気分でした。

 

 

冒頭でダラスが亡くなったと連絡が来るのですが、それはマイクをおびき出す口実でした。前作でタンパからマイアミに移った後、ダラスはマカオに海外進出します。リッチー(ジョー・マンガニエロ)、ケン(マット・ボマー)、ターザン、ティトー、トビアスたちは、ストリッパーとしてのキャリアの幕引きとして、サウスカロライナ州マートルビーチで行われるストリッパーコンベンションに出演することを思いつきます。そこでかつての仲間であるマイクを誘ったというわけです。

 

 

今回非常に良かったと思えたのは、マット・ボマーやジョー・マンガニエロなどのサイドキャラが際立っていたことです。前作ではアレックス・ペティファー演じるダメな若者アダムに焦点が当てられていた分、その他のキャラの描き方はそれなりでした。マットやジョーなどあんなにハンサムで素敵な役者が揃っているのに、カメラが彼らの前を素通りしていく事をもどかしく感じていました。今回はアダムがいない分、それぞれのキャラクターの魅力が十分に描かれていたように思います。

 

 

そして特に良かったのがマットの歌!歌いながら踊るラストのシーンではあまりのセクシーぶりに息をするのを忘れるほどでした。ホワイトカラーのニール・キャフリーを彷彿とさせる帽子の演出も良かったです。スピリチュアル・ストリッパーで、レベル3レイキヒーラーというちょっと変わった役どころも、堅い雰囲気のマットには合っていたと思います。

 

 

ジョー・マンガニエロもすごく良かった。195cmの鍛え上げられた肉体はまさにGreek God。そんな彼がコミカルな役を演じるのが非常に可愛いのです。コンビニエンスストアの無愛想な女性店員を笑顔にするという“ミッション”のため、即興でバックストリート・ボーイズの曲に合わせて踊るシーンなど、かっこいいやら可笑しいやらで最高のシーンでした。このシーンで描かれた“女性を笑顔にする”というのは、この作品のテーマでもあると思います。

 

 

マジックマイクなので、基本的にまったりしているし、起承転結のあるストーリーではありません。もっと皆で踊るシーンがあったら良かったのに・・など多少の物足りなさはありましたが、今回は個々の俳優さんたちの見せ場を堪能させてもらいました。「撮影は学生時代のスポーツ合宿のようで楽しかった」とインタビューにあったように、チャニングやマットは演技じゃなくて素で笑っているんじゃないかというシーンもありました。撮影中の良い雰囲気がそのまま伝わっている作品なのではないかと思います。

 

 

彼女の付き添いで観た男性や、1作目に思い入れのない人にとってはただのロードムービーで面白くない映画かもしれません。ただ、私にとってはイケメンの腹筋を拝むという以上に、演じている彼らの楽しさが伝わってきて幸せな気持ちになれる作品でした!

 

 

日本公開は2015年10月のようです。

 

【映画】Big Eyes (2014) /ビッグ・アイズ

Spoiler Alert!

 

Big Eyes is based on the true story of an American artist, Margaret Keane and her husband, Walter Keane.

 

Margaret’s large-eyed, waif child paintings were popular in the 1950s and 1960s, however, it was her husband who took credit for the paintings.

 

Margaret divorced her first husband in the 1950s and moved to San Francisco with her daughter. It was a difficult time for a divorced mother to support a family, and when her ex-husband threatened to take custody of their daughter, her recently-met boyfriend, Walter Keane, offered to marry her.

 

Although she kept painting her large-eyed children for a long time, nobody seemed to notice her talent. One day, Walter came up with an idea, and he hung her paintings at a local bar. When people started to notice Margaret’s paintings, he lied that they were his, in spite of having his own career as a realtor.

 

It started as a small lie, but he seemed to enjoy the fame. He said to his wife that nobody wanted to buy the woman’s paintings, and she naively believed him, convincing herself that she should keep the secret for her family.

