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多読10年間のまとめ③多読以外にしたこと、しなかったこと

多読10年間のまとめからの続きです。英語学習を始めてから最初の2年半ほどは多読以外にも色々と勉強をしました。使った教材などをまとめてみます。

 

文法

Basic Grammar in Use Student’s Book with Answers and CD-ROM: Self-study Reference and Practice for Students of North American English


English Grammar in Use with Answers and CD-ROM: A Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Learners of English

 

2006年〜2007年にかけて文法本を2冊。この2冊は見開き1ページの左側に文法事項の説明、右側に演習問題が掲載されています。日本の文法集と違うところは、文法用語を使った詳細な説明がないところです。あくまでも右ページの問題を解くのに最低限必要な知識のみに絞られています。英語で書かれているので、中学生レベルの英語が読める必要はありますが、日本語の文法用語が苦手な人には却って良いかもしれません。私も日本の文法書は1冊も読み通せませんでしたが、この2冊はやり通すことが出来ました。

 

ただし、かなりの根気が必要です。“一日4単元やれば3ヶ月で終わる”と軽く考えていたのですが、結局半年以上かかりました。初級と中級で内容が被っていますが、中学生レベルの英語も怪しければBasic Grammar in Useから、一応中学生レベルの文法事項は知っているつもり・・であれば、English Grammar in Useからでも良いのではないでしょうか。

 

説明も英語なので、難しい概念など分かるのだろうか、と心配だったのですが、易しい英語で書かれています。現在完了、過去完了などは長々と言葉で説明するのではなく、図解されていたのでスッキリ理解することが出来ました。品詞分解や5文型さえもありませんので、この本の対象者は、「他人に文法を教える必要はなく、基本的な文法問題を演習中心に学びたい人」「日本語の文法用語が苦手で文法書を読めない人」となるのではないかと思います。

 

精読

 

LingQシステムを使い、ネット上の記事で精読しました。私の場合、“精読”とは言っても、品詞分解や文型解析などはせず、分からない単語や言い回しを調べて単語帳を作成し、覚えるという程度です。

 

初期に利用したのは、Spotlight, VOA Learning English でした。どちらのサイトも学習者用向けに編集されたニュースが毎日配信されています。基本語彙1500語を用い、記事の読み上げスピードも、Spotlightが通常の半分、VOA Learning Englishは通常の約2/3程度です。スクリプトと音源が揃っているので、精読した後は、リスニング素材として使用しました。

 

また、時事問題や話題のトピックが易しい英文を用いて十分に表現されているため、シャドーイングをしつつ、自分の限られたスピーキング能力の中で幅広い話題を話す練習をするのにも役立ちました。

 

 

VOAの後に用いたのが、Interesting Thing of the Dayというサイト。こちらは個人が作成したサイトですが、音源とスクリプトが揃っているうえに、話題も豊富で朗読もプロ並みに上手です。トピックが多岐にわたるため、様々な分野の語彙に触れるのにも役立ちました。1つ5-10分程度で聞きやすいです。

 

 

英検1級受験を決心し、対策のために2008年夏から購入し始めたのがThe Economist。これは1級1次にも2次対策にも役立ちました。1級対策中の4-5ヶ月は通常の多読、多聴をお休みし、The Economistの精読と、Audibleでは時事問題を扱った、Pocket Issueシリーズを聞きました。

 

The Economistは毎週全て読み切ることは出来ませんでしたが、オンラインで過去のアーカイブも読めるので、気になる記事があれば過去の関連記事に遡って読むことで、理解を深めることが出来ました。

 

 

ライティング

 

英語学習を再開して半年後から、英文添削を受け始めました。とは言っても、最初のうちは一度に書ける英文は100ワード以内でした。私はLingQや個人の先生に頼むなどして、有料で添削してもらっています。Lang-8も試しましたが、全てを細かく直すのではなく、添削しやすい部分のみを直されることが多いと感じたので、お金を払って添削してもらうことにしました。

 

読んだり聞いたりして覚えた言い回しを書いて使ってみる→正しい言い回しに直してもらう、の繰り返しで、少しずつ複雑な事が書けるようになりました。One of the ○○の時は複数形・・・など10回くらい間違ってやっと覚えるという感じですが、試行錯誤しながら書いた文章は忘れにくいように感じます。

 

ライティングに関する本はたくさんありますが、日本語→英語に訳していくタイプの参考書よりも、パラグラフライティングについて書かれた本を読むほうが良いと思います。日本語で書いた文章をそのまま英訳しても、良い英文にはなりません。英文のルールや、パラグラフライティングの構成を理解しないと、文法的には正しくても、何が言いたいか分からない英文になってしまう恐れがあるからです。英文の書き方に関して日本語で書かれた本を何冊か読んだら、ネイティブの小中学生向けに書かれた本を読むと良いと思います。

 

実際に読んで分かりやすかった本を紹介します。

 

ネイティヴ並みの「英語の書き方」がわかる本

 

タイトルは怪しいですが、説得力のある論理的な文章を書くためのコツが書かれた本です。ネイティブと日本人のエッセイを比較しながら、日本風の作文のどこがダメなのかを具体的に指摘します。和文英訳にとどまらない、論理的な英文とはどんなものかを理解するのに役立ちました。

 

 

 

Time for Kids Ready, Set, Write! (Time for Kids Writer’s Handbook)
英語ネイティブ小学校低学年用に書かれた本です。トピックの集め方や、話題を絞るコツなど、英文ライティングの基礎の基礎について学べる良書でした。

