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【オーディオブック】Option B (2017)

Option B (2017)

時間:6時間14分

発音:アメリカ英語

評価:4 out of 5

Option B

 

 

フェイスブックCOOであるシェリル・サンドバーグ氏の2冊めの著書。

 

2015年5月、休暇で訪れていたメキシコで彼女の夫は急死しました。一人ジムでワークアウトしている最中に倒れて亡くなっており、いつまでたっても戻ってこないことに気づいたシェリルがトレッドミルマシーンの傍らで頭から血を流していた夫を発見したそうです。まだ47歳でした。

 

解剖の結果は心臓死で、突然の不整脈により失神し、倒れて頭を打って亡くなったようです。まったく前駆症状もなく健康そのものだったそうで、突然夫を亡くしたシェリルの悲しみは特に深かったのではないかと思います。

 

自身の喪失感、悲しみも大きかったのですが、彼女が一番心配したのはまだ幼かった二人の子どもたちへの影響でした。夫の亡き後、二度と純粋な喜びを感じることはないのではないかと。シェリルが友人である心理学者とともに、深い悲しみの淵からどうやって人々は立ち直ることができるのかをリサーチし、当時の日記を振り返りながらまとめた内容になっています。

 

私たちは経験上、どんなに悲しいことがあっても時間が心の傷を癒やしてくれることを知っています。でも悲しみの最中にいる人にはいくら”そのうち大丈夫になるよ”と声をかけても悲しみが和らぐわけではありません。あまりにも悲痛なシェリルの心の中を読んでいるうちに、”時間が解決してくれる”と思いながらもやはり胸が痛みました。

 

そしてこんなことを思ってしまうのはいけないと思いつつもやはり考えてしまったのは、シェリルのように経済的に恵まれていない女性たちの場合はさらに大変だろうということでした。愛する人を亡くしたという経験の辛さは人と比べるものではないけれど、資産10億ドルのシェリルと来月からの家賃も払えなくなるシングルマザーでは夫の死の重みが違うのではないかと。だからといって、シェリルに「経済的に恵まれているから良かった」というのはお門違いだとは分かっているのですが・・。

 

基本的には苦しみの底から立ち直る過程が書かれているのですが、他にも興味深かったのがシェリルさんの家庭の様子です。ノーベル平和賞受賞者であるマララさんを自宅に招いて子供たちと夕食の席で語ったり、イーロン・マスクからスペースXのイベントに招待されたりと、素晴らしい子育て環境が垣間見えました。まだ小学校低学年の娘さんとともに女性のリーダーシップセミナーに参加されており、シェリルさんのようなお母さんを持った子供たちが羨ましかったです。

 

あまりにも悲しすぎて読めなかった!と言われていた多読仲間さん達もいらっしゃいましたが、困難を乗り越えた人々の事例が多数語られており、前向きな内容でした。やさしい言葉で綴られた回想録なので読みやすかったです。

 

YL: 7くらい

語数: 74,400語(概算)

 

 


Option B: Facing Adversity, Building Resilience, and Finding Joy

【オーディオブック】Red: A History of the Redhead

Red: A History of the Redhead (2015)

 

時間:6時間36分

発音:イギリス英語。作者による朗読。

速度:160語/分前後。

評価:4.5 out of 5

Screen Shot 2015-07-06 at 9.27.17 AM

 

赤毛の筆者が、これまでの経験とリサーチを元に、赤毛に関する科学、歴史、文化などをまとめた一冊。

 

赤色の髪の毛を持つ人々の割合は全世界で2%程度。MC1R遺伝子の突然変異によるものだそうです。劣性遺伝のため、両親から受け継いだ遺伝子のどちらにもMC1R遺伝子の変異がなければ赤毛になりません。2本の遺伝子のうち1本でも正常なMC1R遺伝子があれば赤毛にはならないため、家族の中で一人だけ赤毛が存在することもあり得ます。筆者も家族の中で赤毛は一人だけ。筆者のお母さんは彼女の赤毛の原因を、「妊娠中にたくさんトマトジュースを飲んだ」、「赤毛の牛乳配達屋さんがいたわね・・」などと冗談めかして話していたそうです。

 

 

