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2011年2月のアーカイブ
洋書絵本から得られること
- 2011/02/27 11:10 PM
- 洋書
Audibleセールで40%引きだったので、1クレジット11ドル相当のクレジットでは買わないような短編をいくつか買ってみました。そのうちの一つToad and Frog are Friends。これは多読初期のころに読んだものでNativeの対象年齢は幼稚園生レベル。そんな簡単なレベルの本でも、多読開始当初に読んだ時にはわからない単語があってかなりの衝撃を受けました。
“meadow=牧草地、草原” という言葉は日本語でなら絶対知っている生活レベルの単語。中学・高校とそれなりに真面目に英語を勉強してきて、大学受験のための英語もちゃんとやりました。ブランクが10年以上あったとはいえ、多読を始めた頃、日常生活レベルの言葉がすっぽり抜けていることに気付きました。
英作文についても同じことがいえます。”ヒキガエルとカエルは川へ行きました。Toad and Frog went down to the river.” という簡単な文章でも、自分で書こうと思うと went down to the という部分が自然に書けません。子供用の本は、旬動詞や前置詞が自然な形でふんだんに使われているので参考になります。
この本を最初に読んだ時は、とにかく英文を読むことに慣れることが目的でした。あれから5年、800万語ほど読みました。今度は易しい言葉でも十分に、かつ自然に表現する、ということを意識してオーディオブックを聞いてみようと思います。
ネット上にFrog and Toad are Friendsの中の A Swim というチャプターのスクリプトがありました。多読の読みやすさレベル(YL)1.5です。このレベルの本からも得られるものがたくさんあります。読み手のレベルによって、英文に慣れるために読む、語彙に慣れ親しむため、自然な英作文を書くために読む・・など、色々な利用法があると思います。
どんな1日を過ごすかは自分次第
- 2011/02/26 10:45 PM
- Podcast
Entrepreneurial Thought LeadersよりLive for the future and survive success. 成功した起業家が語る”成功の秘訣”は大体似通っていると思うのだけど、podcastとはいえそういう人たちが自分の生の体験から学生に語りかけるレクチャーを聞く機会は中々ないので、週一で聞いてみようと思っています。
今回の講演者はOpitiMedicaのCEO、Mark Forchette。OptiMedicaはスタンフォード大学の眼科教授たちが作ったベンチャーで、眼科領域の新しいデバイスを開発し、市場に出すビジネス。講演者であるMarkは創業メンバーではなく、CEOとして他の会社から引きぬかれた人物。彼がが語る成功の10か条は、
1.何をしたいかを知り、目標を設定すること
2.情熱を持って取り組むこと
3.”Sales”について学ぶこと
4.リカバー出来ない失敗はない
5.戦略が大事
6.過去の成功にしがみつかない。成功よりもその維持が難しい
7.お金を第一の目的にしない。お金はいい仕事への副産物的な見返りでしかない。
8.人は好きな人々のために仕事をする
9.とにかく準備が大事 Prepare! Prepare! Prepare!!
10. 適材適所、これが10か条の中で一番重要。Put the right people in the right seats.