 

Painless Writing (Barron’s Painless Series)
ネイティブ中学生向けあたり。Painlessというタイトルに偽りがあり、やり遂げるのは大変でしたが、ライティングルールについて一つ一つ細かに説明と演習があり、非常にためになる本でした。

 

The Elements of Style
100ページほどの薄い本で、シンプルで分かりやすい文章を書くための基本11項目が書かれています。コンマやダッシュ、コロンの使い方、間違いやすいアポストロフィの注意事項など、ライティングの際に気をつけたい内容がまとまっています。

 

 

発音

 

2007年〜2008年の1年間、English Journalで1日1時間シャドーイングをしました。1時間ほどのCDを最初に5回聴いて、それから本誌を読んで分からない部分を確認し、後は1日1時間シャドーイングという方法です。効果が出始めたかな?と感じるまで5ヶ月程度かかりました。実際に自分の口を動かして練習する前は、もっと上手く話せるはず!と根拠のない希望的観測のようなものがありましたが、ひと言会話のレベルを超え、インタビューで語られているような長い会話についていくのは大変でした。口や舌を動かして練習しないと思ったような音は出ないということを実感した1年でした。シャドーイングすることで、英語のイントネーションやリズムが身についたと思います。

 

Mastering the American Accent

オンラインでアメリカの先生について週1回、9ヶ月間やりました。この本では個々の母音の違いを学びます。日本人が苦手とされているLやRの発音だけではなく、duckのア、Woodのウも実は言えていないこと、Familyという簡単な単語でさえも、ミの部分が微妙に違うと指摘されました。直されたからといって全て完璧に発音出来るようになるわけではありませんが、i、p の発音など比較的直しやすかった部分が改善しただけでも効果があったと思います。

 

 

スピーキング

多読100万語を達成した後にオンライン英会話を週1-2回始めました。英会話は日頃インプットしたものを確かめてみる場、という位置づけです。週1-2回でも話さないと話しにくくなるものの、スラスラと書けないならばそれ以上に上手く話せることはないと気付いてからは、ライティングのほうに力を入れるようになりました。

 

 

ドラマ・映画視聴

海外ドラマや映画を字幕なしで見ています。ドラマが1400話ちょっと、映画は150本程度です。こちらも多読・多聴と同じようなやり方で、辞書は引かないことがほとんど。勉強のような事はせず、視聴しているものが9割程度、残り1割程度はドラマの“精読”をしています。これはドラマのスクリプトをダウンロードし、分からない意味や言い回しを調べ、新出単語を憶えるというやり方です。Supernaturalなどは若者言葉や早口でわかりにくかったものの、100エピソードほどスクリプトをチェックし、繰り返し見るというやり方でキャラクターの話し方に慣れて聞き取れるようになりました。字幕なしで9割方分かるようになればストレスなく楽しめると思います。

 

 

 

しなかったこと

 

時間は有限。多読や多聴にかなりの時間を割いた分、やらなかった事もあります。私の場合、それは「文法解釈」でした。Grammar in Useを2冊解いたので、文章の順番や最低限のルールは分かりますが、文法の解説は一切出来ません。品詞分解、文型解析も出来ません。読む時は、「主語と動詞とそれ以外」というくくりです。ただ、ちゃんと習ったことはありませんが、「スラッシュリーディング」のような方法で区切って意味を理解しているので、構文の名前は分からなくても文章の区切り方は身についていたようです。

 

限られた時間の中で、何を取捨選択するかというのは、自分の英語力にとって何が必要かを考えると自ずと決まってくるのではないかと思います。私の場合、英語の先生でもTOEIC講師でもないので、他人に問題を解説する必要はありません。Loveが状態動詞であり、状態動詞として他には何がある・・・といった文法知識自体が問われることもないので、こんな私でも多読開始後2年半ほどで英検1級とTOEIC900点は取れました。

 

 

文法が大好きで、文章を分解して完全に理解するのが好きであるならば、文法を中心に学習するのも良いと思います。ただ、私のように、日本語の文法本を読み通すことが出来ず、講師に懇切丁寧に解説されても全く頭に入ってこないどころか、そんなことを知ってどうするの?と思うのであれば、詳細な文法解説は読まずに演習問題を解き、多読や多聴で数多くの文章にあたり、用例を積み重ねていくという方法でも良いのではないかなと思います。

 

多読をお勧めしたい理由

「試験で○○点取ってから」「基礎的なことを習得してから」と、多読が後回しにされているのを見ると、基礎的な学習と同時並行することで相乗効果があるのに勿体ないなと感じます。単語集で覚えようとしている単語や、文法集で見かけた構文、ライティング本で知ったルールなどと実際に出会えるのが多読です。2-3ヶ月で「基礎を習得」するならば多読が後回しになっても良いと思いますが、その習得期間が2-3年以上にも及ぶのであれば、現在の学習内容に多読を取り入れる事を検討されてみては良いのではないかと思います。

 

 

多読10年間のまとめ② ジャンル、語彙数、リスニング時間など

多読10年間のまとめ①の続きです。

 

本のジャンル

 

GenreGenre [Genre]

 

 

