Difficulty or Challenge?

先日、LingQ のグループディスカッションに参加した時のこと。チューターはカナダ人男性。参加者はロシア人の男性、日本人男性と私。


チューターのトム先生はとにかくネガティブな言葉を避けます。たとえば、”私は30歳です”という場合、”I’m 30 years old.” ではなく”I’m 30 years young.”と言え!と。もちろん英語としては間違っているんだけど、学ぶことに年齢は関係なく、年を取るごとに記憶力が下がって語学を習得しにくくなる・・とか、そういうネガティブモードに入らないようにというグループディスカッション内での決まりごとのようなものです。

正直なところ、そこまでするか・・・?と思っていて、自己紹介する時には単に年齢を言わないようにしていました。ところが先日、これはいいな〜、と素直に思えたポジティブ思考法がありました。参加者のお一人が、”〜が難しい、I have a difficulty〜”というようなことをおっしゃったところ、トム先生が、”difficultyじゃなくて、 challengeと言いなさい”と訂正されました。もちろんdifficultyも正しい使い方だし、challengingを使っても似たような意味合いなのですが、challengeという言葉からはポジティブな印象を受けました。


ただの言葉遊びかもしれないけど。”〜〜が難しい”という言葉は、日常生活でわりとよく耳にするし、自分でもしばしば使う言葉です。特に英会話の時には”英語は難しい”とか。difficulty→challengeに置き換えることで、”難しいがやりがいがある”と言葉によって励まされる気がします。

”言霊”という日本語がありますが、ネガティブなことを言わないだけでなく、一歩進んでポジティブワードに置き換えるくらいの積極性を持ちたいと思いました。

I had a group discussion with tutor Tom the other day. Tom has a unique view on choosing words. For example, he always tells us that we should say, “I’m thirty something years ‘young'” instead of, “I’m thirty something years ‘old'” once we have reached 30 years “old” when introducing ourselves in his discussions.

While we were having a casual conversation, one of the participants said he had a difficulty with something. Tom advised him not to say “difficulty,” but to say “challenge.” I realized that the meaning is the same, but “challenge” has a positive connotation.

It’s not the same, but Japanese have a similar idea that a word carries its own force of will. We have to be careful not to utter negative thoughts; otherwise, it would come true. Although try as we might, we tend to become pessimistic while dwelling on negative thoughts. Becoming constantly aware of word choice will help us sever the vicious cycle of negative thinking.

When looking back, “difficult” often appeared in my conversations. I’m a big believer in the power of words and tried to avoid negative words. It doesn’t seem to be good enough. Replacing “difficulty” with “challenge” will bring me a positive attitude toward life.

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Difficulty or Challenge? への10件のフィードバック

  1. suzahiro のコメント:

    仕事上でもdifficultiesを使ってしまうところを、気をつけてchallengesを使うようにしていたので、思わずコメントしてしまいました。challengeという言葉にすることで、いいのはではそのチャレンジの内容についてついで議論ができる点だと思います。解決アイデアを練る前に、問題をしっかりシェアするという事が必要になる場合がたくさんあると思います。心理的なものかもしれませんが、そのときの問題のシェアの仕方がネガティブかポジティブかによって、問題の捉え方=仕事への態度と見られてしまうような気がしています。

    • yuko のコメント:

      suzahiroさんへ。コメントありがとうございます。difficultyをchallengeへかえる。言葉上のことだけど、心理面に及ぼす影響力の大きさを感じています。
      確かに、”難しい”という言葉を使うと、それだけでその先が閉じてしまう感じがしますね。challengeだと、解決法を考えようというポジティブさが伺えますし。”positive atitude”が全て、という言葉は英語ではよく聞く言葉です。日本ではあまり口に出して言わないけど、これはしっかり見習ったほうがいいと思いました。

  2. PetitPoisLeonie のコメント:

    むかし、be not good at doing/ somethingといわずに on the way to improvementとか、growthとかいいなさいと誰かにおっしゃっていたことをいまだに覚えています。子供にも「下手!」といわず「上手になる途中」といってます。ほめ上手ですね!やる気がぐんぐんでます。私はTiger MomよりTomのほうがいいです。笑

    • yuko のコメント:

      Leonieさんへ。Tiger Momの娘がハーバードに通ったっていう記事が載ってましたね〜。そんなに厳しくされたら、大学デビューでとんでもないことになっちゃうのでは?と考えてしまいました。大学入学後もママが管理するのかな。
      ”〜が出来ない、ダメだ。もっと頑張れ!”という思考、励ましは日本、中国、韓国あたり共通なんでしょうかね。思えばうちの家庭もそうで、かなり自己否定が強くなってしまいました。褒め上手にならないといけませんね。

  3. Emikovski のコメント:

    これって大事なことだよね。私もついついネガティブな言葉を使ってしまうから、今年の目標は「ネガティブな言葉を使わない」にしていたんだけど忘れてた…。言葉として発することで気持ちも前向きになって、行動も変わってくるんだろうね。

    • yuko のコメント:

      Emikoさんへ。ネガティブな言葉を使わないようにって、調子のいい時はうまいこといくんだけど、いったん何かが上手くいかなくなると、言葉も態度もネガティブのループにはまってしまうのよね。定期的に思い出すように手帳の一番前に書いとくわ。

  4. Pumpkinpie のコメント:

    わぁー その通りですね!! 私も常日頃、ネガティブワードは使用しないように心掛けていて、確かにchallengesは頻発させてます(^^というか、difficultiesを使うこと自体思い出さなかったです(笑 ← どんだけ前向き・・・
    外国人は前向き発言を好みますから、気をつけて行きたいと思います!!

    • yuko のコメント:

      Pumpkinpieさんのブログはいつもアゲアゲですよね。
      オンライン英会話で外国人の先生と話していると、こちらも前向きな気分になれますね。英語学習の恩恵ですね!

  5. しば のコメント:

    ふむふむ。
    文法的に自然かどうかを抜きにして、「ディスカッション時間はあえてネガティヴワードを使わない」ってのは、会話力云々よりもメンタル面を耕すのに効きそうなレッスンだって感じる。

    私も中学生向けの授業してて、「語彙とか文法の知識以前に、メンタル面をほぐさないと成績上がらないな」って思う生徒を発見した事ある。
    日本人は、謙虚であろうと努める結果、自分の長所までもネガティヴワードで表そうとするとこあるな・・・って思うから、まず私自身が自分に対してネガティヴワードを使わないことにしてる。クサくて子ども達に引かれるけどね(*^^)v

    • yuko のコメント:

      しばさんへ。特に子供たちへの接し方は気を付けないといけないですね〜。大人がダメだししすぎて子供を萎縮させちゃいけないと思います。後々の人格形成にも影響を及ぼしそう。
       英語学習は学問だけじゃなく、前向きな考え方も伝えられればいいですね。

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