【オーディオブック】Ready Player Two (2020)

Ready Player Two (2020)

時間:13時間46分

発音:アメリカ英語

評価:3.5 out of 5

 

 

Ready Player One /ゲームウォーズ 続編。

 

Oasis創始者James Halliday による次なるミッションが発表された。新デバイスONIを装着すると、仮想世界の手触り、匂い、記憶などが直接プレイヤーの脳に作用し、まるで本当に生きているかのような五感を得ることが出来るという。だが、Halliday の自意識を改変して作られた人類初のAIが暴走し、ONIに接続した全世界のプレイヤーを人質としてOasis内に隠された7つのカケラを集めるミッションが与えられた。猶予は12時間。果たしてウェイドは時間内に7つのカケラを集めることが出来るのか。7つのカケラを集めた先に待っている結末とは・・。

 

前作が楽しい作品だったのは、若さと仲間以外には何もない主人公が挑戦者として、1980ー1990年代カルチャーのオタク知識を武器に権力に立ち向かい、勝利をおさめる様子が良かったから。今回はゲームに勝利し、金と権力を手にした後は、新しい話題にも疎くなり、かつての仲間とも方向性の違いで仲違いしてしまっている。若くして大成功をおさめた後の人生とは現実的にはそんなものだろうとは思うのだけれども、物語になると夢がなさすぎて面白くない。

 

ここからはネタバレ。

 

今回Hallidayが悪者なのも辛かった。Halliday、オグ、キラの3人でOASISを立ち上げたのだが、オグとキラが結婚し、Hallidayはキラへの片想いを断ち切れず、彼女の許可なくキラの意識を保存し、OASIS内のアバターとして永遠の命を与えることにした。7つのカケラが揃った時、交通事故で亡くなってしまったキラがOASIS内に生き返る。そうやって生前の自我を保存しておけば、本人が亡くなった後もOASIS内で永遠に生き続けることが出来るという仕組み。永遠の命を得た主人公は、自分の複製を地球に残し、愛する人々とともに宇宙に旅立ったのであった・・・ハッピーエンド・・・という結末。仮想世界内で永遠の命を得ることが本当の不老不死なのだろうか、それで人々は幸せといえるのか、と納得出来ないエンディングだった。

 

YL:7.5くらい

語数:96,000語(概算)

 

 


Ready Player Two: A Novel (Ready Player One Book 2)

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