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銃を持つ権利を説く絵本

The Guardianの書評記事、Pro-gun picture book for children aims to reassure kids about parents’ weapons で紹介されていた本が気になったので購入してみました。銃をオープンに携帯する権利を説いた子供向けの絵本です。


My Parents Open Carry: An Open Carry Adventure

 

【あらすじ】

銃を公に携帯する権利について描かれた絵本。中西部に住むストロング家は両親と13歳の女の子、ブレンナの3人家族。ブレンナが学校でストレートAを取ったご褒美に、一家は街に買い物に出かける。両親は外出する際に必ず実弾を込めた銃を腰のホルスターに装着する。銃を携帯していることを周囲に知らせる事で、犯罪に巻き込まれる確率が減少すると考えているからだ。ストロング一家はショッピングストアや本屋で出会った人々と会話し、銃を携帯することの重要性について語っていく。

【感想】

一家は、ブレンナが学校でストレートAの成績を取ったご褒美に、街に買い物に出かけます。両親が腰のホルスターに銃を携帯しているため、色々な人達に話しかけられるのですが、一貫して銃を持つ権利、自衛の権利、銃の安全性について語っています。物語は13歳の女の子ブレンナが両親の姿を通して銃に対する正しい知識を得、自分も責任を持って銃を携帯出来るようになる、という教育的な内容です。

 

銃を持つ権利を説く子供向けの絵本があるとは驚きでした。しかも、銃を洋服の中に隠し持つ”conceal carry” ではなく、堂々と腰のホルスターに装着する、”open carry” の権利について語っています。彼らは自分や家族の安全を守る権利と責任があり、銃をオープンに携帯することは当然であると考えています。銃が危険だという考えには、車やチェーンソーなどと同じで、使い方次第であると説明しています。

 

平和な家族の外出なのに、両親が銃を携帯している挿絵が異様に感じられました。また、銃を持つことの正当性のみがあげられており、銃を持つことでのデメリットは書かれていません。

主張に賛同は出来ないけれど、Pro-gunの人々がどのような考えを持っているかを知るのには役立つ本だと思いました。

 

The Guardianの記事によると、アメリカでは年間1万人以上の子供が銃で撃たれているそうです。家に銃があることで、幼い子供が誤って銃を暴発させてしまう事故もあるでしょうし、銃の所有者全員が良識ある大人ばかりとは限らないと思います。映画館での携帯電話使用が元で口論となり銃殺された事件などもありますし、銃を持った人々がその辺にいるというのは恐ろしいことです。

 

Open carry 派の人たちは、銃を持っているだけでは威嚇にならないと言っていますが、銃を持たない人が”安全だと感じる”権利のほうが大事だと思います。本屋にいる客が銃を持っていたら、それだけで心理的な威嚇効果があると思うのです。いくらその人が良識のある立派な人だとしても、そんな事は初めて会う人には分かりませんし。

 

今さら銃規制をしても効果が無いという意見もありますが、世の中に出回る銃が少しでも減るような方向に向かってほしいと思います。

 

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