【映画】The November Man (2014) / スパイ・レジェンド

The November Man

 –  Action | Crime | Thriller  –  27 August 2014 (USA)
Director: Roger Donaldson
Stars: Pierce BrosnanLuke BraceyOlga Kurylenko
評価:10 out of 10

 

【あらすじ】

元CIAエージェントのピーター・デボロー(ピアース・ブロスナン)はCIAを退職後、スイスで静かに暮らしていた。そこへ元同僚のジョン・ヘンリーが”最後のミッション”としてロシアでのエージェント救出作戦を依頼する。そこでチェチェンでの戦争犯罪の目撃者情報と繋がる重要参考人、アリスを保護したデボローはCIAとロシアの暗殺者の両方に追われることになる。CIAの追跡者は、かつてデボローが自ら訓練した凄腕の暗殺者、デビッド・メイソンだった。

 

【感想】

5代目ジェームズ・ボンド、ピアース・ブロスナンが12年ぶりにスパイに復帰したことで話題のThe November Man を観にいってきました。007を彷彿とさせるもジェームズ・ボンドよりもワルっぽさが増していてカッコ良かったです!

 

ピアース・ブロスナンが演じる老練なスパイ、デボローとかつての教え子メイソン(ルーク・ブレーシー)の心理戦が良かったのです。組織の命令でかつての師匠を殺さなければならなくなったメイソンだけどデボローを慕う気持ちも残っているため、任務に忠実であるべきかどうか迷いがあるのです。デボローを捕まえたらどうするのだろう?とドキドキしました。有能ながらも未熟な部分もあるメイソンを演じたLuke  Bracey の演技が良かったです。短髪の似合うハンサムさんでした。

 

デボローのほうもかつての弟子に対してソフトスポットがあるのか、メイソンに対して本気で対峙している気配もなく、一枚上手のデボローがメイソンに実地訓練を施しているようにみえなくもない感じ。ジェームズ・ボンドのようなスマートなスパイの雰囲気はなく、ダークで汚い手を使ったりもする所がこの作品の持ち味なのかなと思いました。

 

今作は1987年に発売されたビル・グレンジャーの小説、The November Manシリーズの7冊目、There Are No Spies が原作とのこと。すでに2作目の製作も決定しているようです。Critics の評価は”ありふれている”と低いようですが、スパイものの定番ストーリーに師弟関係の要素が加わっていて、すごく楽しめました。

 

ヒロインを演じるオルガ・キュレリンコは007シリーズ「慰めの報酬」でダニエル・クレイグのボンド・ガールを務めた女優さん。ピアース・ブロスナンが映画の宣伝のためにJimmy FallonのThe Tonight Showに出演した際、”ダニエル・クレイグのボンドガールを盗った”とジョークを言っていたのが面白かったです。

 

日本公開は2015年1月17日。邦題は『スパイ・レジェンド』のようです。

 

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