A Decade of Challenge 2013年のはじめに

2006年1月に英語学習を開始し、同時にブログを書き始めてから今月で7年目を迎えました。英語学習を始める前は、一生懸命仕事をしているだけで、趣味もなく、全く本も読まず、何も考えていない状態で、自分の状態に危機感を覚えていました。中身がないので、同僚と話す事と言えばうわさ話や悪口、昨日みたバラエティ番組の感想ばかり。同じ仲間といつも話していると、つい業界の悲観話ばかりしていまいます。問題意識があるようでいて具体的な解決策があった訳ではなく、どうしようもない閉塞感を感じていました。

 

お正月に”そうだ、英語をやろう”と思ったのも、毎年恒例の単なる思いつきでした。いつもならば三日坊主に終わる”今年こそは英語をマスターする!”という具体案に欠けるアイデアが7年続いたのは、英語を単なる学習ではなく、英語を軸として自分を変えたいと強く願ったからではないかと思います。いつもであれば、〇〇の問題集をやる、といった感じの目標をたてるのですが、この時は”次の10年で、英語でたくさんの本を読んで知識を身につける。英語を学ぶ過程で今まで経験出来なかったことに積極的にチャレンジする”と、10年先のなりたい自分をイメージしました。英語を勉強すること、本を読んで多種多様な話題について語れる中身のある自分になること、これまでは敬遠したであろう体験にチャレンジすること。この3つを別々にする時間はないので、英語で本を読み、英語で出来るアクティビティに参加することで、一石三鳥を狙うことにしました。

 

特に、”チャレンジの10年”を意識し、今までなら選択しなかったであろうことに挑戦することを心がけたせいで、今まで存在することさえ知らなかった楽しみを見つけることが出来たことが良かったと思っています。カナダにハイキングに行ったこと、スキューバダイビングをしたこと、海外の学会で口演したこと・・・などなど。一人海外でぽつねんとするのではないかと危惧しましたが、行けば行ったでなんとかなるもの。現地ツアーなどでは、普段出会うことのない職種の方々とゆっくり話す機会もあり、一人旅ならではの醍醐味を味わいました。

 

英語学習にしても、試験対策だけをしていたのでは、7年も続かなかったのではないかと思います。英語を学習するのではなく、英語で何か他のことを学習することで、学習は単調でつまらないものではなく、自分の世界を広げてくれる手段となりました。洋書多読も、最初こそ努力が必要ですが、慣れてしまえば日本語で読めるレベルの本なら英語でも読めると思えるようになりました。

 

”チャレンジの10年”が終わるまで残り3年。4月からはアメリカでの生活が始まるので、意識せずとも新しい挑戦の連続になりそうです。残り3年は、”A decade of challenge”に加え、リスクを取ることも意識しようと思います。これは最近、Interesting Things of the Dayの、The Experience of Things という記事を読んだからです。これは自分で体験することの重要性を説いた記事です。最後の段落で、作者のJoeさんが30歳の誕生日に、これからの10年を”The decade of risk” にすると宣言して、その言葉どおりにいろいろなことに積極的にチャレンジした体験が書かれています。Joe KissellさんのInteresting Things of the Dayシリーズが好きで、Podcastを英語学習素材に使っているのですが、Joeさんの好奇心の源が、”リスクを取る10年”という決意から来ていることを知り、自分も是非 risk taking の気持ちを取り入れたいと思いました。今までは”老後のため”にと、経済的利益が最大限になるような選択をしがちでしたが、残り3年は”老後のため”に安全策を取るのではなく、時にはリスクを取り、”今”を最大限に生きる選択をしたいと思います。

 

ポルトガルの教会にて。お気に入りの一枚。

カテゴリー: 学習記録 パーマリンク

A Decade of Challenge 2013年のはじめに への5件のフィードバック

  1. ピンバック: Shu MASUDA

  2. タカ のコメント:

    yukoさん
    あけましておめでとうございます。いつもこのブログには自分の英語学習の指針にさせてもらっています。
    最近IELTSの対策の勉強をして、英語学習をもっと本格的にやりたいと感じました。多読もテスト対策では時間がなくあまり出来なかったので
    また落ち着いたら再開しようと思います。
    4月からアメリカなんですね〜おめでとうございます!ぜひアメリカでの様子もアップしてくださいね。

    この’the decade of risk’という言葉に共感するものが自分にはありました。自分は無意識にこれをやってる感じなのですが、30代はじまってすぐに海外に行く計画を立て大学院留学を実現、そこから試練の連続でした。30代ってなんでこんなに辛いんだろう、自分で選んでやったこととはいえ、思い描いていた30代とはあまりにも違いました。今もまだ試練の日々ですが、やりたいことがハッキリしたのは留学が契機でしたので、ある意味自分は幸せです。自分もyukoさんを見習い頑張ります。

    タカ

    • yuko のコメント:

      タカさん、あけましておめでとうございます。コメントいただきありがとうございます。
      30代は意識していないと、20代からの続きで代わり映えしない毎日になってしまいがちですよね。いろいろと挑戦し、自分の境界線を広げていきたいと思っています。
      今年もよろしくお願いします。

  3. Ryoko のコメント:

    yukoさん
    昨年一度コメントさせていだいたRyokoです。昨年はyukoさんの記事を見てLIngQに入りましたが使用頻度があがらず使用停止。
    また自分の環境を理由にして英語やり直しを中断していました。
    この記事を読ませていただいて改めて気持ちが高ぶりました。焦らず止めない事が大事ですね。
    LingQが私にはダメでも他の楽しめる事で続けていきます。
    yukoさんありがとうございます。アメリカでのご活躍をお祈りしつつブログも引き続き楽しみにしております。

    P.S.カナダでのハイキング素敵ですね!私もいつか行ってみたいです。

    • yuko のコメント:

      Ryokoさん、コメントありがとうございます。LingQ以外にも勉強法はいろいろありますしね。自分に合った方法で長続きしやすいものが一番いいと思います!

      カナダのハイキング、素晴らしかったです!空気が澄んでいて、遠くまでスッキリと見渡せるので本当に気持ちがいいです。海外旅行の機会がありましたら是非検討されてみてください〜。

コメントを残す