Twitter株企業買収

2017年に初めて買った米国株、Twitterが企業買収により強制的に払い戻されていました。

 

米国の個別株を買う練習として購入したもので、10株で19000円程でした。練習用なので、今後株価が上がっても下がっても、手放さずに何十年も成り行きを見守るんだ・・・と思っていたのに。

 

1ドル140円で計算すると75880円、約56,880円の利益でした。利益なんていいから、そのままのTwitterでいてほしかった。トランプ氏のアカウント凍結解除に抗議する人たちがごっそり抜けたようですが、私は他に移動せずTwitterに居残る予定です。もともと政治情報を得るためにSNSをしていたわけではないし、自分を含めて“どうでもいい”日常のツイートも、Twitterの大事な一面だと思うので。

 

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【オーディオブック】Flying Blind (2021)

Flying Blind  The 737 MAX Tragedy and the Fall of Boeing (2021)

時間:10 時間 45分

発音:アメリカ英語

評価:4/5

“If not boeing, I’m not going“ という標語まであったボーイングがいかに堕落していったかについて書かれたノンフィクション。来年は旅行に行きたいなーという軽いつもりで飛行機の本を選んだら、逆に飛行機に乗るのが怖くなりました。

 

飛行機墜落事故のニュースを見ると、その時は衝撃を受けますが、しばららくすると何が原因だったのか忘れてしまいます。墜落後の原因調査についても、どこかで報道されていたはずなのですが、この本を読むまでボーイング737MAXの墜落原因については知りませんでした。

 

 

2018年10月にインドネシアのライオンエア、2019年3月にエチオピア航空の737MAXが墜落しています。どちらも飛行を安定させるはずのMCASという新しいシステムの不具合が原因でした。MCASの不具合で機首が下を向くように自動制御されてしまい、パイロットがアラームを解除できないと、機体がノーズダイブしてしまうという致命的な欠陥です。

 

 

MCASは新しい機能でしたが、マニュアルには記載されていませんでした。そして経費節減のため、新機体のフライトシミュレーションは行われず、パイロットたちはiPadで1時間程度の動画を見るだけだったようです。インドネシアの飛行機が墜落した時、ボーイングはパイロットによる人為的ミスを疑いました。MCASの不具合があったにしても、訓練を受けた熟練パイロットであれば、危機を回避できたはず、と。

 

 

インドネシアでの墜落事故後、MCASが不具合を起こした場合の対処方法がパイロット達に説明されましたが、MCASについての詳細な説明は無かったそうです。この不具合が起きた場合は10秒以内にスイッチを押さないといけないのですが、ボーイングのテストパイロットのみが時間内に対処できただけで、非公式で行われた航空会社のテストでは現役パイロットは正しい処置が行われるまで50−60秒かかっていたそうです。10秒で対処できなければ墜落するのであれば、この不具合が起こった場合はほとんど対処できなかったのではないかと思われます。

 

 

インドネシアの5ヶ月後に墜落したエチオピア航空では、MCAS不具合のリカバリー処置を試みたものの、制御不能だったそうです。衝突した勢いで地面にクレーターがあき、墜落現場では棺が用意されたものの、いれるものはほぼ何も無かったというほどの事故だったそうです。

 

 

飛行機墜落の原因は様々でしょうけれど、5ヶ月の間隔で同じ不具合が原因で墜落したならば、それはメーカーの責任なのではないでしょうか。この本では、途中からエンジニアの会社ではなく株主のために利益を追求する方針の会社に変化していく過程が書かれていました。

 

 

CEO選定の際は、新卒以来30年以上エンジニアを務め、ボーイングのsoulとまで評された内部から人気のあるMulally氏ではなく、外部からのCEOが選ばれています。内部の人によると、“CEOのように振る舞い、CEOのようなルックス“の外部CEOが好まれたそうです。Mulally氏は部下の女性と不倫中だったというのもネックだったそうですが、このあとMularry氏はFord社のCEOに就任し、会社を倒産の危機から救っています。外部からボーイングにやってきたCEOは、利益追求のため毎年従業員の10%を解雇するようになり、40代以上のベテランが現場から離れていったそうです。 
また、コストカットのためにパーツを作る会社を売却したため、それまでは新しいものを作る時は社内でエンジニアに相談すればよかったものが、弁護士を通じて外注を正式に申し込むなど煩雑な手続きが必要となりました。利益追求を重視するあまり、無理なノルマや納期が設定され、何か問題があっても声を上げにくい雰囲気だったようです。