Graded Readers(GR)だけで100万語読みなさいと勧められているようですが、私はどうしてもGRが合いませんでした。GR4冊でいったん挫折してしまったので、好みに合わない方法であれば自分なりにアレンジすれば良いと思います。私の場合は、GR、子供向けの絵本や小学校低学年向けの本、中高生向けヤングアダルト本などが合わせて123冊、全体の24%でした。面白くないGRを我慢して読み続けて挫折するくらいならば、エルマーの冒険シリーズや、How to train your dragonシリーズなど、幼児向けの本に目を向けて見るのも良いのではないかと思います。また、特に面白いわけではなかったのですが、Dr. Seussシリーズは英語圏で人気があり、このシリーズのエピソードをよく知っていることを前提としたエピソードがドラマや映画に出てきます。英語圏で長らく読み継がれている絵本を読むことで、英語圏で育った人なら誰もが知っている共通認識のようなものを知ることが出来るのでお勧めです。

 

読みたい本をレベルを気にせずに読むことが出来れば一番良いのですが、気をつけなければいけないのは、読みたいけれどもレベルの高い本を分かるところだけ拾い読みして意味を繋げるような読み方はしないという事です。どうしても読みたい本があれば、時にはそのような読み方をする事もあるかもしれません。ただ、いつも「読めるところ、聞けるところだけを拾って意味を類推する」というようなやり方だけを続けていては、いつまでたっても読めるレベルは上がらないと思います。

 

「レベルの低い本から始めて無理なく読めるレベルを上げていく」というのが多読の醍醐味なので、逸り立つ気持ちをいったん抑えて、辞書を引かなくても読めるレベルの本までいったんレベルを落とす事が大事です。多読・多聴わかったつもりになっているだけ・・・?にも書いたのですが、多読で分かるところだけを拾い読みするようなやり方では読めるようにはならない、というのは確かにその通りなのですが、多読は「分かるところだけを拾い読みする方法」ではありません。分からない単語は飛ばす・類推するという原則はありますが、あまりにも分からないようならレベルを落として辞書なしでも分かるレベルの本からやり直す、というのが本来の意味なのではないでしょうか。

 

多読と精読の割合

LingQに登録し、辞書で新出単語やフレーズの意味を調べながら読んだ記事の語数は195万2868語でした。多読で読んだ語数が1207万1989語なので、多読:精読の割合は6:1でした。

 

精読は、2006年〜2007年はVOAを中心に易しい記事を選んでいましたが、2008年からはThe Economistなどの新聞記事から選んでいます。多読で辞書を引かない分、精読記事では分からない単語を全て調べ、単語カードを使って復習しています。精読記事で覚えた単語を多読で目にする機会も多く、新しく覚えた単語の定着率が良いです。

 

Screen Shot 2016-01-01 at 2.11.13 PM

 

 

語彙数の変化

Test your vocab という英語の語彙数測定サイトで2年ぶりに現在の語彙数を測定してみました。結果は、25,100語でした。
test your vocab 2015

初めてこのテストを受けた2011年は20,600語、2013年は25,600語でした。2年前から語彙数が増えていないのは残念ですが、最近は意識的なボキャビルをしなかったので、現状維持という結果は妥当だと思います。

 

2006年、英語学習を開始した当初、SVLレベル2までの単語はさすがに知っていたものの、レベル3から未知単語が増え始め、レベル4、5は半分以上分からない状態だったので、当時の語彙数は5000語以下だったと思われます。

 

当時知らなかった単語を振り返ってみると、本や日常会話で頻出する単語ばかりです。これらの単語を知らずに英語を読み聞きすることは困難でした。SSS多読では、「辞書を引かないこと」を推奨していますが、出現頻度の高い単語は本を読んでいるうちに辞書を引かなくても自然に覚えることが出来ます。

 

ただ、私は多読と平行してボキャビルも行っていて、両者を同時に行うことの効果を実感しています。多読というと、「多読オンリー!辞書、ボキャビル禁止!」のように思われる方もいらっしゃるようですが、SSS多読は辞書を引くこと自体を禁止しているわけではないのです。色々と議論はあるようですが、「多読に辞書を持ち込むのが良くないのだ」と私は解釈しており、多読以外では辞書を引いたりボキャビルをしたりしています。

 

オーディオブックリスニング時間

 

iPhone-90 degree

 

 

オーディオブック329冊のリスニング時間は4384時間でした。聞き流しや、意味が分からずに聴いた分は含まれていません。オーディオブック以外にも、初期のVOAリスニング、イングリッシュジャーナル、podcast類、海外ドラマ・映画の字幕なし視聴等合わせると、現在6500時間前後だと思います。さすがにオーディオブックだけでこれだけ聞くと、一般的なベストセラー本のオーディオブックは良く聞き取れます。

 

オーディオブックリスニングの良い点は、聞いている時間全てリスニング時間になるという事です。ドラマや映画だと、画像もあるので実際に聞いている時間は半分ほど。また、小説の朗読では画像の助けがない分、全て説明しなくてはなりません。耳から得る情報だけで状況を把握する良い練習になります。

 

また、プロのナレーターで評価の高い方達の朗読は素晴らしいです。良いお手本をたくさん聞き続ける事で、発音、リズム、アクセントなどの英語の音感が身につきました。

 

オーディオブックだと、目の疲れを気にせずに長時間聞けるのも良いところです。家事の合間などにも聞けますし、多読と組み合わせることで、読める本の数が飛躍的に増えました。読まずに聞くってズルじゃないの?と最初の頃は後ろめたく思っていましたが、読んでも聞いても入ってくる内容は同じ。情報満載でハイライトやメモを沢山したくなるようなノンフィクションは本で、ぐいぐい先を聞きたいフィクションはオーディオブックで、と使い分けています。

 

身長の2倍洋書を読む

 

「やさしくたくさん」に、読書量の目安として「身長の2倍」読むと良いと書いてありました。読んだ本を実際に全部積み上げることは出来ませんが、持っている本の中から10冊ほどランダムに抜き出し、ページ数と本の厚みの平均を計算、読んだページ数と掛けてみました。その結果、読んだ本、聞いた本の高さは11.27メートル、身長の7.2倍でした!