 

Walter was an amateur painter, but he knew how to sell. Soon, he opened his own gallery in San Francisco, and people swarmed to buy posters and postcards of the large-eyed children. They bought a stately house in Woodside (it was where I once lived!), and enjoyed their success. Walter often appeared on TV shows and talked about his “artistry” in public. He was so good at talking that he almost seemed like a con man. Of course, that was exactly what he was, but nobody knew the truth except Margaret at that time.

 

As for Margaret, she suffered from the consequences. Even though she poured herself into the paintings, she couldn’t reveal the true nature of the paintings. She even had to lie about it to her daughter, who was the inspiration of the paintings.

 

When Margaret had had enough of her husband, he threatened that nobody would believe her. She left her husband with her daughter, and moved to Hawaii to start a new life. She kept sending him her new paintings as she had promised, but it was the Jehovah’s Witnesses that changed her mind. She decided to announce the truth to the public via a radio program.

 

Following Walter’s denial, she decided to take the matter to court. When the judge ordered them to paint in front of the jurors, Walter excused himself from painting, saying that he had a sore shoulder. Margaret successfully painted the large-eyed girl, and won the case.

 

Walter kept denying the truth, and died penniless in his old age. Margaret has continued painting the iconic large-eyed children into her late 80s, enjoying her life with her third husband in north California now.

 

A peculiar fate brought them together. They were a perfect couple in a way—a talented wife, but with low self-esteem, and a mythomaniac husband with great selling skills. They complimented each other in a certain sense, however odd it was. Walter was a squalid guy, but his morbid interest in fame seemed to be augmented by Margaret’s talent. At the same time, if not for Walter, her paintings would have remained anonymous.

 

What matters the most is that Margaret is happy now. I felt sorry for Walter nonetheless. He could have had a less exciting, but peaceful life with an ordinary woman. But maybe he preferred a glorious life based on a lie. It was a pity that we couldn’t hear his side of the story, but even if we could have, he wouldn’t have told the truth.

 

Amy Adams was well cast for the role. Her beautiful large eyes projected her heart through them, which was one of the themes of this movie. Christoph Waltz, who portrayed Walter Keane, was the heart of the story. He was a silver-tongued born liar, with a remarkably persuasive motor mouth. No words can describe how irritatingly well he played his part.

 

【感想】

ウォルター役のクリストフ・ヴァルツの演技が良かった!イラっとくる口のうまさ、嘘に嘘を重ねながらもそれがバレないと思っている滑稽さ。役者さん本人に苛立ちをおぼえてしまうほどでした。しかもこの方、アメリカ人にしか見えなかったけどオーストリア出身の俳優さん。ドイツ語、英語、フランス語に堪能だそうで・・・。英語に堪能とかいうレベルじゃなくて、口の上手いアメリカ人よりも数百倍話が上手いんじゃないかと思いました。びっくり。

 

マーガレット役のエイミー・アダムスも可憐で良かったです。Big Eyesというタイトルに相応しい大きな目、ピンと上を向いた可愛らしいお鼻。とても40歳には思えません…。アメリカの女性は強いと思っていましたが、1950年代、1960年代は女性が独立して暮らしていくには厳しい時代だったのだなぁ、ということが分かりました。

 

日本でも2015年1月23日から公開中。

 

【映画】Blackhat (2015)

Blackhat (2015)

主演:クリス・ヘムズワース、ヴィオラ・デイビス、Wei Tang

評価:2 out of 10

 

【あらすじ】

中国とアメリカで同時にサイバーテロが発生し、中国の政府機関とFBIで共同捜査を行うことになった。中国政府から派遣されたChenは、MIT時代のルームメイトで天才ハッカーであるニック・ハサウェイ(クリス・ヘムズワース)の力を借りるため、彼を刑務所から釈放させ、サイバーテロを仕掛けた犯人の追跡を開始する。

 

 

【感想】ネタバレあり。Spoiler Alert!