 

 

飛行機を作る会社であれば、エンジニアの意見が大事だと思うのですが、他所から連れてきたCEOが経費削減や配当増加などを重視するような、普通の企業経営のやり方で通用するものなのでしょうか。通用しないから立て続けに2機墜落するような事故に繋がったのではないかと思いました。

 

 

今のところ日本の航空会社には737MAXはありませんが、2025年以降ANAで導入されるという記事がありました。この本を読む前ならば、「おニューの飛行機!」と喜んで乗ったでしょうが、737MAX以外の選択肢があるならば、しばらく様子見します。

 

YL:8
語数:90,000語(私の概算)

 

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【オーディオブック】Grinding It Out (1977)

Grinding It Out (1977)

時間: 6 時間 58 分

発音:アメリカ英語

評価:4/5

マクドナルド創業者、レイ・クロックの自伝。レイ・クロック氏は“Founder“ではあるけれど、もとはマクドナルド兄弟がカリフォルニアで開いていた店舗に目をつけて、全国的にフランチャイズ化する役割を担った人です。1977年に書かれた本なので、まだマクドナルドが比較的新しく、イケイケだった時代の話が面白かったです。

 

クロック氏がマクドナルドのチェーン店を開くことになったのは、彼が52歳の時。何歳でも物事を始めるのに遅い事はないけれど、彼の場合は紙コップやミルクシェイクマシーンなどを売るやり手の営業マンであり、全国のキッチンに営業をかけ、良いオペレーションの売れる店を見る目があったため、満を持しての起業と言えたのではないでしょうか。

 

初めてマクドナルド兄弟の店をみたクロック氏は、キッチンがとても清潔で、ポテトの管理もよく、メニューは15セントのハンバーガーとポテト、飲み物のみ。全てテイクアウトでチップを払う必要がないのは、当時としては画期的だったらしく、これは売れる!と確信しました。

 

しかし、マクドナルド兄弟は現状に満足していて、苦労の多い多店舗展開には懐疑的でした。そこでクロック氏がフランチャイズを展開し、売上の1.9%をもらう。その1.9%からマクドナルド兄弟へ0.5%払う。当初の契約に何か変更を加えるならば文書で通知し、兄弟のサインをもらうこと、という内容で契約を結びます。

 

マクドナルドのチェーン店が成功すれば、マクドナルド兄弟も経済的なメリットがあるはずなのですが、クロック氏とマクドナルド兄弟はことあるごとに対立します。クロック氏の奥さんも安定したこれまでの職を疎かにし、新しい事業を開くことには大反対で、夫婦仲も険悪に。シカゴに1号店を開いたあとも、クロック氏は自分の給料も出ず、借金しながら店舗を拡大していきます。1つ15セントのバーガーの売り上げの、さらに1.4%の利益では手元に現金が残らず、資金繰りが悪化します。そこで新たにフランチャイズを出す際は、本部が土地を買い、20年間の借地としてフランチャイズオーナーに賃料を払わせるというやり方で経営を軌道にのせたそうです。マクドナルドが世界有数の不動産業であると言われる所以です。

 

クロック氏の商売への情熱は凄まじく、夜中の2時にライバル店のゴミ箱をあさり、どれほどの売上があるか調べるのも厭わなかったそうです。

 

カリフォルニアの小高い丘に自宅を購入した際、眼下にマクドナルドの店舗が見えたため、毎日双眼鏡で店舗の様子を観察していたそうです。そこの店長に「いつも家から双眼鏡で店舗を観察しているよ」と告げたところ、店長を震え上がらせたというエピソードも紹介されていました。とにかく全てが猛烈でした。

 

この本が書かれた1977年の時点では、まだ5000店舗に届いておらず、1万店舗出店したいという夢が語られていました。今現在、マクドナルドは世界で4万店舗あり、毎日世界の人口の1%がマクドナルドを食べている計算になるそうです。すごいエネルギー量の本でした。

 

ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密というドキュメンタリー映画では、マクドナルド兄弟の言い分も語られており、クロック氏がえげつない手段で兄弟からマクドナルドを奪った様子が描かれていました。本人が書いた自伝と比べるとだいぶ印象が違うので、比較しながら見るのも楽しかったです。

語数:56,000語(推定)

YL: 7

 

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絶対湿度計とスチーム式加湿器

乾燥してドライアイが辛すぎるので、絶対湿度計を買いました。その名も「みはりん坊ダブル」。

よくある湿度計はパーセンテージ表示のみですが、みはりん坊ダブルには縦横高さ1メートルの空間に含まれる水蒸気の重さが何グラムかを示す絶対湿度が表示されています

 