100クマ身長の7倍

 

細々とでも10年続けられてきたことに感謝です。多読を始めたのは、インターネットで多読の体験談を読んだことがきっかけでした。多読三原則という基本的なルールはありますが、どのように実践するか、細かい部分は個人個人で違います。私の経験も「続けていれば読める範囲が広がってくるんだな」という多読体験談の一つとして読んでいただければありがたいです。

 

多読10年間のまとめ③多読以外にしたこと、しなかったことに続きます。

 

 

 

多読10年間のまとめ① 読了冊数、語数、YLの推移

あけましておめでとうございます。2006年のお正月休みにネットサーフィンでSSS多読にたどり着き、多読って何だ?という状態から見よう見まねで多読を始めてから、今月で10年になります。Graded Readers レベル3から始め、GR4冊目で一度挫折したのですが、4ヶ月後に好きな本を読むようにしてからは順調で、現在まで続けることが出来ました。毎年三日坊主に終わっていた英語学習でしたが、多読をここまで続けられたのはなぜなのか。この10年間の多読記録をまとめつつ、振り返ってみました。

 

読了冊数と総語数

 

この10年間で読んだ洋書は、読んだ本とオーディオブックを合わせて506冊、総語数は5165万1171語でした。

読んだ冊数

 

 

506冊の内訳は、読んだ本が177冊、1207万1989語、オーディオブックが329冊、3957万9182語です。読了数のグラフを見ると、2006年の多読開始時から徐々にオーディオブックに移行していったのがわかります。忙しくて本を読む時間がなくても、オーディオブックなら通勤時間や家事、単調作業をしながら読書することが出来るので、早めにリスニングスキルを伸ばしたことが役立ちました。

 

Number of Books

 

こちらは年度ごとの語数グラフです。黒の点線は100万語を示しています。2006年度、挫折したのち4ヶ月語に再開してからは順調で、100万語に達するまで正味約4ヶ月でした。これは「ダレン・シャンシリーズ」にハマったことが大きかったです。シリーズ12冊を約1ヶ月で一気読み。この時の1ヶ月で50万語読んだ時に、完全に返り読み癖が無くなったのを覚えています。多読には自分のレベルに合った、夢中になれる本の存在が不可欠です。

 

 

年度別語数

 

「目指せ100万語多読」とあるように、多読の最初の目標は100万語です。100万語読んだ時に実感した効果は、「長文を読める体力がついたこと」でした。最初に読んだレベル3の語彙制限本は語数7000語前後だったのですが、最初は目が泳いでしまい、集中して読めなかったのです。それが多読100万語を達成する頃には、YL(読みやすさレベル)5、語数5万語程度の本であれば3〜5日で読めるようになりました。100万語までにリーディング基礎体力をつけること、これがその後の多読を支えた一番大事なスキルでした。

 

 

こちらは、読書とオーディオブック累計語数の推移です。読書1207万1989語、オーディオブック3957万9182語ですが、やはりオーディオブックのほうが読書が捗るようです。多読を始めた頃は、1000万語なんて達成不可能だと思っていたのですが、読み続けているうちにいつの間にか超えていました。続けているうちにいつの間にか・・で大したことないように思いますが、多読を始める前とは雲泥の差があります。今ではベストセラー小説程度なら週1−2冊のペースで楽に読めますが、これも多読を始めた時には考えられないことでした。

 

累計語数

 

読書ページ数

 

リーディングとオーディオブックで読んだページの合計は、17万2721ページ、1日平均47ページでした。英語の教科書や、TOEICの問題集、TIMEやThe Economistで多読するという方もいらっしゃるようですが、自分がスラスラ読める内容のものをたくさん読む、いろいろなジャンルに触れる、という点ではコンスタントに読み続けるなら本が適していると思います。

 

 

Pages per Year

 

読みやすさレベルの推移

 

このグラフはリーディング、リスニングにおけるYLの推移を年度ごとのYL平均値±標準偏差で示しています。伊藤サムさんの英語は「やさしく、たくさん」にも書いてあるように、多読開始当初どのようなレベルにあっても、一番やさしいレベルの本から始めるべき・・・だったのですが、私はズルをしてレベル3から始めてしまいました。

 

ペンギンリーダーズレベル3,7000語前後の本を1時間ちょっとで読めたのですが、スラスラとは程遠い段階でした。知らない単語は殆どないのに、つっかかりながら、たどたどしくしか読めなかったのです・・・。これは、7000語の長文を連続して読むという経験があまり無かったためだと思います。グラフのバーはYLの標準偏差でバラツキを示していますが、初年度はYL5を中心に、YL2の絵本を手に取ったり、YL7台のペーパーバックに手を出してみたりと試行錯誤の年でした。

 

YL

 