赤毛の歴史は、約50,000万年前にまで遡ります。Molecular clockと呼ばれる手法により、人類がアフリカから中央アジアに移動する間に、最初の赤毛が出現したと推定されています。崩壊した洞穴で発見された状態の良いネアンデルタール人一家の遺体から、この一家のうちの2人が、色白の肌と赤毛の遺伝子を持っていたことが明らかになっています。

 

日本では殆ど赤毛を見かけることがなかったため、外国のテレビや映画で見る鮮やかなオレンジ色やコッパー色の赤毛をただ単純に「綺麗だな」と羨ましく思っていました。ところが、英語圏の映画やドラマを見るにつけ、赤毛に対する「偏見」や、「ステレオタイプ」のようなものを感じるようになりました。

 

赤毛に関するステレオタイプの一つ。それは、悪女が赤毛の女として描かれることが多いということです。例えば、アダムの最初の妻であり、夫に従順であることを拒んでエデンを去ったリリスは、赤い髪の女性として描かれています。また、アメコミ映画X-Menで悪役として活躍するミスティークは、人間の姿の時は金髪なのに、ミュータントとして悪事を働く時は、赤毛となるのです。

 

私はX-Menシリーズを全部見ていたにもかかわらず、ミスティークの赤毛の意味について考えたことがありませんでした。確かに赤毛の女性からすると、悪の限りを尽くすミュータントに変身すると赤毛になるという設定は、何か偏見のようなものを感じてしまうかもしれません。

 

また、赤毛の女性は情熱的で、床上手という迷信もあるようで、自分がそのようなイメージを求めていないにもかかわらず、性的な目で見られてしまうという弊害もあるようです。確かにポルノのサイトには「Redhead」というジャンルもあるようですし、ドラマでも赤毛の女性好きを公言するキャラクターを目にすることもあります。

 

 

女性だけではなく、男性の赤毛に対する偏見も紹介されています。世界的に赤毛の人口は2%程度ですが、スコットランドでは13%、アイルランドでは10%赤毛の人がいるそうです。ジャガイモ飢饉でアメリカに移住したアイルランド移民の地位は低く、“アイルランド、赤毛、社会的地位が低い”という偏見は今でも残っているようです。アメリカの黒人が、「私の主人は私のことをまるでアイリッシュのように扱う」と苦情を述べた記録も残っているようで、当時アイルランド移民の地位がいかに低かったかが窺えます。

 

また、赤毛をCarrot(にんじん)と呼ぶのは失礼な事のようで、ある一定以上の社会的ステータスがあると、CarrotではなくAuburn hairと呼ばれる、というのも初めて知りました。

 

 

MC1R遺伝子は見た目だけではなく、髪の毛の状態や免疫などにも影響をもたらしています。赤毛と色素の薄い肌の利点は、ビタミンDを作りやすいということです。これは赤道直下から北へ移動する際、弱い太陽光でも十分皮膚からビタミンDを生成出来るという点で有利だったと思われます。

 

赤い髪は色味だけではなく、髪の毛の成分にも違いがあります。赤毛は他の髪色と比べるとイオウ成分が2倍あり、S-S結合が多いため、パーマがかかりにくいそうです。

 

赤毛の人は、メラノーマやパーキンソン病、子宮内膜症に罹患しやすいということが分かっています。また、赤毛の人は痛みに敏感なのだそうで、子供の頃の歯科治療にトラウマを抱えている人も多いようです。

 

赤毛は綺麗で羨ましいと単純な憧れがありましたが、その珍しさと目立ちやすさゆえに、その個人を特徴付けてしまうという弊害があるということを知りました。実際に自分が赤毛だったとしたら、そのせいで怒りっぽくてベッドでは情熱的に違いないと思われたら腹立たしく感じると思います。

 

赤毛に関する事はこの1冊で十分ではないかと思えるほど1冊丸ごと赤毛の情報が満載でした。今後、テレビやドラマで赤毛の悪女や粗野な赤毛アイリッシュを見かけたら、その根底にある意味について思いを巡らせるきっかけになりそうです。

 

YL:8(概算)

語数:60,000語(概算)

 


Red: A History of the Redhead

 

【今日の一枚】

トカゲちゃん

トカゲちゃんたち。

【オーディオブック】Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future

Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future(2015)

時間:13時間23分

発音:アメリカ英語、イーロン氏の部分は南アフリカ訛り?

