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2010年12月のアーカイブ

Technology Ventures podcastより

Stanford Technology Venturesのポッドキャストより、Life Scienceの分野で活躍されているSteve Burrill氏のレクチャーが興味深かった。

 

Burrill氏は1960年代からライフサイエンスの分野でベンチャー企業にかかわり、現在はBurrill&CoというVenture capitalのCEOをされている方。ベンチャーの分野に長くかかわり、成功をおさめた経験から最も大事だと思われるポイントをいくつか。

 

Industry をよく知ること

自分がかかわる業界についての専門知識を得ること。その業界で一番のエキスパートになれば、皆が自分の所に意見を求めに来るようになる。Technical knowledge を得て専門家になることが大事。

 

Relationshipを築くこと

Networkを大事に。15年前に大事だとは思わなかった人が将来重要な役割を果たすことになることもある。

 

情報から Insightを得ること

今の時代、情報は溢れている。たくさんの情報を吟味し、そこからinsightを得て価値ある情報に出来ることが大事。そこからadvantageが得られる。
たとえば、現在の情報から2050年の医療を予測することなど。

 

Capitalについて理解すること

会計知識なども重要。マーケット、組織の仕組みを理解すること。

 

Focusする時間をとる

やりたいことに集中する時間を取ること。

 

以上がレクチャーの大まかなポイント。話の中で、私にとっても重要だと思ったのは、情報からInsightを得ること。洞察力を養うことと理解したんだけど、あっているだろうか。巷にたくさんある情報をいったん消化して、そこから洞察するということは非常に大事なことだと思った。専門家になれ、というTipsとも関係すると思うんだけど、情報を読んだり集めたりするのは誰にでも出来る。みんな同じニュースや情報を得ているのに、そこから価値ある情報を見出すのが難しい。ただの一次情報から何かを得るためには、専門家としてこれまで時系列的に体系的な知識が蓄積されていて、バラバラの情報から付加価値を持った情報へと昇華できる能力が求められていると感じた。

 

もう一つ印象深かったのは、見方一つで状況はかわるという例。The glass is half full. という表現がある。楽観的な人は、コップに半分入った水を見てhalf full と言い、悲観的な人は half emptyという。起業家はhalf full と考えるべきという例えで、医療の未来についての話が面白かった。アメリカではGDPの約20%を医療費として使用しているが、その対象は人口の5%の病気の人に対して。今後は予防医学が大事になるので、残り95%の健康な人をLife Scienceのターゲットとすれば大きな市場となるという話。

これは今まで自分の中になかった発想だった! 私は悲観論者で、日本などGDPの8%程度しか医療費に使われていない上、2050年までにGDPは激減するという予想があって、インドネシアにまで抜かれてしまう。人口は現在の1/3近くにまで減少する。これから老人が増えるので医療・介護は成長分野!という声を聞くけれども、国も個人もお金を持っていなければ医療にかけられる金自体が少ないはず。2050年の老人は今の私たちだし、金を持っているとは全く思えない。全く成長産業じゃないし、医療者の給料確保でさえ怪しいのではないかと思っていた。Burrill氏の The glass is half full. という観点で物事を考えれば、日本の老人医療は先細りかもしれないけど、予防医学で健康な人を対象に商売をすれば、新しいマーケットが開けるということになる。

 

そういえば、先月アメリカでも今後は予防が大事だという話を聞いた。2050年にアメリカにおけるヒスパニック系の割合は30%前後になる。肥満や糖尿病など生活習慣に起因する病気は貧困層に多く、それは健康教育の不足によると思われる。今後ヒスパニック系が増えれば、生活習慣病から心疾患や脳疾患などの予防可能な病気が増え、医療費が高騰する恐れがあるため、貧困層を教育し理想の生活習慣を提案することが重要と。

 

この話を聞いた時は、”未来は恐ろしい!”と思っただけだったのですが、これをチャンス!と捉える発想の転換が大事。日本の老人医療は縮小するかもしれないが、例えば日本の生活習慣や食べ物をアメリカに紹介して、日本食健康ブームでも起こせばいい商売になるかもしれない。マクドナルドみたいにドライブスルー方式でお惣菜を売るチェーン店とか。アメリカでは、毎晩ピザ→ハンバーガー→メキシカンフードのローテーションという家庭も珍しくないそうだから、お手軽に日本食をカロリー制限食にして売りだせば日本の”健康な国”というイメージも相まって成功するかも。

 

11月のThe Economistの日本特集を読んでからもう日本は駄目だ…私も野垂れ死ぬ!と悲観的に考えていたのだけど、物の見方を変えることでチャンスを見つけることは出来るということを学びました。このPodcastシリーズはテクノロジーベンチャーという起業に関するシリーズですが、起業するしないは別として、生き残る術を学ぶいい機会です。

反TOEIC

  • 2010/12/14 1:03 AM
  • TOEIC

2年前に受けたTOEICの有効期限が切れた。2006年から2008年まで年1回ずつ、計3回受けたうちの最高点が935点。中途半端で本当に恥ずかしくて、満点近い点数が取れるまでは年1回受けようと今年の半ばまでは思っていたのですが、色々と思うことあり、もう二度と受けません。

