英語教材を断捨離

GWの目標は捨てに捨てまくること。”とりあえず捨てる、何でも捨てる、何がなんでも捨てる”と唱えながら英語教材もがっさり捨てた。英語教材だけでゴミ捨て場まで5往復。途中小雨が降りだして、雨に濡れた英語教材がなんとも言えないうら寂しさを醸しだしていたが、心を鬼にしてほぼ全部処分した。

 

これらの教材は2004年くらいから集めだしたもの。本格的に英語学習を始めたのは2006年だけど、それまで3日坊主の試行錯誤期間があって、いろんなものに手をだした。”1日1分でTOEIC250点アップ”と謳われた薄い参考書を筆頭に、TOEIC関連の本もたくさん買ったけれど、どれもほぼ新品状態のまま。面白くなければ1日1分だって苦痛。学生でもないのに今さら問題集に苦しめられることはなかろうと全部ポイ。

 

定番のヒアリングマラソンも挫折。そしてヒアマラの挫折に懲りずに買ったコエダスアドバンスも挫折。この2つはそれぞれ4-5万ずつしたんじゃないかなぁ。ヒアマラやコエダスが好きになれなかったのは、自分の好みにあった内容じゃなかったから。あんまり興味のない内容を1ヶ月毎日聞くほどの忍耐力もなく。そしてヒアマラは初心者には難しかった。最初に聞いた時は聞き取れる部分がほぼなくて衝撃を受けた。それにドラマ劇場というコーナーがあって、後ろで観客がわざとらしく笑っているドラマの1場面を解説つきで聞かされるんだけど、これがちっとも面白くない。しかも解説の人が”ね、面白いでしょう?”とばかりに説明するのが嫌で。コエダスは”4ヶ月で英語が話せるようになれる”とかいう謳い文句に誘われて買ったものの、丸暗記方式についていけず挫折。チャンクとかリズムなど、あの手この手で覚えさせようと工夫はされているものの、結局は人から与えられた表現なので覚えないといけないという動機が弱い。何を言ってもいい訳だけど、要するにつまらなかった。高かったが使わなければゴミ同然。これも思い切って全部捨てた。

 

イギリス英語日常会話など、CDつきの会話集も何冊か。これらは”空港にて””歯医者にて”などと場面ごとに想定される会話が載っていて、それを暗記するというもの。

イギリスで歯医者に行く予定などない私には無用の長物。この手の会話集って、英語が全く出来ないが家庭の事情で海外生活を余儀なくされている人たちが実際の場面で使うカンペみたいな使い方としてはいいと思うんだけど、日本にいる学習者がいつ遭遇するかわからない場面を一生懸命覚えるのは虚しい。

 

”恋愛英会話”などという会話集やe-mail 文例集も数冊あった。何を期待していたんだろう、私・・・。結局全然読まなかったのでがっさりポイ。

 

定番のNHK講座テキストも3ヶ月分ずつほど。NHK教材は作り物めいたウィットに富んだ会話がどうにも苦手。NHK教材を大絶賛する方は多いのに、全く馴染めない私は性格が悪いのではないか…としおらしく悩んだこともあったけれど、性に合わないNHK講座を聞かなくてもネットでいくらでも素材が手に入るので、わざわざ我慢してまでも聞く必要はないと開き直った。

 

2004年4月から2008年度まで定期購読していたEnglish Journalを捨てるのはちょっと忍びなかった。ヒアリングマラソンに申込むとセットでついてくるのだが、これも最初のうちは本当に聞きとれなかった。聞き始めた最初の号の巻頭インタビューがメグ・ライアンだったんだけど、これがもう一言も聞きとれなくてメグ・ライアンが憎くなるほど。お風呂で1ヶ月ほど繰り返し聞いたんだけど、全然進歩がなくてヒアマラと同時に挫折。この時は全くレベルにあっていなかったからだと思う。ちゃんと聞き出したのが2007年後半からの1年ちょっと。この時は1回聞けば9割がた分かるようになっていたのでシャドーイング素材として使った。通勤の往復1時間を使って1冊を1ヶ月で。月はじめに5回スクリプトなしで聞く。家でスクリプトをチェックして知らない単語や聞きとれなかった部分をチェック。残りの25日間でシャドーイングといった感じで。片道30分シャドーイングしっぱなしでは脳貧血を起こしそうだったので、喋り方が気に入った人のみシャドーイング。あんまり好きじゃない人のインタビューや歌の部分は黙って聞いた。この時はレベルがちょうど合っていたためか、EJは非常に有用だった。VOA Special Englishや、学習者むけの綺麗でゆっくりとした英語からニュースやオーディオブックに完全に移行するまでのちょうど中間といった感じ。EJを真面目に聞き始める前は車を運転しながらオーディオブックは聞けなかったけど、EJを1年ちょっと聞いた後では運転中でもオーディオブックを聞けるようになったため、より面白いオーディオブックへと自然にシフトしていったのでした。いい教材だけど、この時点でEJは役割を終えたと思うので名残り惜しいがまとめてポイしました。

 

完全な失敗だったのがTIMEの定期購読。これは英語学習を始めたばかりのころにどなたかのブログを読んで”これだ!”と思い、自分のレベルも省みず1年間の定期購読を申し込んだものの完全なる玉砕。1-2行読むのも苦しく、1年間ほぼビニール袋を破ることもなく段ボールに溜まっていくいっぽうでした。罪悪感から今でもTIMEは見るのも嫌。