速度:160語/分前後。落ち着いた男性の声で発音明瞭なので聞き取りやすい。

評価:5 out of 5

Screen Shot 2015-05-26 at 7.18.23 PM
 
 
テスラ・モーターズ、スペースXのCEOであり、PayPalの前身であるX.com社を設立した起業家、イーロン・マスク氏の人物像について、著者のアシュリー・バンス氏が本人へのインタビューと、関係者への取材をもとにまとめた本。
 
 
傑出した人物を描いたノン・フィクション本は時にエピック・ファンタジー本よりも面白いことがあると思うのですが、まさにこの本がそう。1971年、南アフリカ生まれで、米国で起業家として成功しているイーロン・マスク氏の生い立ちや立身出世物語を、現在進行形で知ることが出来るという点が実に興味深い。
 
 
テスラは1台800 万円〜1200 万円という超高級電気自動車を販売する会社。さらに、スペース X は、「火星に人類を送る」というミッションを掲げ、2012年には民間会社で初めてとなる、国際宇宙ステーションへのドッキングにも成功しています。しかも、ほとんどのパーツを安い素材で自社開発し、従来のロケットよりもかなり安い値段での打ち上げを実現させました。どちらも自分には関わりのない世界ですが、多くの批評家達が実現不可能と予言したプロジェクトを達成する過程には、他人ごとながらもワクワクしました。
 
 
イーロン氏は、大学卒業後の 1995 年、弟とともにレストランやショップの情報と地図情報を統合させたオンラインビジネスを立ち上げ、のちにこの会社を売却したことで 3 億ドル以上の現金を手にします。この資金を元手として、のちにComfinity社との合併でPaypalとなるX.com 社を創設。そこでの権力争いによりCEOの座を追われた後、Paypal社売却により得た資金をつぎ込んで、テスラ・モーターズとスペース X を立ち上げたのです。どちらも実現不可能と言われ、投資した財産を回収できなくなる可能性もあるリスクが大きすぎる起業でした。
 
 
マスク氏のリスクを恐れない性質は、彼の祖父母から由来しているように思えます。マスク氏のカナダ出身の祖父母は、カナダ政府の規制に不満を抱き、幼い子供達を連れて南アフリカへと移住します。カナダでは、自家用飛行機を操縦し、遠出を楽しんでいたようなのですが、移住の際にこの飛行機を解体し、箱詰めして南アフリカに持ち込みます。一家は移住先で組み立てたこの飛行機で、国内や遠くはオーストラリアまで旅に出かけたのでした。
 
 
自家用飛行機とはいっても、1950−60年代の飛行機はラジオはおろか、まともな計器類さえ無い時代。航空地図もなく、普通の道路地図を用いて飛行していたようです。さらに、飛行が長距離に及ぶため、飛行免許を持っていないマスク氏のお祖母さんも、旦那さんと交代で操縦していたようです。お祖母さんの話によると、何回も死にかけたのだとか。実際にイーロン氏のお爺さんは、飛行機事故により首の骨を折って亡くなっています。まさに命がけの冒険。それに比べると、全財産を賭けて起業するリスクは“命を取られるわけではない”と、許容範囲だと思えてしまいそうです。
 
 
マスク氏の子供時代のエピソードもユニークです。子供時代の彼は大変な読書家で、1日10時間本を読むことも稀ではなかったそうです。小学校3−4年生の時に学校の図書館の本を読み尽くしてしまった後は、ブリタニカ百科事典を読み始め、フォト記憶があるために多くの事実を記憶していたそうです。

 

また、10歳でコンピューターを与えられ、12歳の時には雑誌にソフトウェアのコードを発表しています。学校ではいじめられていたようですが、子供時代のエピソードから、すでに並外れた能力と集中力の高さが伺えます。

 

17歳でひとりカナダに移住してからも、自分の人生を自分で切り拓く様子が凄いです。新聞を読んで面白そうな事をしている大人をピックアップし、直接電話をかけて面会アポをとるなど、行動力が素晴らしいのです。実際、銀行役員と面会したことで、大学時代に銀行でのインターンのチャンスも手に入れています。

