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2014年のアーカイブ

【読書メモ】 アメリカ居すわり一人旅

アメリカ居すわり一人旅 (角川文庫)

 

「アメリカに行けば何かがある」と、夢と貯金のすべてを賭けて一人渡米した群さんの、愉快なアメリカ観察記。旺盛な好奇心と元気さにひきかえ、語学力と忍耐力がほとんどないので、入国審査に始まり、宿泊、食事問題など、次々と日常トラブルが起きてしまう。が、特殊なアルバイトが見つかって、ありがたいお金と友情を手にすることが出来たのであるが…。観光や買い物に走らずに、あるがままの生活をそのままアメリカで過ごしてきた、無印エッセイアメリカ編。

「BOOK」データベースより

 

【感想】

アメリカに行けば人生を変えるくらいの素晴らしい出来事があるに違いない!と、3ヶ月間渡米してみたものの、特に大したことは起こらなかった話…。

 

1954年生まれの作者が20歳の頃だから、1974年前後か。この頃のアメリカにおける日本人の扱いが非常に興味深かったです。ニュージャージー州の田舎道を歩けば誰もが物珍しそうに振り返り、入国審査では女一人ということで怪しまれ、入国管理局まで行かなければならなかったというほど。

 

さらに、自動販売機の前では、「自動販売機など見たことないだろう」と自慢され、「コーヒーを飲んだことがあるか?」と聞かれる始末。40年前の話とはいえ、昭和50年頃は、日本もだいぶ発展していたはず…。日本もそれ程遠くない昔に発展途上国扱いされていた時代があったんだなぁ、と感慨深かったです。

 

作者がバイトしていた下着メーカーの話も面白かったです。下着の体型モデルとして、各年代のいろんな体型の女達が一部屋に集められて待機するのですが、そこで繰り広げられる日常は、ただの旅行者としてアメリカを見学するだけでは得られない、本当のアメリカ人の姿を垣間見ることの出来た貴重な体験だったと思います。

 

 

行く前は、私の人生を変えるくらいの重大な出来事だと思っていたが、帰ってみたら、「そんなこともあった」くらいのことになっていた。英語がペラペラになったわけでもなく、とっても楽しいことがあったわけでもない。

 

という一文が心に刺さりました。1週間の旅行とは違い、長期滞在ともなると、異国での暮らしも日常になります。よほどやりたいことを決めておかないと、日々流されていってしまう・・・。アメリカ生活にも多少慣れてだらけてしまっていた今の自分への警告のように感じ、ドキっとしました。もっとアクティブにならねば….。

 

 

【今日の一枚】

近所の美術館。iPhoneを持つ手が滑って、変なところでシャッターを押してしまったら、正面から撮るよりかえっていい感じになったような気が !

【オーディオブック】Mr. Mercedes

Mr. Mercedes

時間:14時間22分

発音:アメリカ英語。

速度:150語/分前後。

オススメ度:4 out of 5. スティーブン・キングにしては後味は悪くない。怖い描写もナシ。

 

【あらすじ】
夜明け前からジョブフェアの会場に並んでいた失業者の列に故意にメルセデス・ベンツが突っ込み、大勢の犠牲者を出した。後にMr. Mercedesと名付けられた犯人は逃走したのだが、事件の数カ月後、定年退職した事件担当警部に事件を告白した手紙を出す。犯人の目的は、退職後、日々を無為に過ごしていたビル・ホッジスを自殺に追い込むことだった。

 

【感想】
インターネットのチャットルームでメッセージの交換を始めた犯人と元警部の心理戦を描いた作品。キングの作品にしては、途中でオカルト路線にならないという点で、意外にも普通のミステリーでした。

 

心に闇を抱え、大量殺戮に走った犯人に同情の余地はないものの、その生い立ちは残酷で悲しいのです。特に、障がいを抱えた子どもを抱えたシングルマザーの取った行動には共感は出来ないけれど、「私だったら絶対にそんな事はしない!」と、彼女が取った行動を糾弾する気持ちにはなれませんでした。

 