 

捨てられなかったのが、Grammar in Useの初級と中級。これは2006年ごろから9ヶ月ほどかかって2冊ちゃんと仕上げたもの。1チャプター15分以内と決めて、多読と並行しながらやりました。小学生のドリルみたいに忍耐力を要するものでした。文法はこの2冊のみ。1度解いて答え合わせをしたくらいでは文法ルールは完全には覚えられないけど、さらに文法書を読み込んで深追いするよりは実践で学んだほうがよかろうと、その後は多聴・多読、LingQのみです。

 

いろんなものに手をだして何回も挫折した結果、結局はネットや本で自分の好きなものだけを読んだり聞いたりするという今のスタイルにたどり着いた。自分に合った方法さえわかれば、毎日英語に触れるのが苦ではなくなります。今や”勉強している”という意識もなく、行動様式に組み込まれた感じ。いったん挫折した方法でも、のちのちレベルが釣り合ってくることで今度は挫折せずに続けられる方法もある。”楽習”などと揶揄されることもあるけれど、自分にあった方法ならば苦もなく夢中になって楽しく勉強出来ると思うのです。”勉強”らしくなくてもいいので、続けられるやり方が一番です。

 

捨てる前にEnglish Journalを記念撮影。

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英語教材を断捨離 への9件のフィードバック

  1. Akiko T のコメント:

    断捨離お疲れ様&おめでとう。本棚がすっきりしたことだろうねぇー。
    私も教材モノは色々したなぁ。でもやっぱり人から与えられたものだけをやっていては限界があるんだよね。
    最初から、教材ではないほんまもんの英語の素材を読むことも聞くことも難しいから、やはり教材は必要なんだけど、
    そこからの移行ができるかできないかが語学学習での最大のステップの一つなんやろなぁー。
    お互い、好きなものをたくさん読んで、聞いて、どんどん英語の世界に浸って、英語を吸収していきましょうねー。
    私の量はゆこさんの10分の一にも満たないと思うが….(汗) 
    次回断シャリするときにはどんな状態になってるんか楽しみですねー。

    • yuko のコメント:

      あきこさんへ。捨てたのは英語関係だけなのよ。家中のものを捨てたい・・が、捨てるだけでも思ったより大変なんだよねぇ。洋服や本も、使わなくなっても捨てられないものが場所をとってる。片付けてもモノが増えていくだけなので、定期的に断捨離しないと。
       英語教材、全部捨てたと思ったら違う押入れからまた箱に入った教材たちが出てきたよ。いったいどんだけ試したんだろう。問題集、何冊も解くのには意味がないと思うわ。語学なのにマルチプルチョイスで選ばせる問題集っていったいどういう意図なんだろうと思うが、初心者のうちはわからないよね。今はいい時代だよね。自分の好みにあったものがカンタンに手に入るので、これを利用しない手はないと思います。好きなものを読みつつ英語も同時に習得できるのが楽しみ。

  2. しば のコメント:

    教材整理、お疲れ様~!

    偶然、私も昨日は蔵書をいくらか手放したんです。
    英語教材はサブで(2009年度の基礎英語3を放出)、小学校で読み聞かせをしてた頃にゲットした絵本中心だけど。

    それも、娘1のお楽しみ事の資金繰りのために。
    5月は、自動車税はじめ支払いモノが多くて大変なんだが、「そこを何とかヘルプ」言われると、気に入ってるモノでさえも手放せてしまうのが不思議。
    子ども、無敵過ぎ(;一_一)

    • yuko のコメント:

      しばさんも英語歴長いからたくさんもってそうですよね。

      娘さんのリクエストに応えるのも大変ですね。高校生なら独り立ちするまであと数年ですか。頑張ってください!

  3. Emikovski のコメント:

    私もYukoさんのツイートに刺激されて溜まっていたTimeとNewsweekなどを捨ててきました。
    何だかまだまだ片付かないなーと思っていたら、断捨離など片付け系の本が溢れていた。

    • yuko のコメント:

      Emikoさんへ。私も断捨離の本を持ってたけど、職場の机が汚い先輩にあげた。嫌味だったかもしれないが。
      英語以外の本も捨てなければ。片付けるだけじゃ、どんどんモノの量自体溜まっていくからダメだわ。

  4. マリ のコメント:

    こんばんは!
    英語の本は私も溜まっていく一方です。もはやコレクターの域。
    未読本はkindle様のお陰で目に見える本は減りました^^;
    yukoさんの断捨離のことも御勉強の過程も興味深く読みました。
    English Journalかつて私も挫折しました、いくつかの内容は初心者の私でも楽しめましたが、
    費用対効果を考えるとyukoさんのように大方聞き取れるようになってからの方が
    良いですよね。半年に1回くらいは聞いてレベル判断に使おうと思います♪
    駅での忘れ物とかそんなシーンより深い心情描写やアクションを英語で楽しみたいです!

    • yuko のコメント:

      マリさんへ。English Journalはいい雑誌だけど、レベルが合わないうちは全然活用できませんでした。それでも教材を使いながら英語力を高められる人もいるんだろうけど、あまりにもレベルが高いと苦しいだけですしね〜。おおかた分かるようになってから聞いたことで教材の良さもわかりました。
       好きなものを好きなだけ聞くほうが心理的負荷がなくて続けられるような気がします。

  5. ピンバック: Shu MASUDA

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