絵本を読む利点は、英語圏の子供なら誰もが知っているような、生活に密着した単語に触れられる事です。私は英語学習再開当初、水道水、襟、コンセント、草原などの基本的な単語さえ知りませんでした。I can read シリーズや、絵本を読むことで、幼稚園生でも知っている生活単語を覚え、自分の身の回りの出来事について簡単な言い回しで説明することを覚えたのは大きな収穫でした。そうは言っても、絵本や学習者向けの語彙制限本はつまらなくて挫折する!というのであれば、自分が読みたいレベルの本を中心に読みつつ、合間に簡単な本をはさむというやり方でも良いと思います。GR4冊であっさり挫折した私も、この方法で簡単な本も読むことが出来ました。

 

オーディオブックリスニングは2006年11月から始めました。いきなりYL7からです。これは、ちょうど良い幼児向けオーディオブックを探すのが大変だったこと、絵本のオーディオブックはコスパが悪かったことが理由です。最初に選んだのが、ハリーポッターと7つの習慣でした。オーディオブックリスニングを始める前に、読書で100万語を達成し、スクリプト付きのVOA Special Englishを3ヶ月で100時間程度聞きました。ハリーポッターは、日本語でも読んでいたおかげか、恐ろしいほどよく理解出来ました。単語集ではなかなか覚えられなかったCauldronという単語も、ハリポタのLeaky Cauldron:漏れ鍋のおかげで一発で覚えることが出来ました。一方で、7つの習慣の理解度は8割ぐらい。作者朗読があまり上手ではなかったこと、馴染みのないジャンルで自分のレベルよりだいぶ高かったことなどもあり眠気をこらえるのに必死で、12月の寒空の下、帰宅後の深夜に川べりを歩きながら聞いていました。初めてオーディオブックに挑戦するならば、日本語でも読んで内容をよく理解している本を選ぶ、読めるレベルよりも少し下の本を選ぶ、AmazonとAudible提携のウィスパー・シンク機能を利用して聞きながら読む、などの工夫をすれば聞きやすくなると思います。

 

読了冊数、語数の推移、YLの推移を見てみると、たくさん読んだことで読めるレベルが上がり、読む量も飛躍的に増えてくる、ということでしょうか。100万語に到達した時点で、読める自信がつきましたが、確実にYLレベルが上がって大人の本も読めるようになった!と思えたのは、2009〜2010年あたり、200冊以上読み、リーディングだけで500万語読んだ頃でした。

 

長くなったので、その②に続きます・・・。

 

 

 

2015年洋書100冊チャレンジ

2015年の目標、洋書100冊読書を達成することが出来ました。

2015 Reading Challenge

 

 

合計105冊、42,948ページです。105冊のうち、90冊がオーディオブック、15冊が読書でした。平均すると1日117ページ、語数は読書が74万9086語、オーディオブックが1105万6440語です。

books and pages

 

今年読んだなかで一番短かった本は192ページ、長かった本は932ページ、1冊の平均は413ページでした。

book pages

 

goodreadsに本を登録しておくと、年末になると”See Your Year in Books!”という項目がHome画面トップに現れます。これをクリックすると、上記のように読んだ本の合計やページ数、平均評価、人気の本などが表示されます。

Screen Shot 2015-12-24 at 5.15.43 PM

 

 

だいたい無理なく読める洋書数は年50冊なので、自分のペースを大幅に超えた読書チャレンジでした。2012年ごろから徐々に目で読む読書からオーディオブックにシフトしていき、今では大部分がオーディオブックです。オーディオブックなら忙しくても読書ペースを落とさなくてすむので、オーディオブック読書が出来るようになって本当に良かったです。

 

洋書100冊リーディングに挑戦して良かったのは、思いがけない良書との出会いがあったことでした。読書目標を年に50冊から100冊に増やしたことで、自分の好み以外でも、ふと目についた本を読んでみようかという気持ちの余裕が出てきます。今年はこれまでにあまり読まなかったSFやミステリーにも挑戦出来た一年でした。特に北欧ミステリーのお気に入り、Department Qシリーズに出会えたのが大きな収穫でした。

 

今年洋書を105冊読んだことで英語力が大幅にアップしたかというと、あまり実感はありません。本を読むたびに面白いように新しい語彙を吸収していった時期も過ぎ、今は読み続けることで現状維持している段階かもしれません。ただ、色々な表現に触れることで、無意識ながらもアウトプットの幅が広がっていると感じています。

 

洋書100冊チャレンジの反省点としては、洋書多聴多読以外の事が出来なかった事です。3月くらいまでは、Podcastを聞いたり、ドラマを観たり、ライティングをしたりと偏りのない勉強を心がけていたのですが、途中から余裕が無くなってしまいました。読んだ感想も全部書き留めておきたかったのですが、そんな余裕もなく・・。読書感想は来年に持ち越しです。来年は洋書に偏らず、アウトプットを心がけたいと思います。

 

【2015年読書】YLと語数は概算です。
Alan Turing: The Enigma: The Book That Inspired the Film “The Imitation Game” YL9、175,000語

The Power of Habit: Why We Do What We Do in Life and Business YL6.5、90,000語

Alex (The Camille Verhoeven Trilogy Book 2) (English Edition)   YL8, 87500語

Undeniable: Evolution and the Science of Creation YL8.5, 80,000語

Grandma Gatewood’s Walk: The Inspiring Story of the Woman Who Saved the Appalachian Trail YL7, 62,500語

Ham on Rye: A Novel YL6.5, 75,000語

Getting Genki in Japan YL6, 36,000語

Do Androids Dream Of Electric Sheep? (S.F. MASTERWORKS) (English Edition) YL8, 62,500語

