【洋書】Tenet スクリプト本

Tenet (2020)

 

映画Tenetの“教科書”ともいうべきスクリプト本。台詞だけではなくト書きもあり、後半はフリーポート回転扉付近の絵コンテ入り。

 

プリヤの台詞は本編では結構カットされているんだけど、このスクリプトを読むと世界観を説明している台詞が多いので背景情報の理解を深めるのに役立った。敢えて説明台詞をカットしてあるということは、全部言葉で言わせてしまうと冗長なイメージになってしまうのかもしれない。

 

作品については「説明不足」だとか、「観客に分からせる努力を放棄してしている」などという批評も見たけれど、役者さんの表情や目線などで行間を想像する自由を与えられているところが特にこの作品の好きなところだし、何回見ても新たな発見があるとことも良い。以前ノーラン監督のインタビューを見た時に、“監督としての自分の強い意見は勿論持っている。その上で相手にもどう思う?と聞いて色々な議論があって然るべきだ。ただ、自分が持論を述べるとそればかりがマスコミに取り上げられて正解のようになってしまう。だから作品の説明はしない”というような事を言っていた。観客も自分なりの解釈を持っていて良いのだ、というのが嬉しいし、今回は多くの人が同時期にテネットを観たことで色々と意見交換出来たことも嬉しかった。

 

映画を観た人にはオススメの本。本から読むと全然映像が浮かばないと思います・・。

 

YL:7くらい

語数:72,000語(概算)

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