そして、やはりスティーブン・キングは読みやすい!と思ったのは、聞いていて情景がはっきりと脳裏に浮かんでくるところ。例えば、寝袋で寝ていた母娘が車に轢かれたシーンを、”Strawberry jam in a sleeping bag.” と表現したり、首から下が麻痺した被害者の事を、”Head on a stick.”と言ってのけたり・・・。ギョッとするような言い方なのですが、朗読を聞きながらイメージが鮮烈に脳裏に焼き付けられました。洋書をオーディオブックで聞く時に、日本語を介さずにイメージで理解していると実感できます。

 

Goodreads、2014年ミステリー部門に選ばれた作品だけあって、読みやすくてなかなかおもしろかったです。大きなどんでん返しはないものの、続きが気になってサクサク読み進められる作品。そしてラストの一文にはゾクッと寒気が走りました。これは続きがあるのかな…。

 

YL: 7.5 (概算)

語数:140,000語(概算)

Mr. Mercedes: A Novel

 

【今日の一枚】

ショッピングモール内のクリスマスツリー

不思議なダイエットコマーシャル

https://www.youtube.com/watch?v=GNPLuSx_06U

 

「幸せなら手をたたこう」のメロディにのせて、オヤツ摂取を勧めるビデオ。1番は、If you are happy and you know it, eat a snack! と、まぁ普通なのですが、2番からの歌詞がすごい。

 

幸せならオヤツを食べよう。

悲しい時はオヤツを食べよう。

腹が立っている時。

落ち込んでいる時。

退屈している時。

寂しい時。

眠たい時。

罪悪感を感じている時。

ストレスを感じた時。

Eat a snack!と、様々なシチュエーションで間食する人々の姿が映し出されます。

 

この動画を提供しているのは、”Weight Watchers”という減量を支援するサイト。有料会員になると、チャットで減量相談をしたり、コーチングを受けることが出来るようです。

 

減量サイトなのに、こんなに間食バンザイヽ(´エ`)ノな動画を流して良いのかという疑問が。

 

しかもこのコマーシャル、映画館で繰り返し流れているので、映画前に見るとやたらとお腹が空くんですよね。。。。

 

アメリカは、デブに優しい国だとつくづく思える動画です。

海外旅行するのに英語はいらない・・・のか?

前回一時帰国した際、「今どきスマホもあるし、海外旅行するのに英語なんて要らないよね!」という話題が出ました。「ですよね〜w」と、その時は適当に話を合わせたのだけど、思い出しました! 海外旅行中に英語が出来ずに困ったエピソードを…。

 

「1ヶ月くらいイギリスに語学研修に行けば英語が話せるようになる」と本気で信じていたバカな大学生だった私は、春休みに大学生協が提供していたホームステイプログラムに参加しました。午前中は語学学校に行き、午後はフリーというカリキュラム。語学学校でのレベルテストは中級。同じ頃に入学した日本人達はほぼ皆さん中級でした。ただし、9ヶ月間通っているという日本人の方も同じクラス。”来たばかりの私達と、9ヶ月いる人が同じクラスっておかしくない?”と気づいたけれど後の祭り。1ヶ月くらいではどうにもなりませんでした。では半年頑張ればどうにかなったのかというと、9ヶ月の人も2年いた人も似たり寄ったりのレベルだったので、何年国外で勉強しようが、出来ない人は出来ないままなのだという非情な現実を思い知らされました。

 

ただ、言葉が話せなくても「行けばなんとかなる」というのは正しい。チケット一枚買うのでさえ、「ワン・チケット、プリーズ」と小さな声で言うのがやっとだった私でも、午後は毎日地下鉄でロンドンまで出かけては観光していました。

 

ホームステイプログラムも終盤にさしかかったある日のこと。私はロンドンでの観光を終え、Northern Lineの終点にあるホームステイ先へと向かう列車内にいました。すると、列車走行中に突然アナウンスが入り、まもなく最寄り駅に停車したのです。停車するなり、血相を変えて列車から降りる人々。何が何やら分からないまま、私もとりあえず皆さんに倣って列車を降りました。その後もホームにアナウンスが入るのですが、何と言っているのか全く聞き取れません。当時の私の英語力は、「Mind the gap」などの短い定型文が聞き取れる程度で、長文となるとチンプンカンプンでした。

