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YL7〜

【オーディオブック】The Underground Railroad / 地下鉄道

The Underground Railroad (2016) / 地下鉄道

 

* Written by: Colson Whitehead
* Narrated by: Bahni Turpin

 

時間:10時間43分
発音:アメリカ英語
評価:4 out of 5

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【あらすじ】
コーラはジョージア州の綿花農園で奴隷として生まれた。母が幼い頃にコーラを置いて逃走したことで、農園での生活はことさら悲惨だった。

 

ある時バージニア州からコーラ達の働く農園に移ってきたシーザーがコーラに地下鉄道の存在を打ち明け、2人は脱走を決意する。ところが途中追跡者に捕まってしまい、コーラは必死の抵抗の末、白人の少年を殺害してしまう。2人は何とか地下鉄道の駅舎にたどり着き北へと向かった。

 

サウスカロライナ州に辿り着き、偽名で暮らし始めた2人の生活は一見安全に思えたが、単なる脱走者としてではなく、殺人者として懸賞金の対象となってしまったシーザーとコーラに更なる危険が迫っていた。

 

【感想】
ピュリッツァー賞、全米図書賞に加え、アーサー・C・クラーク賞に選ばれた作品。小説では地下に鉄道があったという設定となっていますが、実際には地下に鉄道が走っていたわけではなく、支援者たちが各地に点在し、逃走奴隷を匿いながら北へ北へと逃走する経路がUnderground Railroadと呼ばれていたようです。

 

“All men are created equal, unless we decide you are not a man“
全ての人は生まれながらにして平等であると謳いながら黒人奴隷を”人“として認めないというのは何という欺瞞でしょう!綿花を大量に安く生産したいが自分たちの手だけでは追いつかないし、高い賃金は払えない。だから奴隷を使うのは仕方がない、と自分たちにだけ都合の良い考え方をし、奴隷制度を必要悪として考えていた家庭も多かったようです。

 

悲しく心に響く作品でしたが、説明的な文章が多く、時制が行ったり来たりするので少し読みにくかったです。早川書房から訳書「地下鉄道」が出版されています。

YL:7.5
語数:94,250語(概算)

 

The Underground Railroad


地下鉄道

【オーディオブック】Option B (2017)

Option B (2017)

時間:6時間14分

発音:アメリカ英語

評価:4 out of 5

Option B

 

 

フェイスブックCOOであるシェリル・サンドバーグ氏の2冊めの著書。

 

2015年5月、休暇で訪れていたメキシコで彼女の夫は急死しました。一人ジムでワークアウトしている最中に倒れて亡くなっており、いつまでたっても戻ってこないことに気づいたシェリルがトレッドミルマシーンの傍らで頭から血を流していた夫を発見したそうです。まだ47歳でした。

 

解剖の結果は心臓死で、突然の不整脈により失神し、倒れて頭を打って亡くなったようです。まったく前駆症状もなく健康そのものだったそうで、突然夫を亡くしたシェリルの悲しみは特に深かったのではないかと思います。

 

自身の喪失感、悲しみも大きかったのですが、彼女が一番心配したのはまだ幼かった二人の子どもたちへの影響でした。夫の亡き後、二度と純粋な喜びを感じることはないのではないかと。シェリルが友人である心理学者とともに、深い悲しみの淵からどうやって人々は立ち直ることができるのかをリサーチし、当時の日記を振り返りながらまとめた内容になっています。

 

私たちは経験上、どんなに悲しいことがあっても時間が心の傷を癒やしてくれることを知っています。でも悲しみの最中にいる人にはいくら”そのうち大丈夫になるよ”と声をかけても悲しみが和らぐわけではありません。あまりにも悲痛なシェリルの心の中を読んでいるうちに、”時間が解決してくれる”と思いながらもやはり胸が痛みました。

 

そしてこんなことを思ってしまうのはいけないと思いつつもやはり考えてしまったのは、シェリルのように経済的に恵まれていない女性たちの場合はさらに大変だろうということでした。愛する人を亡くしたという経験の辛さは人と比べるものではないけれど、資産10億ドルのシェリルと来月からの家賃も払えなくなるシングルマザーでは夫の死の重みが違うのではないかと。だからといって、シェリルに「経済的に恵まれているから良かった」というのはお門違いだとは分かっているのですが・・。

 

基本的には苦しみの底から立ち直る過程が書かれているのですが、他にも興味深かったのがシェリルさんの家庭の様子です。ノーベル平和賞受賞者であるマララさんを自宅に招いて子供たちと夕食の席で語ったり、イーロン・マスクからスペースXのイベントに招待されたりと、素晴らしい子育て環境が垣間見えました。まだ小学校低学年の娘さんとともに女性のリーダーシップセミナーに参加されており、シェリルさんのようなお母さんを持った子供たちが羨ましかったです。

 

あまりにも悲しすぎて読めなかった!と言われていた多読仲間さん達もいらっしゃいましたが、困難を乗り越えた人々の事例が多数語られており、前向きな内容でした。やさしい言葉で綴られた回想録なので読みやすかったです。

 

YL: 7くらい

語数: 74,400語(概算)

