2022年オーディオブック記録

アメリカのAudibleから2022年のリスニングをまとめた統計メールが送られてきました。

 

5204回もプレイボタンを押していたようです。リスニング時間は一日平均177分、1年間で1078時間でした。一日の最長記録は8時間半。ファンタジーシリーズのCradleでした。やめられない止まらないオーディオブックはなかなか出会えないので、8時間も聞いていられる本は貴重です。

 

一番聞いた分野はサイエンスフィクションとファンタジーでした。The Wheel of Time 14巻を一気に聞いたからですね。

 

一番聞いた作家さんは、The Wheel of Time のロバート・ジョーダンでした。シリーズ14冊で368時間聞いたようです。1人の作家さんをこんなに続けて聴くことはもうないかも。マーク・グリーニーは、グレイマンシリーズにハマってシリーズ11冊一気に聞きました。今年2月に新作が出るようです。今一番楽しみにしている作家さんです。

 

以前リスニングマラソンは挫折してしまいましたが、オーディオブックなら読書を楽しみつつ年間リスニング目標1000時間楽に達成できます。Audibleお勧めです。

 

 

 

 

カテゴリー: リスニング | タグ: , , , | コメントする

【オーディオブック】American Prometheus (2006) オッペンハイマー「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇

American Prometheus (2006) オッペンハイマー「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇

時間: 26 時間 30 分

発音:アメリカ英語

評価:5/5

     

 

クリストファー・ノーラン監督、キリアン・マーフィー主演、2023年7月21日公開予定の「オッペンハイマー」予習の目的で原作オーディオブックを聞きました。原子爆弾開発を目的としたマンハッタン計画を主導し、指導者的役割を果たしたため「原爆の父」と呼ばれたJ.ロバート・オッペンハイマーを描いた作品です。26時間半と長かったものの、ピューリッツァ賞受賞作品だけあって聞き応え十分、興味深い内容でした。

 

ロバート・オッペンハイマーの父親は、ユダヤ系ドイツ移民で織物の輸入で財を成した人物でした。ロバートは裕福な家庭の長男として1904年に生まれます。子供の頃から優秀で、ハーバード大学では化学を専攻していました。

 

理論物理専攻に落ち着くまでに紆余曲折あり、実験物理学では手先が器用ではなかったために苦労して精神を病み、ケンブリッジ大学で同じ実験室の先輩の机に青酸カリを仕込んだリンゴを置いて大問題になります。幸い、りんごは黒っぽく変色していたため先輩はりんごを食べずに済んだそうです。オッペンハイマーの父の働きかけにより大学退学にはならずに済んだようですが、天才と呼ばれるような人物でも実験室では病むんだ・・・その辛さ分かる・・と妙に共感したエピソードでした。

 

若い頃はうつ状態で悩んでいたエピソードが多いものの、1929年大学で勤務し始めてからは話の上手いカリスマ性のある人物として人々を魅了し始めます。面倒見も良かったようで、学生たちを定期的に食事に連れて行ったり、出来が悪い学生には力量に見合った課題を与え、なんとか学位が取れるようにしてあげたそうです。

 

1939年、アインシュタインは自らの相対性理論を用いてブラックホールの存在を否定する論文を出版しましたが、その数ヶ月後、オッペンハイマーは学生とともに相対性理論を用いてブラックホールが出来る仕組みの可能性について論文を出しています。星が一生を終えて最後に爆発する時、超新星と呼ばれる大爆発を起こします。質量が大きい星が爆発すると重力崩壊を起こし、重力が大きすぎるために中性子星がどんどん小さくなり、ついにはブラックホールになる、という理論のようです。オッペンハイマーとアインシュタインは後にプリンストン大学で同僚になりましたが、アインシュタインは量子力学に否定的な意見を持ち、学問においてはオッペンハイマーと意見を対立させていたようです。

 

第二次世界大戦中の1942年、原子爆弾開発を目的としたマンハッタン計画が開始されます。当初は各大学がそれぞれに実験しており大学間のコミュニケーションもよく取られていなかったため、同じような実験をしていたりと無駄がありました。オッペンハイマーは砂漠地帯のロスアラモスに研究所を設立することを提案し、1943年初代所長に任命されます。所長任命に関しては反対意見も多く、ノーベル賞を受賞した研究員がいるにもかかわらず、ノーベル賞を受賞していない人物が所長になるのは如何なものかという意見や、共産党員である友人との交流や以前の彼女や現在の妻が共産党員であったオッペンハイマーは信用できるのか、またこれまでに大きなチームをまとめたことがないため経験不足では、などという反対意見がありました。しかし科学者からの信頼の篤いオッペンハイマーが所長として任命されます。オッペンハイマーは、科学者が彼に「こんなことがあって、これこれで・・」とあったことをつらつらと話すと「つまりそれはこういうことで・・」と話した人も理解できていなかったようなことを体系立てて上手くまとめる能力に長けていたそうです。

 

オッペンハイマーが共産党シンパであったのか、がこの本の大きなテーマになっています。ただ、オッペンハイマーの批判者が考える“共産党員“と科学者たちが考える共産党寄りの間には大きな隔たりがあるように感じました。政府やFBIが考える共産党員というのは、国家機密をロシアに漏らし、アメリカという国家を転覆させようとする反逆者です。一方でオッペンハイマーや友人たちの中での共産党というのは、ナチスドイツに対抗する人々という位置付けだったと思うのです。当時ドイツが次々とヨーロッパに侵攻しユダヤ人を迫害する中で、ソ連はドイツ軍と戦う西側の友好国と考えられていました。打倒ドイツのためヨーロッパで戦うソ連に協力したいと考えるのは、当時としては自然な流れだったのではないかと思うのです。

