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多聴

【オーディオブック】Her Every Fear (2017)

Her Every Fear (2017)

時間:10時間51分

発音:イギリス英語/ アメリカ英語

評価: 3.5 out of 5

 

【あらすじ】

イギリスに住むケイトは過去、恋人に殺されかけたトラウマからパニック障害を患っていた。そこへアメリカに住む又従兄弟のコービンからアパートメントスワップを持ちかけられる。新天地でやり直す良い機会だと思い半年間の予定でアメリカにやってきたケイトだったが、到着早々、アパート隣室で女性の他殺死体が発見される。

 

【感想】

そしてミランダを殺す」で評判の良かったピーター・スワンソン。本当はその原作、The Kind Worth Killingを聞きたかったのだけれども、Audibleでは手に入らなかったので、その次作であるこちらを選んでみた。評価は3.5/5 。面白くなりそうな部分はあるのに、そこに至るまでが冗長で結論もそれで終わる!?というやや残念な感じだった。

 

そもそも今まで会ったことのない親戚の男性と、アメリカとイギリスで住居を交換するなんて事があるだろうか。しかも絶対知られてはならない重大な秘密があるというのに。絶対家中くまなく覗かれると思うんだけど。

 

作中で、自分の長期留守中に隣人に鍵を預けて家の様子を見てもらうという部分があって、アメリカ在住の知人もこれをやっていたのを思い出した。植物の水やりやペットの世話をしてもらうらしい。それだけではなく、旅行から帰ってくる日にはテーブルに花を飾ったり、すぐに食事出来るようキャセロールを置いたりすることもあるのだとか。日本ではこれをやっているのは聞いたことがないので興味深く話を聞いた。隠すことなど何もないのか、何を見られても平気な大らかさからくるのか・・・。

 

ここからは少しネタバレ。spoiler alert!

面白かった部分は、真犯人がケイトのアパートに潜んで生活を共にしていたところ。アメリカの地下つき住居でいくつもベッドルームがある部屋ならば知らないうちに他人が侵入していたというのはありうるかも。犯人の変態心理を読み進めるにつれ気持ち悪さでドキドキしてしまった。前半部分の当たり障りのないミステリーが退屈だったので、後半部分の覗き、ストーカー、シリアルキラーを突き詰めればもっと面白かったのに!

 

YL: 7 (概算)

語数: 96,000語(概算)

 


Her Every Fear: A Novel

【オーディオブック】The Underground Railroad / 地下鉄道

The Underground Railroad (2016) / 地下鉄道

 

* Written by: Colson Whitehead
* Narrated by: Bahni Turpin

 

時間:10時間43分
発音:アメリカ英語
評価:4 out of 5

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【あらすじ】
コーラはジョージア州の綿花農園で奴隷として生まれた。母が幼い頃にコーラを置いて逃走したことで、農園での生活はことさら悲惨だった。

 

ある時バージニア州からコーラ達の働く農園に移ってきたシーザーがコーラに地下鉄道の存在を打ち明け、2人は脱走を決意する。ところが途中追跡者に捕まってしまい、コーラは必死の抵抗の末、白人の少年を殺害してしまう。2人は何とか地下鉄道の駅舎にたどり着き北へと向かった。

 

サウスカロライナ州に辿り着き、偽名で暮らし始めた2人の生活は一見安全に思えたが、単なる脱走者としてではなく、殺人者として懸賞金の対象となってしまったシーザーとコーラに更なる危険が迫っていた。

 

【感想】
ピュリッツァー賞、全米図書賞に加え、アーサー・C・クラーク賞に選ばれた作品。小説では地下に鉄道があったという設定となっていますが、実際には地下に鉄道が走っていたわけではなく、支援者たちが各地に点在し、逃走奴隷を匿いながら北へ北へと逃走する経路がUnderground Railroadと呼ばれていたようです。

 