 

 


Option B: Facing Adversity, Building Resilience, and Finding Joy

【オーディオブック】The Hate U Give(2017)

The Hate U Give (2017)

時間:11時間40分

発音:アメリカ英語

評価:5 out of 5

The Hate U Give

 

【あらすじ】

16歳の女子高生であるスターは、幼馴染の少年が警官に射殺されるのを目撃してしまう。唯一の目撃者であるスターは友人のために証言しなければならないのだが、射殺された友人が貧しいスラム街出身の黒人少年で、末端のドラッグディーラーであったことから難しい立場に立たされてしまう。

 

【感想】

Black Lives Matterムーブメントに触発された作品だそうで、ヤングアダルト小説なのですが心に強く訴えかけてくるパワフルな作品でした。人種差別は自分がその当事者にならなければ、苦しみを本当に理解するのは難しいのかもしれませんが、この本を読むことで、もしこのようなことが自分や家族の身にふりかかってきたら・・・と考えるきっかけになりました。

 

主人公は高校生の女の子スター。彼女が生まれ育った街は黒人が多く住む治安の悪いゲットーなのですが、彼女の両親は子供たちの身を案じてスターと彼女の兄弟を白人生徒ばかりの私立高校に通わせています。

 

ある夜、幼馴染の少年 Khalil(オーディオブックではコリオと聞こえました)の車に乗って自宅に送ってもらう途中、ふたりは警察官の職務質問にあいます。白人警官に車外に出されたコリオは警官の指示に従っていたにもかかわらず、少し動いたというだけで過剰反応した警官に射殺されてしまいます。驚き泣き叫びながらコリオのもとに駆け寄ったスターに、警官は応援が駆けつけてくるまで銃を向けていたのでした。

 

唯一の目撃者となったスターはコリオのために証言したいのですが、コリオがゲットーに住む貧しい黒人で、ドラッグ売買にも関わっていたということで、白人警官に同情的な世論が形成されてしまいます。コリオは武器やドラッグを所持していなかったにもかかわらず、彼が黒人であるというだけで”警官が身を守るために射殺されてもしかたがなかった”と思われてしまったのです。

 

食い違う警官の証言とスターの目撃談・・・。

 

白人生徒ばかりの高校で、スターは自分が目撃者であるという事実を明かすことができず、自宅がある黒人地区の現実と学校生活とのあまりの違いに悩み、苦しみます。もし自分が当事者だったとしたら・・・Black Lives Matterのような人種差別に遭遇したら、声を大にして正しいことを伝えるのに!!!とスターを責める友人もいましたが、実際には自分の心の平穏や生活を守るために、傷ついても戦い続けるのは難しいのかもしれません。

 

 

作品中、主人公の親友でアジア系の女の子やスターに対して差別的な発言をするヘイリーという白人の友達がいるのですが、ヘイリーは自分の差別発言を指摘されると”私が差別主義者だというの!?失礼よ!謝りなさいよ!!!”と逆ギレするのです。嫌な子なんだけど悪気があるわけではなく、ただ単に無知で自分が差別されたことがないから相手がなぜ傷ついているかを思いやることができないんだなと思いました。この子の”嫌な感じ”が妙にリアルで心かき乱されてしまい、忘れかけていた自分自身の差別体験まで思い出してしまいました。

 

ヘイリーの言動で思い出してしまった差別発言。それは昨年南米旅行をした時にグループ内にいた50代前半のカナダ人女性から発せられたものでした。南米は日差しが強いので、私はマメに日焼け止めを塗っていたのですが、それを見た白人女性が「白人の肌に憧れているんでしょう?白人の肌が一番素晴らしいなんていう考えにとらわれているのは愚かなことよ!」と言ったのです。「いや、別に白人に憧れて日焼け止めを塗っているわけじゃなくて、日焼けすると皮膚癌になったり、将来シミや皺ができるから」と反論したのですが、彼女は聞く耳を持たず、”アジア人は白人至上主義に侵されている”などと持論を繰り広げていました。同行のカナダ人男性がかなり慌てて彼女を窘めていたので、彼女の意見がカナダでは常識というわけではなさそうですが、アジア人女性が日焼けを嫌がるイコール白人への憧れ、という発言を聞いた方が他にもおり、これはカナダ人女性個人の考えというわけではなかったようです。

 

The Hate U Giveを読みながら、あの時は私はどうすれば良かったんだろう・・・と考え込んでしまいました。一応反論はしましたし、更に持論を繰り広げるカナダ人女性に「そんなに焼いてるとなめし革みたいな肌になるよ!」とも言ったのですが、白人の肌に憧れているという勘違いが解けたとは思えません。では相手にわかってもらえるまで雰囲気が悪くなっても何度も強く主張すればよかったのか?思い込みが激しい人に何を言っても考えを変えてくれるとは思えません。連れのカナダ人男性は慌てていましたし、周囲の人たちも”えっ?”という顔をしていたので、彼女は自分で自分の立場を貶めたと考え、それ以上強く抗議することなく聞き流したわけですが、私が彼女の言論を”許した”ことで、そんな失礼なことを言ってもOKだと思われてしまったかもしれません。

 

若い黒人男性というだけで危険と判断され警官に射殺されてしまう。そのような大きな事件や流れを自分ひとりで変えることはできませんが、身近にある小さな差別を許さない、そして勇気をもって声を上げることが大事だと感じました。

 

YL: 7くらい

語数: 143,840語(概算)


The Hate U Give

 

【オーディオブック】Born a Crime: Stories from a South African Childhood(2016)

Born a Crime (2016)

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時間:8時間50分

発音:南アフリカアクセント?