 

カナダからアメリカの大学に編入後も、友達と大きなフラットハウスを借り、週末に入場料5ドルで500人規模のパーティをすることで生活費をまかなっていたようです。

 

 

マスク氏の専攻は物理で、最初の起業と次のペイパルはプログラミングの経験を活かしたものなのですが、電気自動車とロケットに関しては素人です。それでも自力で勉強し、エンジニア達とディスカッションすることで、数年後にはその分野のエキスパートになっていたそうです。

 

シリコンバレーのスタートアップCEOというと、華やかで金回りの良いセレブを思い浮かべますが、全てのスタートアップが成功するわけではありません。現在は人通りの多い地域にお洒落な店舗を持つテスラ・モーターズも、何度か倒産の危機に陥っています。また、何百万ドルもの私財をつぎ込んだスペースXも、最初の3回の打ち上げが失敗に終わり、全てを失う可能性に直面しました。

 

マスク氏が他の投資家と違うところは、長期ビジョンを持っているところです。見込みのありそうなスタートアップに投資し、短期で儲けを出そうとする人々は、テスラを既存の自動車業界大会社に買収してもらおうとします。何年かかっても革新的な電気自動車を開発出来なかった旧体制の大会社に組み込まれてしまっては、“自動車の未来を変える”という長期ビジョンを達成することは出来ません。彼は、テスラ・モーターズが長らく利益を出せなかった時も、ロケット打ち上げが成功せず、資金が底をついた時も、最後まで諦めずに最善を尽くしたことで、結果的に両社を救うことが出来たのでした。

 

この本を読むと、マスク氏の並々ならぬ情熱が伝染します。誰もが達成不可能と言ったプロジェクトを成功させるには、その仕事に没頭すること、目標に対して厳しい達成期限を設けることが大事だと感じました。テスラやスペースXでの仕事は、何百人ものエキスパートたちが不眠不休で成し得た仕事であり、マスク氏だけの成果ではありません。ただ、マスク氏がいなければ、「火星に人を送るためにロケットを開発する」というSFのプロットのような話が動き出し、数々の困難を乗り越えて成功をおさめることは無かっただろうと思います。荒唐無稽と思えるようなことでも、この人なら出来るかもしれない・・・と思えた本でした。

 

スケールの大きな話で、物語のように楽しめます。成功のエッセンスを箇条書きにしたようなお手軽自己啓発書などより、彼の生き方から何を感じるか、というのが大事だと思いました。

 

YL:8(概算)

語数:120,000語(概算)


Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future
ブルームバーグビジネスが作成したイーロン・マスク氏のビデオも興味深いです。How I became the real “Iron Man”、どうやってホンモノのアイロンマンになったか、というタイトルがついていますが、実際に映画でアイロンマンを演じたロバート・ダウニーJrは、マスク氏と会い、役作りのヒントを得たというエピソードが本に載っていました。また、映画でトニー・スタークの自宅作業場にはテスラの車がディスプレイされていたそうです。アイロンマンの映画を見たけど気付かなかった!

Elon Musk: How I Became The Real ‘Iron Man’

 

2015年5月1日、日本の安部首相がテスラを訪問し、イーロン・マスク氏が運転するテスラモデルSに試乗したようです。安部首相の反応がアッサリなのが残念〜。

【オーディオブック】Tune In Tokyo: The Gaijin Diaries

Tune In Tokyo: The Gaijin Diaries

時間:8時間22分

発音:アメリカ英語。

速度:160-170語/分前後。

オススメ度:4.5 out of 5.