もともとTOEICは嫌いでした。初回受験の前に、公式問題集は1回分解きましたが、テストのためのテクニックや問題集を何回も回すなんてことはアホらしい。Internetで英語記事や音声がいくらでも手に入る時代に、なぜわざわざ試験対策用に作られた英語を使う必要がある?しかも100%になるまで問題集を数十回も回すなんて。カッコ埋め問題や誰それが何色のコートを着ているなんて、つまんないリスニング問題を何度も聞くより、好きな素材を使って自由に勉強したほうがいい。


それでもTOEICを受けようと思ったのは、英語学習の参考にとネットで情報を集めているうちに、圧倒的に多いTOEIC学習ブログに影響を受けたからです。”TOEICで何点”というのが分かりやすい英語力を測るモノサシで、TOEIC900点が一つの目標とされている。目標に達するために市販の問題数をひたすら勉強する学習者さんとみると圧倒されます。 特に私は、多読・多聴とLingQという、多数派ではないうえに、短期間で効果を実感しにくい勉強法で英語を学習していたこともあって、皆と同じモノサシで英語力を測られたいと思いました。いい点数を取って、楽習と揶揄されることもある多読でも効果を上げられる、試験にも対応できると自分を安心させたかったのもあります。

英語学習開始から5年がたった今でも、今の学習法で大丈夫か時々不安になります。ただ、TOEICを英語習熟度のモノサシとして、皆と同じ土俵で戦う必要はない。TOEICのために勉強するのはおかしい、と思いながらも試験を受けてしまったのは残念ですが、今までTOEIC対策をしていなかったのは不幸中の幸い。

TOEICの点数を上げることがモチベーションアップにつながるという人も多いと思います。ただ、試験を目標にする他にも、モチベーションを維持する方法はあります。例えば、日本語で出版されていない英語の原作本を読んだり、海外のサイトから情報を得ること、去年は聞き取れなかったニュースが聴き取れるようになった時など、上達を実感し本当にうれしくなります。

英語はツールなので、英語記事や本、テレビなどから情報を得るため、またはコミュニケーションの手段として実際に使いながら学ぶべきだと思います。点数にこだわって、目先の点数アップのために試験勉強をするのは本末転倒だと思うのです。

私だけでなく、さしあたってTOEICの点数が必要なわけではないのにTOEICを受けたり、TOEICの問題集を解いている方も多いと思います。何百時間も費やす前に、一体なんのためにその問題集を解いているのかを考え直したほうがいい。

ビジネスのために英語が必要というならば、TOEICの内容を勉強するよりも英語で書かれたビジネス書や自分の専門分野に関連する洋書を読み、自分が本当に興味があって学びたい事を英語で学ぶといいと思います。英語を学びつつ自分のスペックを同時に上げることが必要。iTunes U のレクチャーやTEDなど、英語を学びながら世界の大学で行われている講義を聞くほうがよっぽど為になります。

それでも就職や転職に有利だからとTOEIC高得点のために試験勉強をしたいなら、別にTOEICに特化した学習をしなくても十分点数は取れます。企業側も、TOEICを採用や昇進の基準にするのは止めて欲しい。英語力のある人物を雇いたいなら、英語ディスカッションやWritingなどで英語力を測るほうが、現場で問われる英語力に則した評価が出来るのではないだろうか。今はテストする側の英語力もないのでしょうが、TOEICに依存した英語学習から脱するよう、社会全体もかわるべきです。

りんくディスカッション備忘録 12/13

グループディスカッションで、一年以上ぶりにトルコの方と話しました。特に親しかったわけではなかったけど、他にイスタンブール出身の方がいなかったので記憶に残っていた方。

チューターのトムさんが、”何のために英語を勉強しているのか”と参加者に質問。私以外のお二人は、ロシアのIT技術関係の女性と、トルコの電話に関する技術者の方でした。お二人とも、マネージャーに昇格するためには英語が必要だから、とのこと。 そういえば、LingQのグループディスカッションでご一緒した外国の方は技術系の方が多いことに気づきました。色々な国の人と取引で話す必要があるから、LingQで非nativeの人と話すことがいい訓練になるのでしょう。

日本人でディスカッションに参加されているのは、語学関係の仕事をされている方が多い気がします。日本人のITや技術関係の方たちは、スピーキングの練習をされているのでしょうか?

1年ぶりに話したトルコの方の上達ぶりに驚きました。Audibleでオーディオブックを聞いているとのことで、うれしくなりました。全部理解するのは難しいとのことで、繰り返し聞いているそうです。チューターのトムさんも、英語も音楽のように旋律があり、英語の音をよく聞いて脳に焼きつけて、同じ旋律で自分も話せるように繰り返し練習することが重要と話されていました。

外国の方は、細かい文法間違いなどは多いのですが、一見流暢なんですよね。今日も”奥さんは働いているの?”という質問に対し、He is, He work(s), とずっと奥さんに対して”He” を使ってましたが、それでも喋る喋る。こちらにも言いたいことは伝わっているし、とにかくコミュニケーションがとれているということが大事だと思いました。

多読記録 What I Wish I Knew When I Was 20.

