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【オーディオブック】Lord of All Things 

Lord of All Things(2011)

Written by: Andreas Eschbach, Samuel Willcocks (translator)
Narrated by: Nick Podehl

時間:21時間38分

発音:アメリカ英語

速度:160語/分前後

評価:4 out of 5

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【あらすじ】
日米ハーフのヒロシと、フランス外交官の娘シャーロットは10歳の時に出会った。ヒロシの家は母子家庭で、母はフランス大使館で洗濯を担当していた。二人は身分の違いを乗り越えて友情を育むが、ヒロシがお盆で水俣に帰省している間にシャーロット一家は突然の辞令交付を受け、南米に引っ越していた。

 

その後、ヒロシとシャーロットは偶然ボストンで再会する。ヒロシはシャーロットが運命の女性であると確信するが、シャーロットには婚約者がいた。

 

MITでロボット工学を専攻していたヒロシは、この世界から貧困を無くすため、すべての仕事をこなすことが出来るロボットの開発に取り組みはじめる。一方、人類学専攻のシャーロットは北極圏で不思議な物体に遭遇する。

 

 

【感想】
2012年、ドイツのベストSFに選ばれた作品のようです。SFというより、2/3はYA恋愛ものといった感じ。後半1/3で少しSFらしくなるものの、あまりSFという感じはせず、SFとファンタジーと恋愛が入り混じった不思議な感じの作品でした。

 

ウイルスのように自動複製していくナノテクロボットというアイデアについて、どうやって材料や動力源を調達するのか、すべて自動化するためには何が必要かを考えるところが面白かったです。

 

主人公が日米ハーフの男の子という設定なので、日本文化に触れられていることや、考え方が非常に日本的な点が興味深いです。主人公がアメリカ人だったら、”世界を救う”ヒーローものになっていたのではないかと思います。この結末に誘導するために、主人公を日本人にする必要があったのでは・・・。

 

ドイツ人の作者が描く日本の科学と時代がややミスマッチなところが狙っていたのか調査不足なのかが気になりました。主人公の子供時代はそれほど昔ではないはずなのに、文章から昭和30-40年代の日本の雰囲気がするのです。外国人の目から見た日本のイメージを読むのも興味深い体験でした。

 

SFというか普通の恋愛モノ?と思いながら読んでいたところ、シャーロットが北極圏に行くあたりから急に雰囲気が変わったので驚きました。その部分だけ全体と合わず、B級SF作品のような感じ。それでもヒロシの行く末が気になって一気に読める作品でした。ヤングアダルト本に抵抗がなければ読みやすい本ではないかと思います。

 

YL:8(概算)

語数:200,570語(概算)

Lord of All Things

 

【今日の一枚】

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アラスカの景色

【オーディオブック】The Perks of Being a Wallflower

The Perks of Being a Wallflower

時間:6時間23分

発音:アメリカ英語。高校生くらいの男の子の声がかわいい。

速度:150〜160語/分前後。

オススメ度:5 out of 5. 青春の甘酸っぱさを体験出来る。

 

【あらすじ】

1991年、高校1年生のチャーリーは、親友のマイケルが自殺し、学校で友達が出来ずにいた。フットボールの観戦中に最上級生のパトリックに思いきって声をかけた事で、パトリックとその義理の妹、サムと親しく付き合うようになる。

内機でナイーブなチャーリーは、”wall flower” のように、その場にいながらも一歩引いたところから皆をみているのだが、サムに恋し、彼らと一緒に過ごすうちに少しずつ心を開いていく。

 

【感想】
思春期の男の子の青臭さが恥ずかしいやら、高校時代が懐かしいやらで、主人公の心の揺れを当時を思い出しながら味わった。アメリカの高校生はパーティや飲酒、セックスなど本当に自由で、日本の高校生活とはだいぶ違う。サムとパトリック、チャーリーと共にアメリカの高校生活を満喫したように感じた。

 

”ライ麦畑でつかまえて”の再来、と書かれていたけれど、”wall flower” のほうは、仲間たちと眩しいくらいに青春している。ライ麦のホールデン少年が”リア充爆発しろ”と言いながら自爆しかねないキラキラぶりで比べると気の毒だ。周囲に馴染めない孤独感、というのは共通しているかもしれないけど、やはり全然違う。

 

最後、チャーリーのトラウマの原因がアレじゃなければ120点だったのだけど…。

 

映画版のほうではエズラ・ミラーのパトリックがとても良かった。ゲイの男の子の秘められた恋愛関係に傷つきながらも、大きな口を開けてあっけらかんと笑い、クレイジーに振舞っている所が好き。

 

原作と比較すると、チャーリーがSamへの思いを日記に綴るシーンはだいぶ削られており、彼女への募る思いが十分に表現されていないように感じた。そしてチャーリーと姉の関係もほぼカットされていたのが残念。原作では、姉さんに起こったある”出来事”をきっかけに、姉と弟の絆が強くなるのだけど…。

 

逆に映画の方が良かった点は、サムとパトリックのホームカミングパーティでのダンスシーン。息がぴったりで心から楽しそうで、こういうのは映像ならではだと思った。

 

オーディオブックと映画、どちらもキラキラと輝いていて大好きな作品。

 

YL: 7

語数:66,000語(SSS調べ)

 

 


The Perks of Being a Wallflower


ウォールフラワー (集英社文庫)


Perks of Being a Wallflower [DVD] [Import]

 

https://www.youtube.com/watch?v=25LJH7BWGl0

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