Twitter共同創業者の話

Entrepreneurial Thought Leaders より TwitterのCo-founderであるJack Dorseyの講義。Twitter大好きで毎日利用していますが、いったいどういう風に始まったのか知らなかったので興味深く講義を聴きました。

なんとJackは現在34歳! 子供の頃、地図に夢中で1984年に初めてMacコンピューターを買ってもらった際、コンピューター上で地図を描く簡単なプログラムを作ったそうです。その地図上でドットを動かすしくみを作り、家にあった無線ラジオから流れる消防車や救急車がどこへ向かうという情報を組み合わせ、車のスピードや方向を予測してMap上で動かすプログラムを作成したと。1984年にコンピューターを使い始めたということは8歳から…。すごい小学生です。


Twitterの原型を思いついたのは2000年頃。Blackberry端末を使って自分の近況をemail listの人たちに送るというソフトを作った彼は、”今公園にいます。”というような内容のメッセージをみんなに送りましたが、”だから何?”というような反応だったそうです。いいアイデアだったのですが、このころはまだBlackberryを使っている人も少なく、彼のメーリングリストに近況を送りかえしてくれる人もいなかったと。この時のことを ”Wrong time, good idea.” と表現しています。このアイデアはいったんお蔵入りし、医療システムなど他のシステム開発などに携わったようです。

2005年~2006年に間に関わっていたプロジェクトが解散したことで転機が訪れます。当時SMSで160字程度のショートメールが流行っていて、彼もよく利用していました。このようなシステムを使う会社を作ろう!とビズ・ストーンらと共に2週間でプログラムを書きました。初めてのTweetは社員募集のtweetだったようです。


街をvisualizationしたい、世界を見たいという彼が幼い頃に持っていた夢、今何が起こっているかという好奇心がTwitterに繋がったと彼は言っています。そして不景気の時ほど新しいことを始めるチャンスと。JackはTwitterの他にも、Squareというクレジットカード決済システムを作っています。従来、クレジットカード決済は店員がカードを読み取り、値段を打ち込んで客にサインを書かせ店側のレシートとサインの2枚をホッチキスで留めるものでした。それを端末を使って煩雑な手続きを電子化する仕組みも作ったようです。


Jackが経営陣として心がけていること、それはeditorial、編集者の役割のようなものだということでした。CEOになるといろいろな報告が上がってきて、やることが1000くらいあるけれども大事なことはやることを絞ること。一つめはチームにbest peopleをいれること。ネガティブな要素を排除するために時にはメンバーにやめてもらうこともあるそうです。それほどチームメンバーは大事。二つめはInternal and External communication. 次の1ヶ月、半年、1年のビジョンをはっきりさせること。そしてプロダクトを重要視すること。そして3番目がお金の流れ。Investmentや収入など会社のお金に関する仕事をするということ。CEOとして重要視しているのはこの3つで、全てのdetailをパーフェクトにする。そのためにはdetailの数を絞ることが重要とのことでした。


Jackのモットーは”Expect the unexpected, and whenever possible, be the unexpected.” これを毎日心がけているそうです。Appleのスティーブ・ジョブズも”Think different.” と言っていますが、Jackのモットーと通じるところがあります。


Jackのレクチャーを聞いた後に彼の年齢を確認してびっくりしました。podcastなので顔をみないで話を聞いていたら50歳くらいかと思いました。 それくらい考え方、話し方がしっかりしてます。 ”The Power of Curiosity and inspiration” というレクチャーのタイトル通り、好奇心とインスピレーションを大事にし、他人と違う考え方を追求することの重要性を感じたお話でした。

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