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オーディオブック Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption

Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption



時間:14時間

発音:アメリカ英語

速度:150-160分(平均)

おススメ度:★★★★★ (日本人として知っておくべき)


アメリカ空軍砲撃兵として第二次世界大戦に従軍したアメリカ人元オリンピック選手の物語。

 

Louis Zamperiniは1936年ベルリンオリンピックの陸上競技で入賞し、4年後のオリンピックではメダルを期待されていた有望な選手でした。ところが第二次世界大戦勃発のためオリンピックは中止。失意のうちに空軍に入隊し、爆撃手としてB24の乗組員となります。当時の戦闘機は性能が悪く、戦闘で命を落とすより飛行機の不具合で墜落することが多かったというシロモノ。そんな中、ルイの搭乗する戦闘機は数々の零戦を撃ち落とします。

 

1943年、消息を絶ったアメリカ空軍飛行機の探索を命じられたルイ達のチームに割り当てられた飛行機は、以前から調子が悪いことが分かっていたグリーンホーネットという機体。パイロットは抗議しますが、上官の命令には逆らえずに出発。太平洋沖で海上に墜落します。約10名の乗組員のうち、墜落後に助かったのは3名。食料・水もなく、ゴムボートでの漂流が始まります。飢え、絶え間ないサメの攻撃、悪天候との戦い。そして40日以上の漂流の末にたどり着いたのは日本軍が統治する島でした。捕虜となり、日本本土へ送還されたルイの2年間に渡る地獄の日々が語られています。


何の予備知識もなくオーディオブックを聴き始めたので、かなり後の方までフィクションかと思っていたら実話でした。


日頃私たちは戦争で日本人がいかに辛い思いをしたかを被爆者の体験談を聞いたり、火垂るの墓を見たりして、日本人としての戦争体験を知っています。アメリカ人空軍兵士として日本で捕虜生活を体験したルイを通して語られる戦争は、私たちが見聞きしている戦争体験とは異なります。アメリカ兵に対して親切に接した日本人も少数ながらいたものの、ルイ達の人権は蹂躙され、ジュネーブ条約など無視した扱いを受けます。暴力、飢餓による脚気、不衛生な環境による感染症により多くの捕虜が命を落としました。日本の捕虜は他国の捕虜よりも有意に死亡数が多かったようです。

このオーディオブックで、日本でひどい扱いを受けていたアメリカ人兵士が、戦争が終わり解放されて広島近郊の捕虜キャンプから列車で広島に近づく回想シーンがあります。広島に近づくにつれ、車窓から見える木々の葉が消え、枝が消え、幹がなくなり、爆心地は無の世界に。それを見た捕虜は”不適切ではあるけれども”と前置きした上で、”Beautiful”と表現しています。戦争を終わらせるためには広島・長崎への原爆投下もやむを得なかった、という欧米の意見を聞いてこれまではただ憤慨していましたが、立場が変われば受け止め方が違う。世界からみれば、日本は戦争を仕掛け、他国を侵略し、人々に多大な苦しみを与えたために、原爆投下を正当化されてしまうのだと感じました。


ルイは1998年、81歳で長野オリンピックの聖火ランナーとして来日、94歳の現在もご存命のようです。

 

全て実際にあったエピソードで、残酷なシーンや胸が悪くなるような日本人の行動もありますが、アメリカ人の立場から見た第二次世界大戦を是非知っておくべきだと思います。

 

  • あぁ、また読みたい(聞きたい)本が増えました。
    他国からみた自国を知るってすごく大事ですね。。。

    •  あきやんさんへ。今の平和的な日本人から想像もつかないほど、戦時中の日本人は憎しみに満ちてます。あまりに残酷で読むのが辛い部分もあったけど、そういう辛い体験をしたアメリカ人が母国で体験を語ることで、アメリカ人の戦争に対する考えに影響を与えているんだなぁと。
       映画になる予定もあるんですって。

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