How we learn

TTBOOK Podcastで子供の知性とSocial classについて興味深い話があったのでメモ。Intelligence and Culture Psychologyがご専門の方のお話。

子供の知性はSocial classに影響される

子供にどれだけ語りかけたか、語りかけの語彙の質、内容が子供の知性の発達に影響する。
例えばアメリカでは、専門職の両親の子供は3歳までに3000万語の言葉を聞くという。両親がミドルクラスの子は2000万語、親が生活保護を受けるレベルであると1000万語。

さらに親が使うVocabularyの質により、すでに3歳の時点で子供が使う語彙に違いが現れるとか。middle classの両親は、under classの両親と比べ、語りかけるときに文脈や状況をふまえて話している。

また、専門職の両親は子供を良く褒める。このクラスでは、叱責1にたいして褒め言葉6つ、ミドルクラスでは叱責1に対し褒め言葉2つ。under classになるとこの割合が逆転して、褒め言葉1に対し、叱責2の割合。”Don’t do that. Stop it! “などの言葉に対し、”Good job! “と言った方が子供に自信を与える。

3歳児と自分を比較してみたら

ここまでがPodcastで聞いたお話。これはこれでいいお話なんだけど、私が注目したのは本題とは関係なく、3歳児が暴露される言葉の量。これを自分のリスニング量と比較してみたら面白そうだと思い、ざっくり計算してみました。

オーディオブックやpodcast, ニュースなどのリスニング素材のスピードはだいたい150〜200語/分くらいなので、遅めに見積もって平均150/分とします。

150×60分で9000語/時間。

ミドルクラスの子を基準とすると3歳までに2000万語。

2000万/9000語=2222時間 となりました。

多読多聴では、”やさしい素材をたくさん聞いたり読んだりしていると、ある日枠から水が溢れでるかのように言葉が出てくる”と読んだ覚えがあるのだけれど、いったいその”枠”の深さはどれくらいなのか。超適当な計算で、リスニング2222時間と試算しました。

もちろん、子供が言葉を吸収する驚異的なスピードとか、大人の学習者に元からある言語能力とか色々な要素があって単純な比較はできないのですが。

たまに”自分の英語は3歳児レベルにも満たない(涙)” と凹むことがあるので、そんな時はまだまだインプット量が足りないからだ!と思うことにします。

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How we learn への7件のフィードバック

  1. ピンバック: yukoxoxo2000

  2. ひまわり のコメント:

    yukoさん,こんばんは~(^^)興味深い記事ですね!そしてyukoさんの理知的な分析結果もまたもや素敵です♪♪項目分けの見出しも見やすいですね~!
     今教職の勉強をしていて,ちょうど今日勉強した部分と重なる部分がありました。「体罰」から「愛情教育」への脱却を述べたホーレス・マンという人の言葉の一部です。→「『出来たから生んだ』というような邪悪な親によって呪われ,忌むべき『罪』の中で養育され,愛情と行為の声を耳にしたこともなく,本来なら彼らを守るために差し出されるはずの親の腕によってふるわれた鉄拳に毎日うちのめされてきた子どもたち。。。」やはり親が1番,子どもの知性の発達に影響しますよね。under classだと,生活するのも大変で,語りかけも褒めることも難しいかもしれないですね。。。
     うんうん,やっぱり褒めて伸ばすのが1番ですね!この歳になっても,私も褒められたいもの(笑)
    >たまに”自分の英語は3歳児レベルにも満たない(涙)” と凹むことがあるので、そんな時はまだまだインプット量が足りないからだ!と思うことにします。 
     はい,了解しました!私もそう思って,頑張ります!!(^^)

    • yukomillennium のコメント:

      ひまわりさんへ。教職の免許更新、思ってたより大変そうですね。更新制になっていたとは知りませんでした。
      大人も子供も褒められるのが一番ですね。欠点にばかり目が行きがちだけど、おおらかな心でいいところを探さねば。

      早く教職の勉強が落ち着いて、TOEICの勉強に戻れるといいですね。頑張って下さいね!

  3. keiko のコメント:

    三歳児のexposureで2222時間になるんですねー。しかも単に聞くだけでなく、インタラクティブなやりとりもあるわけだから、濃いですよね。
    膝くらいまで溜まってるのを汲み出すのは時間がかかるけど、喉のへんまで来れば、もっと素早くでるんだろうな と想像して、やっぱり2000時間目指してみるか・・・

    • yukomillennium のコメント:

      keikoさんへ。2222時間は、3歳児のインプットを自分のリスニングスピードに当てはめた試算です。学習方法によっては、短縮できるのかもしれませんが。
      いつになったら枠が一杯になるのか、早く自分でも体験してみたいものですね〜。

  4. マリ のコメント:

    こんばんは、はじめまして。
    以前から参考にさせて頂いています。
    私は学生時代英語がとっても苦手で、センター試験で散々足を引っ張られました。
    でも、英語という言葉自体は好きで多読を始めて4年になります。(中断と再開を繰り返しているので300万語足らずですが。。。)
    今年はリスニングも取り入れようと思った矢先yukoさんのブログに出会いました。
    過去ログ全部読みましたー!継続することって凄いなあと感動です。
    LingQではAliceをインポートしこつこつ読んでます。あとVOAのリスニング。
    これが全然聞き取れません・・・・・・。毎日少しずつ頑張っていこうと思います。
    1つお聞きしたいのですが、以前リスニングトータル1500時間と書かれていらっしゃいましたが
    、LingQのどこでカウントしてるのでしょう?
    マイレッスンのⅰpodのような何回聞いたかというところをポチポチしているのですか?
    現在アプリでカウントしてますが、LingQでできたら便利だなあと思ったので教えて頂ければ嬉しいです。
    初めてなのに、長々書いてしまいました。これからもよろしくお願いします。

    • yukomillennium のコメント:

      マリさんへ。はじめまして、コメントありがとうございます。多読と多聴、LingQって総合的にとっても相性がいいと思うんですよ。お互いに高め合っていく感じで、自然に英語力をあげるのにぴったりがと思います。
      LingQのリスニングカウントはですね、聞く度にiPodのようなマークをポチポチしてもいいのですが、LingQ外で聞いた時はプロフィール画面の学習状況っていう横棒グラフがありますよね、あそこの”リスニングの長さ”という項目の横にある+マークを押すと手入力出来ますよ。私はそこで総合リスニング時間を記録しています。7日、1ヶ月、半年、一年、全期間と表示を変えるごとにこれまでの時間も見ることが出来るので便利だと思います。またわからないことがあったら遠慮なく聞いてくださいね。私もLingQに入ったばかりのころは色々と先輩方に教えてもらいましたので。
      こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します。

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