What I Wish I Knew When I Was 20 今年の夏、英語プレゼンが決まり、いったいどうすればいいか分からずに途方に暮れていたときに読んで勇気づけられた本。著者のTinaさんが、2-3年のうちに大人になり巣立っていく息子さんに対してのメッセージを書き留めていたものを、Stanford大学の学生さん達に講義したものです。とっくに20歳を過ぎた自分も”今聞いておいて良かった!” と思える内容でした。


たくさんメモした中から特に心に残った部分を抜粋。

The overarching goal is to demonstrate that all problems can be viewed as opportunities for creative solutions.


です。何か問題にぶち当たった時に、ストレスを感じることなく、クリエイティブな方法で解決するチャンスだと捉えること。


そして、

Our mission is to teach scientists and engineers about entrepreneurship and to provide them with the tools they need to be entrepreneurial in whatever role they play. We believe, along with a growing number of universities around the world, that it isn’t good enough for students to come out of school with a purely technical education.


知識や技術的な教育を受けて卒業するだけでは十分でなく、起業家精神を持つことが大事。これは文字通り”起業する”、というだけではなく、問題解決能力を養うこと、想像力にとみ、革新的であることを意味しています。


仕事に限らず、生きている中で困難はあるけれども、やらなければならないこと、成し遂げたいことがあると思います。問題を前にした時、ストレスを感じずに、どうやってそれを解決しようかとポジティブに向きあう態度が大事であることが述べられていました。


また、失敗を恐れないことも大事です。もし私たちが最近失敗をしていないなら、それは失敗を恐れてリスクを取っていないということ。失敗から学ぶことも多い。失敗を恐れずに、自分のリミットを少しずつ上げてチャレンジするからこそ、成功する可能性がある。Successful careerというものは、右上がりに上昇しているものではなく、アップダウンのあるものであるということを心得ること。


ちょうど英語プレゼンという初めてのチャレンジに多大なるストレスを受けていたので、この本を読んで随分励まされました。

Attitude is the biggest determinant of what we can accomplish.

とは、本当にその通りだと思います。

iTunes U に著者の講義音声があります。


情熱、やる気が体中から溢れでてくるようなとてもパワフルな話し方をされる女性です。Stanford大学のEntrepreneurial Thought Leadersというシリーズの1回目で、毎回講師をかえて131エピソード用意されています。大学時代の自分の専攻分野とは関係ありませんが、全く知らない分野だからこそ、新鮮な気持ちで聞くことが出来そうです。

読み易かったのでYLは6くらいと予想。語数は概算で52,000語。

多読記録 Fall of Giants (The Century Trilogy)

発売前から楽しみで仕方なかったFall of Giants (The Century Trilogy)を読了しました! 学会前でなかなか読めず2ヶ月かかってしまいましたが、アメリカ往復の機中で400ページ分ほど一気に進みました。The Pillars of the Earth を読んだ時ほどの衝撃はなかったけど、第一次世界大戦中の出来事をフィクションと史実を交えることで、まるで登場人物の人生をたどるように読むことができ、いろいろと感じるものが多かったです。


物語は第一次世界大戦前から終戦後数年にかけて、イギリス、ドイツ、ロシア、アメリカに住む5家族に起きた出来事を描いています。サラエボ事件からヨーロッパ各国が戦争に至るまでの経緯、イギリスでの反戦運動、女性の参政権を勝ち取るために奔走した女性たち、敵国同士となったイギリス人とドイツ人のロマンスなど、とうの昔に終わった出来事&フィクションにもかかわらず、この先どうなることかとドキドキしっぱなしでした。

高校時代に世界史の授業で第一次世界大戦のことは習ったのですが、日本がどうなったか、1914年サラエボ事件、1917年ロシア革命、1918年休戦と表面的なことしか覚えていませんでした。戦争中にどういうことが起こったのか知らないまま、受験のために年号だけ覚えるなんて全く役に立たない勉強でした。以前ディズニーの自伝 Walt Disney: The Triumph of the American Imagination で、アメリカが途中から第一次世界大戦に参戦し、ウォルト・ディズニーも衛生兵としてフランスに従軍する様子を読みました。この時代に生きた人たちの本を読むことで、年号だけだった出来事が繋がっていくのが面白いです。


本作では第一次世界大戦が終り、アメリカではロシアからの移民がマフィアになっていきそうな場面、イギリスでは平民が政治的ポジションを得て、貴族による支配に対抗しようという動きが出てきたところ。ロシアはレーニンによる独裁が始まり、ドイツでは敗戦後のハイパーインフレで人々が生活に苦しんでいるところで終わっています。タイトルのFalls of Giantはうまく日本語に訳しきれませんが、ドイツやロシアなどの大国、ヨーロッパの貴族社会などが衰退していく様子をあらわしているのかなと思いました。3部作シリーズの1作目ということで続きが楽しみ!再来年が待ちきれません。


YLは8以上と予想。ハリポタよりは難しい。

語数は概算で24万6250語としました。 800万語までもう少し!


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