3番のセールスについて学ぶこと、これは販売員に限られたことではなく、全ての人が学ぶべきだということです。”売る”というのは、モノを売るだけでなく、自分を売ること。コミュニケーションの仕方、自分の見せ方、すべてにおいて関係するスキルです。これは日本人が苦手とする部分じゃないかと思いました。よい技術や商品があってもそれをうまく売ることが出来ない、個人としても自分をアピールすることが出来ない…。セールスというと漠然としているけど、商品や自分をよく説明し、相手と十分なコミュニケーションを取ることでより良い関係を築くこと。ブランド力、スキル・・・自分の持てるものすべてをレバレッジせよと。
最後におまけとして11番目のアドバイス。私たちは毎朝起きるたびにたくさんの選択が出来る。一生懸命働くのか、ポジティブな態度で過ごすのか・・・すべて自分しだい。そして一つ一つの選択の積み重ねが将来の成功に繋がっている。
11番目のアドバイスが一番心に残りました。しかもこの言葉、”どんな1日を過ごすかは自分次第”という標語として以前の職場に貼ってあったけど、その時は心に響かなかった言葉。メッセージを受け取る側の心理状態、時期によって必要な言葉しか心に届かないのかもしれません。
Twitter共同創業者の話
- 2011/02/21 12:44 AM
- Podcast
Entrepreneurial Thought Leaders より TwitterのCo-founderであるJack Dorseyの講義。Twitter大好きで毎日利用していますが、いったいどういう風に始まったのか知らなかったので興味深く講義を聴きました。
なんとJackは現在34歳! 子供の頃、地図に夢中で1984年に初めてMacコンピューターを買ってもらった際、コンピューター上で地図を描く簡単なプログラムを作ったそうです。その地図上でドットを動かすしくみを作り、家にあった無線ラジオから流れる消防車や救急車がどこへ向かうという情報を組み合わせ、車のスピードや方向を予測してMap上で動かすプログラムを作成したと。1984年にコンピューターを使い始めたということは8歳から…。すごい小学生です。
Twitterの原型を思いついたのは2000年頃。Blackberry端末を使って自分の近況をemail listの人たちに送るというソフトを作った彼は、”今公園にいます。”というような内容のメッセージをみんなに送りましたが、”だから何?”というような反応だったそうです。いいアイデアだったのですが、このころはまだBlackberryを使っている人も少なく、彼のメーリングリストに近況を送りかえしてくれる人もいなかったと。この時のことを ”Wrong time, good idea.” と表現しています。このアイデアはいったんお蔵入りし、医療システムなど他のシステム開発などに携わったようです。
2005年~2006年に間に関わっていたプロジェクトが解散したことで転機が訪れます。当時SMSで160字程度のショートメールが流行っていて、彼もよく利用していました。このようなシステムを使う会社を作ろう!とビズ・ストーンらと共に2週間でプログラムを書きました。初めてのTweetは社員募集のtweetだったようです。
街をvisualizationしたい、世界を見たいという彼が幼い頃に持っていた夢、今何が起こっているかという好奇心がTwitterに繋がったと彼は言っています。そして不景気の時ほど新しいことを始めるチャンスと。JackはTwitterの他にも、Squareというクレジットカード決済システムを作っています。従来、クレジットカード決済は店員がカードを読み取り、値段を打ち込んで客にサインを書かせ店側のレシートとサインの2枚をホッチキスで留めるものでした。それを端末を使って煩雑な手続きを電子化する仕組みも作ったようです。
Jackが経営陣として心がけていること、それはeditorial、編集者の役割のようなものだということでした。CEOになるといろいろな報告が上がってきて、やることが1000くらいあるけれども大事なことはやることを絞ること。一つめはチームにbest peopleをいれること。ネガティブな要素を排除するために時にはメンバーにやめてもらうこともあるそうです。それほどチームメンバーは大事。二つめはInternal and External communication. 次の1ヶ月、半年、1年のビジョンをはっきりさせること。そしてプロダクトを重要視すること。そして3番目がお金の流れ。Investmentや収入など会社のお金に関する仕事をするということ。CEOとして重要視しているのはこの3つで、全てのdetailをパーフェクトにする。そのためにはdetailの数を絞ることが重要とのことでした。
Jackのモットーは”Expect the unexpected, and whenever possible, be the unexpected.” これを毎日心がけているそうです。Appleのスティーブ・ジョブズも”Think different.” と言っていますが、Jackのモットーと通じるところがあります。
Jackのレクチャーを聞いた後に彼の年齢を確認してびっくりしました。podcastなので顔をみないで話を聞いていたら50歳くらいかと思いました。 それくらい考え方、話し方がしっかりしてます。 ”The Power of Curiosity and inspiration” というレクチャーのタイトル通り、好奇心とインスピレーションを大事にし、他人と違う考え方を追求することの重要性を感じたお話でした。