 

そのままホームで待っていれば列車が再び発車するのか、故障なのか、テロなのか。全く分かりません。右往左往する人をつかまえて聞いたのですが、綺麗な列車のアナウンスさえ聞き取れない私が、普通の人が話す興奮したセンテンスを聞き取れるはずもなく…。

 

やがて人々が一斉にホームを出てバス停に向かったので、私もワケもわからずついて行きました。複雑な路線図と時間通りに来ないバスを乗り継いで駅の終点まで辿りつけたのが奇跡のようでした。

 

何か大きな事件だったらニュースで放送されるに違いないと思い、その日はずっとニュースをチェックしていたのですが、地下鉄での騒動については触れられませんでした。あの時何が起こったのか、今でも謎のままです。列車が停車するなり、皆慌てて外に出て行ったので、何か良くない事だったのではないかと思うのですが・・・。

 

「生きて帰って来れたんだから良かったじゃない!」と言われればそれまでなのですが、あれがもし本当にオオゴトだったなら、無事ではいられなかったかもしれないと思いました。

 

たしかに、英語が出来なかった時にも何回か単独で海外旅行に行きましたが、それ程困ることはありませんでした。フレンドリーに話しかけてくれる人がいても、思っていることが満足に言えなくて残念だなぁと思ったくらい。でも英語が出来なくて心底困るシチュエーションというのは、命にかかわるかもしれない重大な局面で起こるんだな・・・と実感しました。

 

そんな大変な事は滅多に起こらないし、一生遭遇しないかもしれません。でも周りで重大な何かが起こっていそうな中、ワケが分からないというのはとても不安な事です。英語圏に行くならば、多少の聞き取り能力は必要だと感じた出来事でした。

 

【今日の一枚】

思い出の地、ロンドン!

【オーディオブック】The Warded Man (The Demon Cycle #1)

The Warded Man

時間:18時間14分

発音:アメリカ英語。

速度:150-160語/分前後。

オススメ度:5 out of 5.

 

【あらすじ】

文明社会は悪魔の到来とともに終焉を迎え、人々は夜毎現れる魔物に怯えながら暮らしていた。魔物と対峙する手段はなく、悪魔除けの護符で囲った家の中でじっと朝が来るのを待つしかない。日没後の移動が出来ないため都市間の交易は途絶え、年1−2回、護符描きの訓練を積んだ”メッセンジャー”が村々を周って伝達事項や交易品のやり取りをするのみとなっていた。

辺境の村に住んでいた少年アーリンは、母が魔物に襲われるのを目撃する。為す術もなく見守るだけの父に嫌気がさしたアーリンは村を飛び出し、メッセンジャーとなり魔物と対峙すべく一人で都市を目指したのだった。

 

【感想】
読み応えがあって面白かった!

 

中世ヨーロッパのような描写だが、現代のような科学的な文明が崩壊した300年後の世界らしい。主人公はメッセンジャーを目指すアーリン、薬草師見習いの少女リーシャ、後に旅の大道芸人となるロジャーの3人。それぞれの視点から、この荒廃した世界と、無力な子供たちの絶望感が見えてくる。

 

多くの人々が仕方ないながらも現状を受け入れる中、この世界を変えたいと努力をするアーリン達の成長物語が良い。3人の人生がいずれ交差し、アーリンがどのようにして”Warded Man” となったのかが明らかになっていく場面ではフィクションとは知りながらも辛かった。

 

シリーズ5作のうち現在3作目まで発表されている。1作目だけ日本語版があるものの、続きは邦訳されていない模様。これは面白かったので、日本でもシリーズが出ればいいのに!

 

YL: 8 くらい

語数:150,000語(概算)


The Warded Man: Book One of The Demon Cycle (The Demon Cycle Series)

護られし者 1 萌芽(1) (ハヤカワ文庫 FT フ 16-1)

 

【今日の一枚】

イエローストーン国立公園にて

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