The Man in the High Castle YL8, 80,586語

 

【2015年オーディオブック】

Theft of Swords (Riyria Revelations) YL7.5, 200,000語

Rise of Empire (Riyria Revelations) YL8, 230,000語

Heir of Novron (The Riyria Revelations) YL8, 270,000語

Firefight: A Reckoners Novel YL7.5,100,000語

Furies of Calderon (Codex Alera) YL7, 180,000語

Academ’s Fury (Codex Alera) YL7, 180,000語

Cursor’s Fury: The Codex Alera: Book Three YL7, 180,000語

Captain’s Fury: The Codex Alera: Book Four YL7, 170,000語

Princeps’ Fury: The Codex Alera: Book Five YL7, 160,000語

The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy YL7, 54,000語

Dark Places (EXP): A Novel YL7, 120,000語

Ready Player One: A Novel YL7.5, 135,000語

Tune In Tokyo:The Gaijin Diaries YL7, 72,000語

The Golem and the Jinni (P.S.) YL8, 170,000語

The Girl on the Train YL7, 90,000語

The Rithmatist YL7.5, 90,000語

Hyperion (Hyperion Cantos, Book 1) YL8, 180,000語

Irène (Verhoeven Trilogy Book 1) (English Edition) YL7.5, 102,500語

Daemon (English Edition) YL7.5, 150,000語

Freedom (TM) (Daemon) YL7.5, 120,000語

Odd Thomas YL8.2, 92,000語

The Bone Collector: Lincoln Rhyme Book 1 YL8, 111,167語

Deal Breaker (Myron Bolitar) YL7.5, 77,400語

A Clean Kill in Tokyo (Previously Published as Rain Fall) (A John Rain Novel) (English Edition) YL7.5, 78,300語

The Buried Giant (Vintage International) YL8, 94,400語

1356 YL7.5, 108,000語

The Emperor’s Blades: Book One YL7.5, 162,000語

The Girl with All the Gifts YL8, 111,700語

Zero Day: 1 (John Puller Series) YL7.5, 118,000語

Red Rising: Red Rising Trilogy 1 (The Red Rising Trilogy) YL7.5, 145,000語

Golden Son (The Red Rising Trilogy, Book 2) YL7.5, 170,000語

High-Rise (Flamingo Modern Classic) YL7.5, 58,500語

The Woods YL7.5, 112,000語

What If? (International edition): Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions YL7.5, 59,400語

So You’ve Been Publicly Shamed YL7, 63,000語

Elantris (English Edition) YL8, 247,000語

Off to Be the Wizard (Magic 2.0 Book 1) (English Edition) YL6, 90,000語

Harvest YL8, 112,000語

Wonder YL7, 72,000語

The Dragons of Dorcastle (The Pillars of Reality Book 1) (English Edition) YL7, 100,000語

The Strain: Book One of the Strain Trilogy YL7.5, 115,000語

The Nightingale YL7.5, 150,000語

The Gunslinger (English Edition) YL8, 70,000語

The Dark Tower II: The Drawing Of The Three: The Drawing of the Three: Drawing of the Three Bk. 2 YL8, 110,000語

Jurassic Park: A Novel YL7.5, 124,820語

An Ember in the Ashes (An Ember in the Ashes, Book 1) YL7, 130,000語

Trauma: A Novel YL8, 99,000語

Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future YL8, 115,000語

The Shadow Of What Was Lost (The Licanius Trilogy Book 1) YL7, 220,000語

Finders Keepers: The Bill Hodges Trilogy 2 YL8, 117,000語

The Real Doctor Will See You Shortly: A Physician’s First Year YL8, 72,000語

The Crown Tower (The Riyria Chronicles) YL8, 110,000語

Leviathan Wakes (The Expanse) YL7, 170,000語

The Lost Fleet: Dauntless YL7, 90,000語

Red: A History of the Redhead YL8, 60,000語

Hannibal Rising (Hannibal Lecter) YL7.5, 57,000語

Age of Iron (Iron Age) YL7, 130,000語

Fahrenheit 451  YL8.1, 50,000語

I Am Pilgrim YL7.5, 200,000語

Never Let Me Go YL7, 96096語

Dead Until Dark: A Sookie Stackhouse Novel  YL7, 90,000語

Armada: A Novel YL7, 100,000語

A Man Called Ove  YL7, 81,000語

Dark Secrets YL7.5, 120,000語

The Keeper of Lost Causes: Department Q 1 YL8, 130,000語

The Absent One: A Department Q Novel (Department Q Series) YL8, 120,000語

The Redbreast YL8, 144,000語

Lord of All Things YL7.5, 189,000語

A Conspiracy of Faith: A Department Q Novel (Department Q Series) YL8, 135,000語

The Knife of Never Letting Go (Chaos Walking) YL7, 100,000語

The First Fifteen Lives of Harry August YL8, 110,000語

Nemesis: A Harry Hole thriller (Oslo Sequence 2) YL7.5, 117,000語

The Girl in the Spider’s Web (Millennium series Book 4) YL8, 110,000語

The Ask and the Answer  YL7, 108,000語

Packing for Mars: The Curious Science of Life in the Void YL7.5, 90,000語

The Devil’s Star: A Harry Hole thriller (Oslo Sequence 3) YL7.5, 126,000語

Proof: The Science of Booze YL8.5, 72,000語

The Purity of Vengeance: A Department Q Novel  YL8, 126,000語

The Godfather YL7, 167,000語

Working Stiff: Two Years, 262 Bodies, and the Making of a Medical Examiner (English Edition) YL8, 84,320語

