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オーディオブック

【オーディオブック】The Passage (2010)

The Passage (2010)

時間:36時間52分

発音:アメリカ英語

評価: 4.5 out of 5

 

The Passage

 

【あらすじ】

ハーバード大学の教授が南米で未知のウイルスを発見、分離することに成功した。そのウイルスは人類を死から救う治療法となるはずだった。

軍は「ノアプロジェクト」を立ち上げ、12人の死刑囚にウイルスを感染させ、彼らを究極の戦士とするべく実験を重ねていた。

軍の命令を受け12人の死刑囚を被検者として極秘に集めていたFBI捜査官Wolgastは、13人目の被験者が幼い少女であることを知り、命をかけて彼女を逃がす決断をする。

 

【感想】

さとみさんにオススメされて読み始めた本。36時間52分あるのにまだ3部作の1作目!読み応えがあった。

 

いわゆる”感染アポカリプス”もので、軍の施設で秘密裏に行われていた実験ウイルスがばら撒かれてしまい、世界が崩壊するお話。全く気付かなかったのだけれど、2010年の発売当時は大体的に広告が打たれ、スティーブン・キング氏も大絶賛だったとのこと。キング先生は割といつも大絶賛している気がするものの、確かにページ・ターナーだった。コロラドにある軍の施設からバンバイアウイルスが漏れて・・という設定や、アメリカ各地を旅するストーリーラインはキング先生のThe Standを彷彿とさせる感じ。

 

The Passageが面白かったには、各所にばら撒かれた伏線が見事に回収された場面。とにかく話が長くて、「なんでこんなエピソードを長々と・・」とウンザリしてしまうこともあったんだけど、確かにそのエピソードがあって最後が活きてくるんですよね。

 

3部作のなかではこの一作目が一番面白かった。3部作合わせると約90時間なので根気がいりますが、とにかく登場人物が多いので、手を出すなら一気読みが良いかも。

 

YL:8

語数:239,425語(概算)

 


Passage

【オーディオブック】Educated (2018)

Educated (2018)

時間:12時間10分

発音:アメリカ英語 落ち着いた女性ナレーターの声で聞きやすい

評価: 5 out of 5

 

Educated

 

【あらすじ】

作者は所謂”Survivalists”と呼ばれる、モルモン教徒の家庭で育った1986年生まれの女性。Taraの両親は政府を全く信用せず、2000年に世界が滅びると信じており、世紀末に備え完全自給自足の生活を送っていた。子どもたちの出生届も出しておらず、生まれた証明もないので学校にも行かず、大病をしても病院にも行かせない。アイダホ州の山間部に暮らす一家の父は解体業を営んでおり、母はハーブやホメオパシーの薬草・オイルなどを販売していた。またタラの母は無資格で助産師として活動しており、医療費を支払えない近所の女性たちのお産を請け負っていた。

 

Taraはホームスクールで教育を受けていることになっていたが、実際は読み書きレベルのレッスンを母から受けただけで、あとは家業の手伝いをしていた。7人兄弟の末っ子であるTaraは学校に行かずとも早くに結婚し、母の跡をついで無資格の助産師として家族を助けることを期待されていた。

 

ところが、大学に行きたいと家を出ていった兄の一人に影響され、16歳で大学試験を受けることを決意する。本当はまず高校を卒業しなければならないのだが、Homeschoolで十分な教育を受けたと偽り、独学で数学を学び大学に合格する。

 

大学に入学することはできたものの、本は聖書とモルモン教の経典くらいしか読んだことがないTaraには一般常識が欠落しており、ホロコーストも聞いたことのないレベルだった。高校卒業レベルの知識はおろか、トイレの後は手を洗う、毎日シャワーを浴びる、共用の場所は片付けるなどの一般常識さえ持ち合わせていなかったTaraはすべてを一から学ぶ必要があった。彼女が学問に目覚め、ケンブリッジ大学で博士号を取得するまでを綴った回想録。

 

【感想】

衝撃的な本だった! 引き込まれた理由は2点。「女に学問はいらない。女の場所は台所だ」と可能性を摘まれ、支配的な親や夫に虐げられていたTaraや周囲の女性の運命は、女性として自分の身にも起こり得ることだと思えて心底怖くなったこと。もう一つは教育を通じて可能性の扉が開いていく過程にワクワクしたこと。

 

Taraの家では父親の権威は絶対で、「女の居場所は家、学問を受けるなど神の意志に反する」とされていた。父は敬虔な信徒である自分は正しく、神に見守られていると信じているため、すべてが「神の意志」で片付けられてしまうのだ。このため、解体業中の事故で息子がガソリンタンクの引火で火だるまになり重症やけどを負っても、交通事故にあい、妻や息子が頭部外傷をおっても病院には行かず、すべて自分たちの力でなんとかしようとするのだ。

 

Taraが大学進学したいと希望した際、父や兄が全力で妨害するくだりを読んで、女子どもを無知のまま家庭に閉じ込めることで思うように支配しようする姿に気分が悪くなった。

 

父や兄に悪意はなかったのかもしれない。彼らは自分たちなりの「正しさ」の中に生きており、女たちをつつましく従順に指導しているつもりだったのだろう。

 