英文添削と人生相談
- 2011/02/19 5:47 PM
- ただの日記
先日の英語日記をLingQのアリソン先生に提出して添削してもらったら丁寧な励ましのコメントが来ました。英文添削というか人生相談かも。
励ましの中にあった言葉で偶然自分も手帳に書き留めていた言葉がありました。”If you dwell on the negative, you will attract more of what you don’t want.” 私が手帳に書き留めていた言葉は”There is no time to dwell on negative thoughts.” これは昨年読んだ85ー105歳の女性アーティストの本から得た言葉で気に入ってメモしておいたもの。ポケットサイズのMoleskineを日記がわりに使っているのですが、いつも最初の2ページはあけておき、その手帳を使っている間に出会って心に響いた言葉を集めています。ノートが変わるたびに前の手帳から3つほど新しい手帳にも持っていきたい言葉を書き写しているのですが、”There is no time to dwell on negative thoughts.”という言葉は必ず新しい手帳に引き継ぎます。毎日眺めるんだけど、あまりにもnegativeになった時は見ても目が素通りしてしまう。ありそん先生に改めて指摘されて、またこの言葉が好きになりました。
先生のコメントの中に”Do not look down at the small pebbles/obstacles in your life right now.” と書かれていて、気にいったのでノートに追加しました。何か嫌なことがあったり、うまくいかないことがあるとそのことばかり考えて、その先にある長い道を見失いそうになります。道端の石に文句言ってないで、その先を見て進まなければ。
オーディオブック Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption
- 2011/02/14 11:25 PM
- Audiobooks | ノンフィクション
Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption
時間:14時間
発音:アメリカ英語
速度:150-160分(平均)
おススメ度:★★★★★ (日本人として知っておくべき)
アメリカ空軍砲撃兵として第二次世界大戦に従軍したアメリカ人元オリンピック選手の物語。
Louis Zamperiniは1936年ベルリンオリンピックの陸上競技で入賞し、4年後のオリンピックではメダルを期待されていた有望な選手でした。ところが第二次世界大戦勃発のためオリンピックは中止。失意のうちに空軍に入隊し、爆撃手としてB24の乗組員となります。当時の戦闘機は性能が悪く、戦闘で命を落とすより飛行機の不具合で墜落することが多かったというシロモノ。そんな中、ルイの搭乗する戦闘機は数々の零戦を撃ち落とします。
1943年、消息を絶ったアメリカ空軍飛行機の探索を命じられたルイ達のチームに割り当てられた飛行機は、以前から調子が悪いことが分かっていたグリーンホーネットという機体。パイロットは抗議しますが、上官の命令には逆らえずに出発。太平洋沖で海上に墜落します。約10名の乗組員のうち、墜落後に助かったのは3名。食料・水もなく、ゴムボートでの漂流が始まります。飢え、絶え間ないサメの攻撃、悪天候との戦い。そして40日以上の漂流の末にたどり着いたのは日本軍が統治する島でした。捕虜となり、日本本土へ送還されたルイの2年間に渡る地獄の日々が語られています。
何の予備知識もなくオーディオブックを聴き始めたので、かなり後の方までフィクションかと思っていたら実話でした。
日頃私たちは戦争で日本人がいかに辛い思いをしたかを被爆者の体験談を聞いたり、火垂るの墓を見たりして、日本人としての戦争体験を知っています。アメリカ人空軍兵士として日本で捕虜生活を体験したルイを通して語られる戦争は、私たちが見聞きしている戦争体験とは異なります。アメリカ兵に対して親切に接した日本人も少数ながらいたものの、ルイ達の人権は蹂躙され、ジュネーブ条約など無視した扱いを受けます。暴力、飢餓による脚気、不衛生な環境による感染症により多くの捕虜が命を落としました。日本の捕虜は他国の捕虜よりも有意に死亡数が多かったようです。
このオーディオブックで、日本でひどい扱いを受けていたアメリカ人兵士が、戦争が終わり解放されて広島近郊の捕虜キャンプから列車で広島に近づく回想シーンがあります。広島に近づくにつれ、車窓から見える木々の葉が消え、枝が消え、幹がなくなり、爆心地は無の世界に。それを見た捕虜は”不適切ではあるけれども”と前置きした上で、”Beautiful”と表現しています。戦争を終わらせるためには広島・長崎への原爆投下もやむを得なかった、という欧米の意見を聞いてこれまではただ憤慨していましたが、立場が変われば受け止め方が違う。世界からみれば、日本は戦争を仕掛け、他国を侵略し、人々に多大な苦しみを与えたために、原爆投下を正当化されてしまうのだと感じました。
ルイは1998年、81歳で長野オリンピックの聖火ランナーとして来日、94歳の現在もご存命のようです。
全て実際にあったエピソードで、残酷なシーンや胸が悪くなるような日本人の行動もありますが、アメリカ人の立場から見た第二次世界大戦を是非知っておくべきだと思います。
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