Catch-22 YL7.5, 168,640語

Flowers for Algernon YL7.5, 83,309語

Assassin’s Creed the Renaissance Codex Book 1 YL6, 153,760語

The White Tree (The Cycle of Arawn Book 1) YL7, 132,060語

Wildflower YL7.5, 89,280語

The Bazaar of Bad Dreams: Stories YL8, 158,720語

The Andromeda Strain YL8.5, 119,040語

Chasing the Scream: The First and Last Days of the War on Drugs YL8.5, 124,000語

The Waste Lands: (The Dark Tower #3)(Revised Edition) YL7, 173,849語

The Last Kingdom (The Last Kingdom Series) YL7.5, 110,379語

The Marco Effect: A Department Q Novel  YL8, 158,720語

The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel YL7, 70,060語

The Story of the Human Body: Evolution, Health, and Disease YL8.5, 148,800語

Carrie YL7.5, 94,240語

A Place Called Freedom  YL7.5, 143,840語

I Hunt Killers (Jasper Dent 1) YL7.5, 87,053語

 

2015年のベストは順不同で

Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future
Finders Keepers: The Bill Hodges Trilogy 2
Chasing the Scream: The First and Last Days of the War on Drugs
Working Stiff: Two Years, 262 Bodies, and the Making of a Medical Examiner (English Edition)
Department Qシリーズ全部!

でした。

 

映画やドラマで英語学習その2:LingQを用いたスクリプト学習

映画やドラマで英語学習その1からの続きです。

 

私がスクリプト学習に利用したのはLingQ(りんく)という英語学習サイトです。LingQはカナダの英語学習サイトで、月々10ドルから利用できます。もちろんLingQを用いなくてもスクリプトチェックは出来ますので、こんな方法もある、という参考程度に読んでいただければと思います。LingQの紹介記事はこちらです。

 

素材にしたいスクリプトを用意する

まずは学習素材にしたいスクリプトを用意します。今回はWhite Collarのスクリプトを例として使います。

Screen Shot 2015-07-30 at 4.11.53 PM

 

スクリプトをLingQにインポートする

 

LingQにログインし、先ほどのスクリプトをコピペします。

 

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_20_45_AM

 

こちらはLingQのホーム場面を開いたところです。画面右上にあるタスクから、プルダウンメニューで「レッスンのインポート」を選びます。

 

こちらがインポート画面です。コースというのは、今後同じテーマの学習素材をインポートする時、記事をまとめて格納するフォルダのようなものです。作品タイトルごとにしても良いですが、あまりにもタイトルが増えると大変なので、「Drama」として全てのドラマスクリプトを集めても良いかと思います。

 

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_21_36_AM

 

Type the Titleというところにタイトルをつけます。後々順番が分かりやすいように、White Collar Season2-7 Prisoner’s Dilemma と作品タイトルを入れます。

Type the lesson text here…という部分にコピーしたスクリプトの本文をペーストします。

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_21_36_AM copy

 

本文をコピペしたところです。ページ最後に「保存」または「保存してアイテムを開く」という青いボタンが2つ出てきます。インポートだけですぐに学習しない場合は「保存」を、そのまま続けて学習する場合は「保存してアイテムを開く」ボタンを押します。

Screen Shot 2015-07-30 at 8.22.41 AM

 

一度にインポート出来るのは2000ワードまでです。インポートする素材が2000ワード以上の場合、2000ワードずつに分かれてインポートされ、タイトルにNo.1, No.2…と順番がつきます。

Screen Shot 2015-07-30 at 8.23.00 AM

 

インポート後の設定

 

インポート後の画面です。画面左側にスクリプト、右側に未知単語が表示されています。Blue Word 22というのは、これまで自分がLingQに登録していない単語の数です。初めてLingQを利用した場合、全ての単語に青マーカーがつきます。黄色文字のすべてのLingQ1というのは、以前LingQに新出単語として登録したものの、まだ覚えていない単語の数です。これらの青マーカー、黄色マーカーについては後で詳しく説明します。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.23.46 AM

 

画面上部中ほど、歯車のマークをクリックし、Manual Modeにチェックを入れます。Auto Modeにすると、新出単語の意味を調べた後、画面が自然に次の青マーカー単語に移ってしまうので、丁寧に読み込む場合には不便な機能です。Manual Modeでは自分が画面をスクロールしない限り、勝手にスクロールされることはありません。

 

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_24_11_AM

 

 

スクリプトを読む

実際にスクリプトを読んでみましょう。

 

LingQ学習画面では、単語に点線、青マーカー、黄色マーカーがつきます。下記の画像では、perspective に点線がついています。これは、過去に自分が学習した他の素材で新出単語として意味を調べて登録し、その後「既知単語」になるまで、フラッシュカードで復習した単語です。

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_26_38_AM

 

点線がついたperspectiveをクリックすると、以前登録した単語カードが出てきます。カードには、perspectiveの意味と例文が掲載されています。「We have two different perspectives.」というのは、以前別の英語記事でperspectiveを初めて見たときに登録した例文です。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.01 AM

 

黄色マーカーは、以前別の記事で新出単語を登録したものの、まだその単語を覚えていないという意味のマーカーです。初めてLingQを使った時には黄色マーカーはありません。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.17 AM

 