映画を鑑賞する前、この作品の最大の突っ込みどころはクリヘムが「MIT出身の天才ハッカー」という点だと思っていました。実際は、どこから突っ込み始めればいいのか分からないほど何から何までグダグダ・・・。こんな作品に付き合わされたクリヘムが気の毒でした。

 

サイバーテロに立ち向かうため、中国とアメリカが協力することになり、MITでルームメイトだった男二人が再会する、というプロット自体は面白いと思うのです。中国に帰国して政府のエリートとなったチェンと、銀行をハッキングした罪で刑務所に収監されていたハサウェイの国を越えた友情モノにすればスッキリしたはず。

 

ところが物語の中心となるのは、ハサウェイと、チェンについてきた妹Lienなのです。この妹、一応コンピューターネットワークのエキスパートらしいのですが、それにしても存在意義が不明。兄のほうがハサウェイと同級生で、問題となったコンピュータープログラムを一緒に開発したという過去もある。おまけにかなりのイケメンだし。でも何故かヒロインである中国人の女優さんにスポットが当たりすぎていて、なんでこの場面でこの女優さんを映すの?というシーンが多々あり、物語の流れを妨げるほどでした。しかも演技が下手。”金は積むからこの子の出番を増やして”という裏取引でもあったんじゃないかと思ってしまいました。さらにこの女優さん、ラブシーンでも着衣のままだったのが解せません・・・。

 

鑑賞後、監督はマイケル・マンという著名な方であることを知りましたが、本当にこの監督さんが撮影したんだろうか?というくらい映像が美しくなかった。アクションシーンなど、お父さんが撮った運動会ビデオみたいな揺れ方でした。

 

Rotten Tomatoesでも31%というなかなかの低スコアです。一体どうしてこんな作品が出来上がってしまったのか…。

 

Screen Shot 2015-01-19 at 9.14.24 PM

 

【映画】Selma (2014)

Selma (2014)

出演:デビット・オイェロウォ、カーメン・イジョゴ、オプラ・ウィンフリー

評価:9 out of 10.

 

【あらすじ】

1965年アラバマ。アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活動した、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア氏の実話を基にしたストーリー。

 

 

【ネタバレあらすじ&感想】ネタバレです。Spoiler Alert

1965年、アラバマ州セルマ。憲法により黒人の選挙権は認められていたものの、白人の妨害により黒人は地域の投票所に登録することが出来ず、人口の50%を占める黒人のうち、選挙権を持っていたのは僅か2%だったそうです。

 

キング牧師を中心とする活動家グループは選挙権の平等を求め、セルマからモンゴメリーまでの平和的デモを行うのですが、警官や州兵から激しい暴力を受けます。無抵抗の一般人に催涙ガスを噴射し、逃げ惑う人々を警棒で激しく殴打する警官たち・・・。そしてそれを指示しているのは知事なのです。

 

 

静かでとても悲しい映画でした。特に、家族を亡くした80台の老人が悲しむ姿には胸を打たれました…。史実とはいえ暴力シーンが多く、非常に辛かったです。作品を見ているだけでも辛かったのに、実際にその時代を経験した人々がいることを思うと余計悲しくなりました。

 

この作品では、キング牧師を聖人扱いせず、彼の苦悩に焦点を当てていたように思います。非暴力主義を貫く決断をしたものの、セルマでのデモ活動で3人の方が亡くなられています。自分が下した決断がもたらした結果の重さを受け止め、それでもリーダーとして信念を曲げずに活動し続けるのは、決して簡単な事ではなかったと思います。

 

NYなどいくつかの都市では中学生が無料でこの作品を鑑賞出来るよう、篤志家からの寄付があったようです。以前ほどは酷くないとはいえ、ファーガソン事件などもありましたし、アフリカ系アメリカ人に対する差別はまだ根強いと思います。過去にあった事実から目を背けず、多くの子供達に過去の過ちを知ってもらうのは大切な事だと思いました。歴史的な事実としていくつかのエピソードは知っていましたが、やはり映像の力は大きかったです。

 

エンドロールで各場面の静止画が流れたのも美しく印象的でした。

 

現段階で日本公開は決まっていないようですが、心に響く作品だったので是非公開されてほしいです。

 

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