“All men are created equal, unless we decide you are not a man“
全ての人は生まれながらにして平等であると謳いながら黒人奴隷を”人“として認めないというのは何という欺瞞でしょう!綿花を大量に安く生産したいが自分たちの手だけでは追いつかないし、高い賃金は払えない。だから奴隷を使うのは仕方がない、と自分たちにだけ都合の良い考え方をし、奴隷制度を必要悪として考えていた家庭も多かったようです。

 

悲しく心に響く作品でしたが、説明的な文章が多く、時制が行ったり来たりするので少し読みにくかったです。早川書房から訳書「地下鉄道」が出版されています。

YL:7.5
語数:94,250語(概算)

 

The Underground Railroad


地下鉄道

【オーディオブック】A Prayer for Owen Meany(1989)オウエンのために祈りを

A Prayer for Owen Meany(1986)   オウエンのために祈りを

 

時間:26時間53分

発音:アメリカ英語

評価:5 out of 5

 

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【あらすじ】

5歳児ぐらいの身長、一度聞いたら忘れられないへんな声、ずば抜けた頭脳を持つぼくの親友オウエンを、ある日過酷な運命が襲った。ピンチヒッターで打ったボールが、大好きだったぼくの母の命を奪ったのだ。ぼくは神様の道具なんだと言い続ける彼にとって、出来事にはすべて意味がある。他人と少し違う姿に生れたオウエンに与えられた使命とは?米文学巨匠による現代の福音書。

(Book データベースより)

 

【感想】

1989年に発表された作品を今更読んでみたのですが、すごく良かったです。物語自体に独特なペースがあって、完全にストーリーに飲み込まれてしまった感じ。初めてのジョン・アーヴィング作品でしたが、波乱万丈な物語展開が特徴の作家さんらしく、物語好きな私の好みにピッタリでした。

 

物語の中心は1950年代〜60年代にかけてのアメリカ。ニューハンプシャー州で生まれ育った二人の少年のお話です。オーウェン・ミーニーは成長期をすぎても身長150cmにも満たず、声変わりもしていない変わった男の子。主人公はオーウェンの親友ジョン・ウィールライトで、1987年の現在から過去を振り返る形で物語が進んでいきます。

 

1950年台のアメリカの田舎町での生活が生き生きと描かれているのですが、しばらく読み進めると、語り手である1987年のジョンの周りに大親友オーウェンの存在がなく、これはオーウェンについての長いobituaryなのではないかと気づかされます。オーウェンはいつ、どのような形で主人公の人生から姿を消してしまうのか。その謎が最終章にむけて少しずつ明かされていくのですが、楽しい少年時代のエピソードを読んで主人公たちに愛着が湧いてしまうと未来のことを知るのが怖くて、先を知りたい気持ちとこのままここで時を止めてしまいたい気持ちのせめぎ合いでした。

 

この作品を読んで、ベトナム戦争は当時の人々にとって大きな関心事だったのだなと実感しました。1968年当時を生きていない自分にとって、徴兵されるかもしれない、戦争で死ぬかもしれない・・という底知れぬ不安は今までに体験したことのない感情でした。

 

オーディオブックは渋い男性ナレーターの声でかなりゆっくりでした。オーウェンの甲高い声が「目玉おやじ」のようで、複数人の会話でのオーウェンの声の使い分けが素晴らしかったです。この作品はオーディオブックがオススメです。

 

YL:8

語数:236,061語

 


A Prayer for Owen Meany: A Novel


オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫)

 

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デュッセルドルフにて。遠目から見たら犬を撫でているのかと思いきや・・犬を造ってました。

【オーディオブック】It

It (1986)

時間:44時間53分

発音:アメリカ英語

評価:3 out of 5

It

 

【あらすじ】

1958年メイン州デリーで子供を狙った連続殺人事件が起きた。7人のティーンエイジャー達は、約30年に一度出現するというモンスター「It」と対峙する。

 

