Wizard’s First Rule (1994)/魔道士の掟
- Narrated by:
時間:34時間10分
発音:アメリカ英語
速度:160語/分前後
評価:4 out of 5
【あらすじ】
父を惨殺された森の案内人リチャードは、悲しみに打ちひしがれていた。犯人の手がかりを求めて森をさまよううちに、魔法の国との“境”近くで偶然ひとりの女性の命を救う。彼女の名はカーラン。遠い昔に姿を消した偉大な魔道士を見つけるため、魔法の国からきたという。彼女とともに魔道士を探す途上、リチャードは父を殺した邪悪な魔王の恐るべき陰謀と、自らが持つ大いなる力を知った! (Amazonより)
【感想】
Audibleで1クレジット2作セールの中に入っていたので何の気なしに選んでみたところ、1990年台の人気ファンタジーシリーズだったらしい。1作20-30時間で全11作のシリーズもの。大変なものに手を出してしまいました。
平凡な森の案内人だったリチャードが、魔法使いに惨殺された父の死の真相を探る旅に出るというお話。少年の成長譚と魔法、ドラゴン、旅の仲間たち・・・とファンタジーの王道でありながら、真実の探求者であるSeeker、 人々の懺悔を聞き罪を裁くConfessorなど、このシリーズ独特の世界観もあります。
冗長で退屈な部分もあったものの、ストーリーは面白かったです。表現が回りくどかったり、やたらと「青い瞳の〜」と同じ表現が出てくるのは、作者のテリー・グッドカインドは45歳まで美術関係の仕事をしていて、この作品が処女作だったからこなれていない部分もあったのでしょうか。
少年が主人公で、魔法が〜剣が〜という粗筋だったので、中学生向けかな?と思っていたところ、途中から緊縛SMのような拷問が始まったり、少年愛嗜好のオヤジが出てきたりと、とても少年少女向けとは思えない展開に。大人向けファンタジーでした。
日本でも真実の剣シリーズとして邦訳版が刊行されていたものの、途中の第8巻で邦訳は打ち切られた模様。これがあるから海外長編ファンタジーに手を出すのが躊躇われるんですよね。海外ファンタジー好きならば、英語版を読めるようになれば、読書の自由度が広がると思います。
Wizard’s First Rule (Sword of Truth Book 1) (English Edition)
【今日の一枚】
Chinatown.