Screen Shot 2015-03-13 at 9.28.29 PM

 

アメリカ、ノースカロライナ州出身の著者が日本の英会話学校で2年間教えていた時の回想録。英会話学校の講師というと、いつもネクタイ姿で礼儀正しいイメージですが、この本では英会話学校の裏側や、アメリカ人講師の本音が語られています。日本礼賛エッセイや旅行記のようなものを期待していた人にはガッカリかもしれませんが、短期間とはいえ大手英会話学校に通っていた身としては、”外人”英会話講師の本音を知ることが出来る興味深い本でした。

 

筆者を悩ませた日本人のおとなしすぎる授業態度は聞いていていたたまれなくなりました・・・。黙れと言われてもしゃべり続けるアメリカ人と違って、日本人のグループレッスンでは個別に指名しないと返事さえ返ってきません。How are you?とクラスに話しかけても一言も返ってこず、見つめられるのみ・・・。このエピソードを聞いている時は、「本当にスミマセン・・・」と今さら筆者に謝りたい気分になりました。

 

生徒の中には大人しすぎる人ばかりではなく、変わった生徒もいます。例えば外人講師お目当ての若い女性。付き合っていた講師に振られ、新任講師である筆者を狙う様子が描かれます。派手に露出した洋服で授業に現れ、休み時間にも付きまとうなど、噂には聞くけど本当にこんな人がいたとは・・・。筆者はゲイなので、女子生徒のお色気攻撃にも陥落しませんでしたが、中にはアメリカ人からみればどうみたってキモい類の男なのに、日本に来た途端女の子にモテモテで、日本には女の子と遊ぶために来た!と仲間内で公言していた講師もいたそうです。

 

日本にいる”ネイティブ講師”の質って実のところどうなのよ!?と前から怪しく思っていたのですが、この本には最低レベルの講師が登場します。指定された日に来日せず、数週間後に現れたと思えば酔っ払って暴れ、路上で酔いつぶれていたところをお巡りさんに保護されたという講師。さすがにこの人は素行が悪すぎて授業開始前に”返品”されたようですが。いちおうアメリカで面接を行ってはいるものの、高卒でも”英語を話すアメリカ人”というだけで、二重否定も理解していないような人でも簡単に採用されていたようです。中にはちゃんとした人もいるのですが、素行の悪い講師のおかげで英会話講師としてのプライドはだいぶ傷つけられたようです。

 

その他にも日本のエロ本やBL漫画についての感想や、生徒からおもてなしを受けた話など、面白いエピソード満載の楽しい本でした。著者がゲイということもあり、びっくりするほどあけすけな表現もありますが、若者のブログのような軽い感じで読みやすかったです。日本滞在記としては異色でアメリカ人にとっては参考にはならないと思いますが、英語を学んでいる日本人生徒にとっては興味深い本だと思います。この本を読んだ後は、英会話グループレッスンで沈黙して講師を困らせるような事はしなくなる・・・のではないでしょうか。

Tune In Tokyo:The Gaijin Diaries

YL:7 (概算)

語数:72,000語(概算)

 

 Book Review: Tune In Tokyo: The Gaijin Diaries

I listened to an audiobook, “Tune in Tokyo,” written by an American guy from North Carolina who stayed in Japan for two years to teach English. When things didn’t work out well for him in the U.S., he decided to come to Japan, because he thought that speaking American English was an asset, not a liability. He was an aspiring writer, but actually, he had to work as a waiter and a part-time English teacher at the Berlitz English school in the U.S.

 

He was assigned to Yokohama NOVA School, one of the biggest English school chains in Japan. Most of his students were extremely low-level adult students so that he tended to drop articles and prepositions to make his sentences extra simple. When he talked about the past, he actually looked over his shoulder, and when he talked about the future, he looked into the far distance. When he talked about music, he cupped his ear with his hand. As he gave seven classes a day, he couldn’t stop gesturing even when he talked with native English speakers.

 

Being able to speak American English is an asset in Japan as he had mentioned; however, it isn’t enough to be an English teacher. The author witnessed his American colleague teaching incorrect grammar to students. Moreover, there was a disturbing episode that revealed the shady quality of the English “teacher.”

 

Ron from Philadelphia was supposed to have arrived before his teaching job was started. He was late by several weeks without any excuses, and when he arrived, he was completely drunk. It isn’t illegal to be drunk in public in Japan. One day, a policemen escorted him to his apartment because he was stoned on the road. The author described that it was as if someone took off a drunk who was sipping alcohol from a brown paper bag on the road, and sent him to Japan without explaining anything to him. Of course this wasn’t true; Ron applied for the job, and the HR person in Boston had interviewed him. Eventually, Ron was shipped off to America before he began to work. Good riddance!