みはりん坊くんの説明書によると、絶対湿度が

7g/m3以下  空気が特に乾燥してインフルエンザが流行しやすい状態

7-11g/m3 以下 空気が乾燥しインフルエンザが流行してよい状態

11-17g/m3 以下 空気が湿っていて、インフルエンザの流行はしにくい状態

17g/m3 以上  空気が大変湿っていて、インフルエンザの流行は非常にしにくい状態

なのだそうです。

 

帰宅後すぐ、エアコンをつけていない状態での絶対湿度は7.5g/m3 、相対湿度は52%でした。今までは相対湿度で見ていたので、湿度50%以上あれば潤っていると思っていました。

 

今年は象印のスチーム式加湿器も買いました。4Lの大容量で、まるでポット。シュウシュウと勢いよく湯を沸かし、部屋中に蒸気を撒き散らしています。

2時間ほどで絶対湿度13.1g/m3, 相対湿度67%まで上がってきました。空気清浄機能付きの加湿器もあるのですが、気化式のせいか、いまいち加湿されている感がありません。フィルターのお手入れも面倒。喋るタイプの家電を買ってしまったため、しばらく電源を付けていないと、突然「忘れられているのかな〜」などと呟き、めちゃめちゃびっくりするのです。ガス工事のおじさんが来た時は、「空気の汚れを見つけました。急いで綺麗にしますね!」と無邪気に宣言したのち猛烈な音を立てて働き始めたので、おじさん恐縮、私はいたたまれませんでした・・・。

 

象印のスチーム式加湿器は、蒸気が目に見えるので加湿されている感があります。フィルターもないので面倒な掃除もないのが長所。小さい子やペットがいて危ないのでなければスチーム式が頼もしくて良いと思いました。

 

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【オーディオブック】The Good Nurse (2013) グッド・ナース

The Good Nurse (2013)

時間:11時間35分

発音:アメリカ英語

 

2003年に逮捕されるまでの16年間、10の病院で患者にインスリンやジゴキシン、ドブタミン等を不適切投与し、300人以上の患者を殺したとされる看護師 チャーリー・カレンの実話です。ネットフリックスで映画化され、今週公開となりました。

 

本の感想です。

 

チャーリーが勤めていた病院では、回復途中だった患者の突然死や、インスリン、ジゴキシン製剤の紛失など、事件性を疑う兆候はあったものの、現行犯でないため警察を呼ぶ事もせず、また患者家族からの訴訟を恐れ、チャーリーを解雇勧告するのみでした。

 

アメリカでは、ナースは州ごとに登録をするシステムのため、州を変更すればこれまでの問題は掘り起こしにくくなるそうです、。結局警察は、チャーリーの親友だったナースに依頼し、病院で許可なく薬物を入手した手口を明らかにし、レストランでの2人の会話を録音し、自白のような会話を引き出しました。

 

裁判でも、これといった動機は明らかにされなかったそうです・・・。家庭がうまくいかず鬱憤が溜まっていた、自殺未遂を繰り返していた、などの理由はあったとしても、他人をランダムに300人以上殺すメンタリティが理解できそうにありません。

 

Netflix作品も映画館で鑑賞しました。主演はエディ・レッドメインとジェシカ・チャステイン。チャーリーは“女性っぽい雰囲気”と評されていたので、エディ・レッドメインは適役だと思いました。原作では、チャーリーの足跡を辿る形式で、親友ナースは逮捕前から出てくる程度だったのですが、映画では親友の女性ナースの視点で事件が描かれていました。心臓に持病があるシングルマザーにとって、勤務中も私生活も助けてくれるチャーリーの存在はどれほど心強かったことでしょう。穏やかで淡々と仕事をこなし、女性の
“親友”になってくれる頼もしい男友達。「まさかあの人がそんな恐ろしい事件を起こすなんて」とお決まりのセリフがぴったりな人物像でした。エディ・レッドメインは表面は良い人そうではありますが、内面を掘り下げていくと心の中は空っぽなのかもしれない・・底知れぬ不気味さを感じさせる演技でした。盛り上がりに欠けますが、「痩せていて、もの静かで仕事が出来て、いざとなったら頼りになる。こんな感じの看護師さん実際にいるよね・・」と恐ろしくなる作品でした。

 

YL: 7.5 (推定)

語数:95,680語(概算)

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