黄色マーカーのvalorをクリックしてみます。すると、以前の例文は「award for valor in combat」、今回のWhite Collarでは「FBI medal of valor」です。前回の例文と併せて確認することで、単語のイメージが定着しやすくなります。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.28 AM

 

覚える必要のない単語をチェックする

 

LingQ上で初めて出現する単語には青マーカーがついています。ただし、本当に必要な新出単語や、すでに知っている単語、覚える必要のない人名やマイナーな地名なども混じっていますので、その場合は青マーカーを外す作業をします。

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.47 AM

 

青マーカーのBancroft’s をクリックすると、「バンクロフトさん」というグーグル翻訳が出てきますが、これは覚えてもしょうがない単語なので、右下の「この単語を無視する」をクリックして青マーカーを消します。右上の「この単語を知っている」をクリックすると、その単語は「既知単語」としてLingQ上の統計に計上されます。LingQでの活動を続けていくうちに、自分がどのくらいの英単語を知っているか、ある程度の目安になります。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.27.58 AM

 

新出単語を登録する

 

スクリプトを読んで覚えたい新出単語に出会った場合、その青マーカーをクリックします。

 

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_28_23_AM

 

すると、いくつか日本語の意味が出てきます。これは、LingQの日本人英語学習者が、evadingの意味を調べて登録したもので、右側にある回数はそれぞれの意味で登録した人の数を表しています。他の学習者が登録した意味で問題なければ、気に入った意味をクリックし、自分の好みにあう意味がなければ、その下の「検索」を押します。ブラウザのポップアップ機能禁止にしてあると辞書ページが開かないのでポップアップ機能はオンにしておいてください。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.28.30 AM

 

今回は一番上にある意味で特に問題なさそうなので、他の学習者さんが登録されたものをクリックします。

 

すると単語カードが出現します。フレーズには、その新出単語の前後を含むフレーズが自動的に抽出されています。完全な文章であればそのままでOKですが、文章が途中で途切れている場合などは自分で訂正します。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.28.51 AM

 

単語にドラマタグを付ける

 

新しい単語の下に、「タグをつける」という項目があります。単語のフラッシュカードで復習する際、ドラマから拾い上げた単語のみ集めたい場合、dramaとタグ付けしておくと便利です。

Screen Shot 2015-07-30 at 8.29.31 AM

 

 

フレーズを登録する

 

フレーズには青マーカーがつきませんので、自分で読みながら探す必要があります。例えば下記の文章で「called in」というフレーズを初めて見たとします。文脈で意味は分かっても、自分で使いこなせない場合はLingQに登録します。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.32.25 AM

スクリプト上で「called in」にポインターを合わせてドラッグすると青マーカーがつき、単語カードが出現します。Called in を調べた他の学習者さんがいなければ日本語の意味は出てきませんので、「検索」をクリックして自分で意味を調べます。

 

 

単語カードの右にある「View Dictionary」で使用する辞書を設定することが出来ます。「辞書の設定をクリックします」

 

Screen_Shot_2015-07-31_at_11_28_09_AM

 

複数の辞書から選ぶことが出来ます。ブラウザのポップアップ機能禁止にしてあると辞書ページが開きませんのでポップアップ機能をオンにしておいてください。英英辞書やUrban Dictionaryなども選べるので便利です。

 

Screen Shot 2015-07-31 at 11.33.45 AM

 

選んだ辞書は今後View Dictionaryボタンから参照出来るようになります。よく使う辞書はこちらに登録しておくと便利です。

 

Screen Shot 2015-07-31 at 11.35.46 AM

 

 

辞書でCalled inの意味を調べたら、LingQの単語カードに意味を書き込み、ドラマタグを付けます。自動的に保存されるので、Saveボタンはありません。単語カードの登録を終えたら、画面左半分のスクリプトに戻り、次の単語を登録する・・・という作業の繰り返しです。

 

Screen Shot 2015-07-30 at 8.34.07 AM

 

最後までスクリプトに目を通し、画面の一番下までスクロールすると、I know all remaining blue wordsというボタンがあります。文章を全て読み、これ以上登録する単語がなければこのボタンを押します。

Screen_Shot_2015-07-30_at_8_34_55_AM

 

リーディング回数が1となり、このスクリプトの総語数が自動的に計上されます。

 

今回登録した青マーカー単語が、次回以降LingQに登場した場合、その単語は黄色マーカーの印がついています。その黄色マーカー単語をチェックすると、今回登録した例文を見ることが出来るという仕組みです。新たによりしっくりくる例文が見つかった場合は書き換えてもいいですし、いろいろな例文と比べて単語のイメージを膨らませると定着しやすくなります。

 

 

まとめ

字幕なしで作品を視聴する→LingQにインポートして読み、単語カードを作成する→覚えるまで数日かけて単語カードを復習する→ドラマを見直し、全ての音が聞き取れるまで見返す・・・というサイクルです。LingQは最初のうちは取っつきにくいサイトですが、使っていくうちにだんだんやり方が分かってきます。スクリプトを読みながら、知らない単語の意味を調べ、知っている単語は「この単語を知っている」または「この単語を無視する」と選択していきます。

 

スクリプトを読んで単語やフレーズを登録することで、オリジナルの単語カードが出来ることと、次に記事を読むときに過去に自分が登録したカードが参照出来るというのが非常に便利なので愛用しています。

 

長くなったので、次の記事で今回作成したLingQ単語カードの活用法を紹介したいと思います。

 

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