時代劇の英語

2012年にBBCで放映されたThe Hollow CrownのDVDを購入。シェイクスピアのリチャードII世、ヘンリーIV世、ヘンリーV世に基づいたミニドラマシリーズで、それぞれの王様をベン・ウィショー、ジェレミー・アイアンズ、トム・ヒドルストンが演じています。

 

トム・ヒドルストンのリチャードV世がお目当てなんだけど、とりあえず年代順にベン・ウィショーのリチャードII世から見はじめたところ、これが非常に難しい…。シェイクスピア劇にどれくらい忠実なのかは分からないのだけれども、使われている言葉や言い回しが古くて分かりにくいのです。

例えば、you や your は、thy や thou に。”What does he say?” ではなく、”What says he?” といった具合。こうやって書けばそれほど難しいことではないのだけれど、なにせ古めかしい言葉で話されているのを聞いたことがないものだから、聞いて理解するまでの時間差がつらい。ちょっとした言葉や語順の置き換わりだけではなく、セリフもまわりくどく感じてしまう。時代劇ならではの言葉遣いなのでしょう。

 

でも自分の母国語である日本語の時代劇に置き換えて考えてみると、小学校高学年の時には問題なく時代劇を理解していたし、そち、そなた、おぬし、御上、〜でござる、〜いたせ、など時代劇特有の言葉遣いも自然に理解していたはず。今回初めてシェイクスピアドラマをみたので戸惑っているけれど、BBCで放映されたのだから英語ネイティブの人は自然に理解しているんだよねぇ…。

 

もう一つ気になっているのが、背景知識のなさ。リチャードII世も作品によって色々な人物像があると思うのだけど、歴史背景が分からないためにリチャードII世の人物像が俳優さんの特徴によるものなのか、一般的に受け入れられているリチャードII世像なのかが分からないのが残念なのです。

 

オンライン英会話でアメリカ人の先生にシェイクスピア劇について聞いたところ、中高生くらいから理解出来るんじゃないかと。アメリカでは中学・高校でシェイクスピアを習うそうです。私が聞いた先生の話によると、劇の一部抜粋ではなく一作品全部を勉強したとのこと。その他にも学校でシェイクスピア劇をやるところもあるので、ドラマは理解出来るはずとのことでした。

 

映画 The Avengers でも、アイロンマンがシェイクスピア風の衣装を着たThor とLoki をからかって、” Doth mother know you weareth her drapes? ” とシェイクスピアもどきのセリフを言うシーンがあったことを思い出しました。さらっと言えるものなのかなぁ。なんか超テキトーっぽいけど、雰囲気は出ている気はする。

 

まだDVD4枚のうち1枚目の途中までしか見ていないのですが、俳優さん達の演技が素晴らしいのですよ。じっくり味わいたいし、時代背景なども知ってドラマをさらに楽しみたいので、2014年の英語学習のテーマを、イギリスの歴史にしようかなと考えているところです。

The Hollow Crown
【今日の一枚】

生首発見。

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