 

This book gave us interesting insights into an English teacher’s life in Japan.The author expressed frustration about being forced to be polite and encouraging all the time, and not having meaningful conversations with students. Japanese students were too passive in their classrooms; they didn’t utter a word unless they were addressed individually. That made him crazy. I felt sorry for him; I know what English classrooms are like. We are just trying to be polite by listening quietly; we are supposed to listen in the classroom.

 

I thoroughly enjoyed this book, and I definitely recommend this book to my fellow English learners. It was interesting to know what English teachers really had in their minds under the façade of politeness in classrooms; this book will change our attitudes the next time we attend English conversation classes.

 

【今日の一枚】

LAで見かけた落書き

LAで見かけた落書き。

【映画】The Imitation Game (2014) / イミテーションゲーム

The Imitation Game (2014)

主演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グッド

評価: 10 out of 10

 

【あらすじ】

第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。

(映画.comより)

 

【感想】ネタバレ感想です。Spoiler!

アメリカで11月28日に公開された、The Imitation Gameを観ました。日曜日朝9時台の回でしたが、7割程の入り。なぜか観客の殆どがお年寄りでした。

 

主演のベネディクト・カンバーバッチが、シャーロック風で良かったです。孤高の天才を演じさせたら非常にハマりますね。脳の高速回転に手足が追いついてなさそうなところとか、悪気は無いのに周りと上手く協調できずに誤解されるところなどが本当に自然!素敵でした。

 

ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマには、”159 million million million” パターンの可能性があったとのこと。しかも毎日0時になるとルールがリセットされるのです。そして翌朝6時に新しく暗号化された指令が出回るので、18時間のうちに暗号を解読しなければなりません。政府の諜報機関に専門家が集められ、毎日毎日紙と鉛筆を持って必死に暗号を解きまくるのですが、京の単位の可能性がある暗号を人間の手で解読するのは全くの不可能。アランが設計した暗号解読機械がドイツ軍の暗号を解読することがなかったならば、第二次世界大戦の結果は違うものになっていたかもしれません。実際に、アランのおかげで第二次世界大戦の終結は2年早まり、何百万人もの命を救ったとされています。

 

ナチス・ドイツの侵略から全世界を救ったとも言えるアラン・チューリングでしたが、彼の功績は軍の最高機密とされ、エニグマが解読されたという事実も彼の存命中には公表されることはありませんでした。それどころか、当時は違法であった同性愛を理由に逮捕され、2年間の刑務所収監か、化学的去勢を受けるかの二択を迫られます。化学的去勢を選んだアランはその後青酸カリ入りのリンゴを齧って自殺。41歳でした。

 

エニグマの暗号を解くことで人類に大きく貢献し、現在のコンピューターの礎を築いた類まれなる才能が、同性愛を理由に迫害され、自殺に追い込まれる様子を見るのは辛かったです。イギリスでは1885年から1967年までの間に、およそ49,000人の同性愛者が有罪判決を受けたとのこと。大勢の名もなき人々が受けた理不尽な扱いを思うと涙が出ました。アランの場合は、2013年にエリザベス女王による正式な恩赦が認められましたが、死後60年以上経って功績が認められ、汚名を晴らせたとしても、亡くなった本人は勿論のこと、アランが自殺した当時には生きていたお母さんや家族などは、アランの功績を知ることもなく、同性愛者として罰せられたという辛い思いを抱えたまま亡くなったのではないでしょうか。

 

先週、映画館でFuryを観たのですが、第二次世界大戦を違う角度から描いたFuryとThe Imitation Game が自分の中でリンクして相乗効果をもたらした感じでした。Furyで描かれた、前線で戦車に乗って駒として動いた人々と、イミテーションゲームで描かれた、暗号を解くために後方で頭脳労働をした人々。それぞれが、置かれた立場で皆一生懸命頑張っているんだけれども、戦争が一旦始まってしまうと、個々の人々は大局に飲み込まれて、いくら個人が叫んでも考えても何も変えられなくなります。戦争に勝たねば!という大義のもと、不条理ばかりでどちらも切ない作品でした。

 

日本では2015年3月公開予定のようです。

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