【オーディオブック】Abraham Lincoln: Vampire Hunter

Abraham Lincoln: Vampire Hunter

時間:10時間16分

発音:アメリカ英語 ケンタッキー訛り?

速度:173分(平均)

おススメ度:★★★★☆ リンカーン好きにはオススメ。

 

 まさかのリンカーン萌え。アメリカ合衆国第16代大統領リンカーンが、実は有能なヴァンパイア・ハンターだったというお話。南北戦争は、奴隷を糧とし、人間を支配下に置こうとする南部のヴァンパイアと、人間と共存し、南部のヴァンパイアと敵対するヴァンパイアの対立によって起こったという奇想天外なフィクションです。史実とフィクションが巧妙に織り交ぜられていて、物語を楽しみながら南北戦争前後の歴史の流れを知ることができます。歴史の知識があったほうが楽しめると思いますが、初めてリンカーンを読む人は、これをきっかけにリンカーンの自伝を読もうと思えるかも。現実とファンタジーの区別がつかなくなりそうな点が心配ですが、まさかリンカーンの母親や恋人が、実はヴァンパイアに噛まれて亡くなった・・と信じることはないはず。

 

 斧を操りヴァンパイアの首をハネるリンカーンがかっこ良いです。物静かでストイック、正義感に溢れる姿は本物のリンカーン像から得たものだと思います。全くのフィクションですが、エドガー・アラン・ポーもヴァンパイアハンターとしてチラっと出てきます。ポーの書く物語が、ハンターとしての経験によるもの、というアイデアも面白い。オーディオブックの最後には、作者のインタビューもあります。本屋に行くと、リンカーンに関する新作と、トワイライトに影響されたヴァンパイア本が毎週のように出版されていて、この2つをミックスしたら面白いのではないか・・と考えついたのが、この本を書くことになったきっかけだそうです。

 

 オーディオブックの対象は中級以上〜上級者くらいか。リンカーンの台詞には独特のリズムがありました。Audibleでは手に入らず、iTunesでDLしました。既に映画化も決まっていて、今年夏にはアメリカで公開されるようなので、リンカーンのハンター姿を見るのが楽しみです。  

 

 

 

カテゴリー: Audiobooks, ファンタジー タグ: , , , , , パーマリンク

コメントを残す