27年後。「It」による殺人サイクルが始まったことによって故郷に引き寄せられた主人公たちは再び「It」との戦いに挑むことになった。

 

【感想】

スティーブン・キングの名作として名高い「It」ですが、これはアカンやつ。全くダメでした・・・。2017年秋に映画版Itのリメイクが公開されるとのことで、長らく避けていた原作を読もうと思い立ったのが9月。読み終えるのに1ヶ月かかり、さらに感想を書こうと思えるようになるまで2ヶ月かかりました。読んだ後にどど~~んと暗くなりましたよ・・・。

 

1958年に子供だった主人公7人が27年後の1985年に再び集うのですが、子供時代と大人時代の対比が丁寧に描かれているところとか、子供時代の会話など、育った環境は全く違うのに、まるで自分の子供時代のような懐かしさをおぼえました。そこはホラー版「スタンド・バイ・ミー」と評されるだけあって、良いと思うのです。

 

でもやっぱりペニーワイズはいけません。ちょうど全米でピエロ騒動が起こっていたこともあり、恐ろしさ倍増。映画版Itを観たことがなくても、ピエロ姿のペニーワイズを目にしたことがあるは多いのではないでしょうか。英語にはピエロ恐怖症:Coulrophobia という単語がありますが、子供にとってItのペニーワイズはトラウマレベルだと思いました。

 

スティーブン・キング作品のなかでは、11/22/63 やミスター・メルセデスシリーズなど大好きな作品もあるので、キング作品のベスト!と言われれば読まざるを得ないと覚悟を決めたのですが、まるで修行のような読書でした。オーディオブックは44時間53分。我ながらよく耐えました!

It

YL:9〜(SSS調べ)

語数:42万1000語(SSS)

 

【オーディオブック】Free the Darkness (2015) King’s Dark Tidings #1

Free the Darkness (2015)  King’s Dark Tidings #1

時間:16時間33分

発音:アメリカ英語

評価:3.5 out of 5

Free the Darkness

 

【あらすじ】

Ashai王国の人里離れた城砦で、戦士としての英才教育を受けたレズキンは、19歳の時に突然のバトルで師と居場所を失ってしまう。自分の出自や訓練の目的を全く知らないまま育ったレズキンは、自分の人生の目的の手がかりを探すため、先代の王からレズキンに与えられた伝説の剣を携えて旅に出る。

 

【感想】

夢中になれるファンタジーを見つけるのは本当に難しい。この本はGoodreadsやAudibleで絶賛されて評価が高かったので期待して読み始めたけれど、アラが気になって集中出来ませんでした。

 

レズキンは幼いころから色々な武術のマスターたちに鍛えられたためバトルでは負け知らず。百戦錬磨の暗殺者ギルドに乗り込んでも傷一つ負わないどころか、服さえ汚さないという完璧ぶり。他にも医術や社交術もマスターしており、おまけに背も高くハンサムなのです。

 

まあそれはいいとして。この本に出てくる女性たちがアホすぎる。完全無欠なレズキンに惚れてしまうのはわかるのですが、堅物で社会経験のないレズキンが紳士的に自分に接してくれるのを好かれていると勘違いして一人相撲するのがイタすぎる・・・。特に何かに秀でているとか思慮深いわけでもない、なんの魅力があるのかわからない女の子が主人公の相手役になるというのが納得いかないし、女性登場人物の描かれ方が19世紀文学のようで違和感を感じました。

 

レズキンの正体は何なのか。崩壊しかけている王国を今後どうやって立て直していくのか。プロットは面白い部分もあるのだけれど、結構な割合を占めている恋愛部分はバッサリ要らないかも。

現在2巻まで出版されていますが、続きを読むかどうかは微妙なところです。

 

 

 

 

Free the Darkness (King’s Dark Tidings Book 1)

 

YL:7くらい

語数:120,000語 (概算)

 

【今日の一枚】

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オレゴン。カラオケ屋さん?の建物。。。

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