この本を読みながら、無知と宗教の最悪な組み合わせに嫌悪感が募った。自分たちに都合の悪いことをすべて「神の意志」で片付け思考停止している。親の教えが必ずしも正しいことではないと気づくには教育が大事だと思うものの、その教育さえ受けられないとすると、親の支配から抜け出すのは容易ではないだろう。

 

Taraの家庭ほど状況は悪くなくても、女性が学問を修めて知恵がつくと扱いづらいとする空気は自分の身の回りにもある。そのような空気に流されて家に閉じ込められてしまうと、状況は更に悪くなってしまう。女性が自立することの重要さについて考えさせられた本だった。

 

YL:7

語数:105,705語(概算)


Educated: A Memoir

【オーディオブック】A Prayer for Owen Meany(1989)オウエンのために祈りを

A Prayer for Owen Meany(1986)   オウエンのために祈りを

 

時間:26時間53分

発音:アメリカ英語

評価:5 out of 5

 

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【あらすじ】

5歳児ぐらいの身長、一度聞いたら忘れられないへんな声、ずば抜けた頭脳を持つぼくの親友オウエンを、ある日過酷な運命が襲った。ピンチヒッターで打ったボールが、大好きだったぼくの母の命を奪ったのだ。ぼくは神様の道具なんだと言い続ける彼にとって、出来事にはすべて意味がある。他人と少し違う姿に生れたオウエンに与えられた使命とは?米文学巨匠による現代の福音書。

(Book データベースより)

 

【感想】

1989年に発表された作品を今更読んでみたのですが、すごく良かったです。物語自体に独特なペースがあって、完全にストーリーに飲み込まれてしまった感じ。初めてのジョン・アーヴィング作品でしたが、波乱万丈な物語展開が特徴の作家さんらしく、物語好きな私の好みにピッタリでした。

 

物語の中心は1950年代〜60年代にかけてのアメリカ。ニューハンプシャー州で生まれ育った二人の少年のお話です。オーウェン・ミーニーは成長期をすぎても身長150cmにも満たず、声変わりもしていない変わった男の子。主人公はオーウェンの親友ジョン・ウィールライトで、1987年の現在から過去を振り返る形で物語が進んでいきます。

 

1950年台のアメリカの田舎町での生活が生き生きと描かれているのですが、しばらく読み進めると、語り手である1987年のジョンの周りに大親友オーウェンの存在がなく、これはオーウェンについての長いobituaryなのではないかと気づかされます。オーウェンはいつ、どのような形で主人公の人生から姿を消してしまうのか。その謎が最終章にむけて少しずつ明かされていくのですが、楽しい少年時代のエピソードを読んで主人公たちに愛着が湧いてしまうと未来のことを知るのが怖くて、先を知りたい気持ちとこのままここで時を止めてしまいたい気持ちのせめぎ合いでした。

 

この作品を読んで、ベトナム戦争は当時の人々にとって大きな関心事だったのだなと実感しました。1968年当時を生きていない自分にとって、徴兵されるかもしれない、戦争で死ぬかもしれない・・という底知れぬ不安は今までに体験したことのない感情でした。

 

オーディオブックは渋い男性ナレーターの声でかなりゆっくりでした。オーウェンの甲高い声が「目玉おやじ」のようで、複数人の会話でのオーウェンの声の使い分けが素晴らしかったです。この作品はオーディオブックがオススメです。

 

YL:8

語数:236,061語

 


A Prayer for Owen Meany: A Novel


オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫)

 

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デュッセルドルフにて。遠目から見たら犬を撫でているのかと思いきや・・犬を造ってました。

【オーディオブック】The View from the Cheap Seats

The View from the Cheap Seats (2016)

時間:15時間29分

発音:イギリス英語 (作者による朗読)、ゆっくりめ

評価:4 out of 5

The View from the Cheap Seats

 

Coraline (コララインとボタンの魔女 )、The Graveyard Bookなどの著者として知られるニール・ゲイマンのエッセイ集です。過去の受賞スピーチや本の前書き、雑誌に寄稿したエッセイなど60本以上がまとめられています。オーディオブックは作者による朗読。落ち着いた声でゆっくり語られるのでとても聞きやすかったです。

 

特に素晴らしかったのが、作者の読書に対する考え。彼はフィクションを「読書へのGateway drugである」と語っています。物語の次の展開が知りたい!という強い気持ちが読むことの楽しさに繋がるのだと。子供たちが好ましくない本を読んでいるからといって、教養のためにと面白くない古典文学を押し付けると読書自体がつまらないものになってしまいます。自分の好きな本をどんどん読むことで読書の楽しさに目覚め、新しい語彙や考えを吸収し、さらなる読書につながる・・・。フィクションは読書へのGateway drugである、というのは上手い表現だなと思いました。中毒性もありますしね・・・。

 

60本程のエッセイ全てが面白かったわけではありません。中には作者の友人のために書いた本の前書きなど、自分にとって全く興味のない話もありました。ニール・ゲイマンが読書愛を語る部分や、作者としての目標の持ち方、中国で欧米のSFが解禁された話、スティーブン・キングについて、等の章が面白かったです。オーディオブックではなく本で買って、興味のない部分は飛ばす、という読み方でも良かったかな。本好きな方にはお勧めです。

 

The View from the Cheap Seats by Neil Gaiman

 

I love reading and listening to books; however, I don’t have enough words to express my love for them. That was why I picked The View from the Cheap Seats by Neil Gaiman. This book is a collection of essays on various topics: his love for reading, impressive people he has met, speeches he has given at award ceremonies.