評価:5 out of 5

 

2015年9月からアメリカのテレビ番組「The Daily Show」のホストを務めているトレバー・ノアの自伝なのですが、めっちゃ面白かったです!人気番組のホストにしては若いなと思っていたのですが、まだ33歳だったんですね。しかも南アフリカで生まれ育ち、2011年にアメリカに移住したのだとか。異国で笑いを取る、というのは外国人にとって最も難しいことだと思うのですが、それをスマートにこなしているのは素晴らしいです。

 

トレバーが生まれたのは1980年。トレバーは南アフリカ出身で黒人の母と、ドイツ系スイス人である白人の父のもとに生まれました。アパルトヘイト政策下の南アフリカでは、白人と有色人種の結婚は禁じられていたため、トレバーの存在自体が”罪”だったのです。トレバーの両親は正式に結婚はしておらず、トレバーが公の場で”お父さん”と呼ぶことはなかったそうです。

 

ではなぜ、トレバーの母パトリシアは禁じられていた白人との子供を持つことにしたのでしょうか。このパトリシアさん、かなり先進的というか、ぶっ飛んだ性格で、当時の黒人女性にしては珍しく英語を話し、秘書の仕事をしていたそうです。そこで20歳近く年上で独身だったトレバーのお父さんに、「あなたの子供がほしい。あなたは一切面倒見なくてもいいから」と声をかけ、トレバーをもうけたそうです。

 

当時の南アフリカは、白人、有色人種、黒人と階級が分かれており、黒人にはまともな教育も行わず、生涯奴隷扱いで肉体労働者として働かされていました。トレバーの子供時代の話を聞くと、あまりにも世界が違いすぎて、「いったいいつの話!?」と戸惑ってしまったのですが、まだ30年ほど前の話なのです。ネルソン・マンデラが開放された頃は特に覇権争いが激しく、通学路に生きたままガソリンをかけられて殺された焼死体が転がっていたそうです・・・。

 

それほど年も変わらないのに生まれ育った環境が違いすぎて、衝撃的な内容でした。とはいっても、シリアスな内容ではなく、トレバーのお母さんの強烈エピソードの数々がとても面白かったです。同じ時代を生きているのに自分とは全く別の子供時代がある・・・ということを実感できた一冊でした。

 

YL:7.5くらい

語数:94,240語 (http://www.readinglength.comより)

 


Born a Crime: Stories from a South African Childhood
 

 

【オーディオブック】Free the Darkness (2015) King’s Dark Tidings #1

Free the Darkness (2015)  King’s Dark Tidings #1

時間:16時間33分

発音:アメリカ英語

評価:3.5 out of 5

Free the Darkness

 

【あらすじ】

Ashai王国の人里離れた城砦で、戦士としての英才教育を受けたレズキンは、19歳の時に突然のバトルで師と居場所を失ってしまう。自分の出自や訓練の目的を全く知らないまま育ったレズキンは、自分の人生の目的の手がかりを探すため、先代の王からレズキンに与えられた伝説の剣を携えて旅に出る。

 

【感想】

夢中になれるファンタジーを見つけるのは本当に難しい。この本はGoodreadsやAudibleで絶賛されて評価が高かったので期待して読み始めたけれど、アラが気になって集中出来ませんでした。

 

レズキンは幼いころから色々な武術のマスターたちに鍛えられたためバトルでは負け知らず。百戦錬磨の暗殺者ギルドに乗り込んでも傷一つ負わないどころか、服さえ汚さないという完璧ぶり。他にも医術や社交術もマスターしており、おまけに背も高くハンサムなのです。

 

まあそれはいいとして。この本に出てくる女性たちがアホすぎる。完全無欠なレズキンに惚れてしまうのはわかるのですが、堅物で社会経験のないレズキンが紳士的に自分に接してくれるのを好かれていると勘違いして一人相撲するのがイタすぎる・・・。特に何かに秀でているとか思慮深いわけでもない、なんの魅力があるのかわからない女の子が主人公の相手役になるというのが納得いかないし、女性登場人物の描かれ方が19世紀文学のようで違和感を感じました。

 

レズキンの正体は何なのか。崩壊しかけている王国を今後どうやって立て直していくのか。プロットは面白い部分もあるのだけれど、結構な割合を占めている恋愛部分はバッサリ要らないかも。

現在2巻まで出版されていますが、続きを読むかどうかは微妙なところです。

 

 

 

 

Free the Darkness (King’s Dark Tidings Book 1)

 

YL:7くらい

語数:120,000語 (概算)

 

【今日の一枚】

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オレゴン。カラオケ屋さん?の建物。。。

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