 

When I read fiction books, I feel guilty for spending my time fretting over what doesn’t actually happen. Instead, I think I should probably read textbooks or academic papers to improve my working skills. In defence of the guilty pleasure of reading fiction books, Neil Gaiman explained that fiction is a gateway drug to reading. He wrote that the drive to know what happens next leads us to learn new words and thoughts. Once we learn that reading is pleasurable, we are on the road to reading everything.

 

I couldn’t agree more. If I had chosen only work-related books, I would never have read as many books as I have so far. Young Adult and Fantasy books were gateway drugs to reading for me; I acquired new words and expressions through these books. Eventually, reading skills helped me to understand the world more.

 

This book also gave me the idea that it would be nice if I could put words on paper to express myself better. I’m not a writer nor have I ever aspired to be one, but the natural way he conveyed his thoughts, life, and passions made me feel like I had interacted with him through this book. It was a great reading experience.

 

To be honest, not all the essays in this book were interesting. Among sixty or so pieces, there were some topics in which I had no interest, but some of the words struck my heart. I would recommend this book to my fellow book lovers; they will appreciate his love for reading too.

 

 

2012年 University of the ArtsでのCommencementスピーチもおさめられています。

 


The View from the Cheap Seats: Selected Nonfiction

YL: 8くらい

語数:168,640語(leadinglength.comより)

【オーディオブック】Revival: A Novel (2014)

Revival: A Novel (2014)

時間:13時間24分

発音:アメリカ英語

速度:170~190語/分前後

評価:5 out of 5   ホラーに分類されていますが、あまり怖くありませんでした。

Revival

 

 

【あらすじ】

1962年、ニューイングランドに住む6歳のジェイミー・モートンは、町に新しく着任した若い牧師と出会った。チャールズ・ジェイコブスは、美しい妻と共に教会を盛り立て、地元の人々から愛されていた。ところが、ジェイコブス一家を悲劇が襲い、牧師は信仰心を失ってしまう。教会に集まった信者の前で、神の存在を疑う不適切な礼拝説教を行ったジェイコブス牧師は教会から追放され、町から姿を消した。

 

1992年、人生のどん底にいたジェイミーは、意外な場所でジェイコブス牧師と再会することになる。

 

 

【感想】

面白かった!時が移ろい、自分と周囲が年を取っていくこと、親兄弟が亡くなって寂しく思うと同時に、子孫にその面影を見いだすこと・・・。なんだか切なかったです。

 

 

冒頭、キングは人生を映画に例えます。主役は自分と家族や友達。知人や顔見知りの人々が脇を固め、ただ単に通り過ぎるだけのエキストラもいます。そんな中、自分の人生に思いがけない重要な転機をもたらす“Fifth business”という存在がいます。主人公ジェイミー・モートンにとって、チャールズ・ジェイコブス牧師がその人生のワイルドカードでした。

 

 

1962年、6歳だったジェイミーは、庭でおもちゃの兵隊で遊んでいたところ、地面に影を落とす存在に気付きます。顔を上げるとそこに立っていたのは、新しく町に着任した若い牧師、チャールズ・ジェイコブスでした。

 

 

しばらくジェイミー少年の幼少期から高校時代に至るまでの他愛のない思い出話が語られるのですが、ジェイミーが遊んでいるところの地面に「陰ができた」という登場シーンがその後のジェイミーとジェイコブス牧師の関係を予感させるのです。

 

 

30代で薬物中毒者となり、人生のどん底にいたジェイミーは、地方のお祭りで偶然ジェイコブス牧師と再会します。それぞれの道を歩んでいた二人の人生がふたたび重なり、お互いに影響を与えつつ運命の輪が回り出す様子は、作中にある、’ Life is a wheel, and it always comes back around to where it started.’ という文章そのものでした。

 

 

不思議な物語で、最後のほうはオカルト。少しだけ後味が悪いです。ハッピーエンドでも良かったのではないかとも思ったのですが、「奇跡が起きて大団円!めでたしめでたし!!」となってもモヤっとしたような気もします。順風満帆、幸せだった人生に取り返しの付かない不幸が起こり、「この世に神などいない!」と絶望することも、現実世界では良くあることだと思うので。

 

 

この世に神はいない・・・が、この世界の向こう、扉の先に「人ならざる者」がいて、魑魅魍魎の世界が広がっているかもしれない・・・と思えてしまうのがキング作品の凄いところでしょうか。もし、今後どこかで枯れた蔦の絡んだ扉を見かけたら、この作品を思い出して走って逃げてしまいそうな気がします。

 

【今日の一枚】

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マクドナルドがオシャレだったので。

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