 

しかしリベラルで共産党員との交友も深かったオッペンハイマーの立場は原爆投下後に危うくなります。オッペンハイマーは、警告なく日本に原爆を投下するのではなく、まず警告のみにするか、警告に従わない場合は、脅し的に都市ではないところに投下するべきだったと発言し、原爆を有効な道具と考える人々と対立します。

 

また、敵国と核兵器開発競争になり、お互い核兵器で攻撃しあう可能性を危惧し、水爆開発に反対の立場を取ります。このため水爆開発を推進していた科学者や政治家と対立したことで、機密安全保持疑惑が持たれ、1954年原子力委員会で聴聞会が開かれます。聴聞会は裁判ではなかったものの、原子力委員会委員長であったルイス・ストロースが裏で糸を引き本来証拠として用いる事が出来ない非公式の盗聴記録や信用性のない伝聞による証言も使用されました。しかもオッペンハイマーの弁護側は事前に資料を読む権利も与えられませんでした。オッペンハイマーに一方的に不利な証拠ばかりで固められた聴聞会が出した結論は、彼に機密保持が必要な仕事には就かせないというものであり、事実上公職からの追放でした。

 

1963年、アメリカ政府はエンリコ・フェルミ賞を授与することで、極端な赤狩りの風潮のもとで行われた1954年の聴聞会の非を認め、オッペンハイマーの名誉回復を図ります。ケネディ大統領が授与するはずだったのですが、大統領が暗殺されてしまい後継の大統領からの授与になったのも不運続きで気の毒でした。この後もオッペンハイマーの名誉は完全に回復されたわけではなく、FBIからの監視は生涯続きました。オッペンハイマーの死後でさえ、娘さんは国連で働くための機密保持の許可が得られず通訳として働くことが出来なかったそうです。その後娘さんは自死されています。

 

この本を読むと、オッペンハイマーの愛国心は疑いようのないものであったと感じられます。核開発競争を危惧したことで、まるでアメリカの敵のような扱いを受けた彼の生涯に胸が痛みました。ノーラン監督の新作が、オッペンハイマー博士の真意が伝わる作品になることを願います。

YL:8以上

語数:180250語(概算)

 

カテゴリー: ノンフィクション | タグ: , , , , , , , | コメントする

エクソンモービル株売却

コロナ禍初期、株価が下がった時に買ったExxonMobil(XOM)株が3倍になったので、1/3売却しました。

平均37ドルで買って105.49ドルで売却。1ドル144円で6821ドル→98万2921円になりました。3倍の時に1/3売って元手は回収出来たので、残り2/3は心穏やかに配当目的でキープ出来るはず。

 

老後の年金の足しに高配当株を持っておきたいものの、30年後にエクソンモービルが存在しているかなど私ごときに予想は出来ません。6821ドルを何に投資しようか迷い中。

 

3年ほど月1株ずつバンガードS&P 500 ETF(Vanguard S&P 500 ETF)を買っていたのですが、VOOは配当利回り1.57%と低めなので、配当100万円/年ほど得るには元手が9600万円程必要であることに今更気付きました・・。なので、高配当のエクソンモービルを売ったお金は一部高配当ETFのSPYDを購入することにしました。

 

株を買い始めた時は「インカムゲイン狙いなんて婆さんのする投資だ!」と鼻息荒くキャピタルゲイン目的でした。今後歳をとった時に一気に債券に乗り換えるのもタイミングを測るのが大変そう。なので一部債券ETFも買い始めることにしました。

 

今年は成長株だけでなく債券も買い増していく予定です。

カテゴリー: ファイナンス | コメントする

2022年に観た映画

2022年は映画館で88本、自宅で旧作212本、合計300本の映画を鑑賞しました。

新旧それぞれベスト5作品を選んでみました。

新作ベスト5(順不同)

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

ピーターの正体がスパイダーマンだということが全世界にバレてしまい、皆の記憶を消すために、ドクター・ストレンジに危険な呪文を依頼。マルチバースの扉が開き、ドック・オク、グリーン・ゴブリン、エレクトロ、サンドマンなどの過去の強敵たちがスパイダーマンたちに襲いかかる。

 

過去2作のスパイダーマンたちとネットフリックス版デアデビルが登場!チャーリー・コックスが現れた時は思わず息を飲みました。スパイダーマンシリーズを大切に思っている人達が制作した雰囲気があって非常に良かった。

 

The Batman 

バットマンになって2年目、ゴッサム・シティの権力者をターゲットとした連続殺人事件が起きる。犯行現場には謎なぞが残されており、史上最狂知能犯リドラーにバットマンが翻弄される話。

 

ロバート・パティンソンが好きなので!2年目のバットマンの未熟さとロバート・パティンソンの拗らせた様子がマッチして良い!アメコミらしいアクションものではなく、ブルース・ウェインが優れた探偵として丹念に謎を紐解いていくフィルム・ノワール風なところも良い。拗らせた中学生の夢が詰まったような手作りの限界に挑んだバットモービルにも胸が高鳴りました。前髪はらりのロバート・パティンソンの魅力に抗えず劇場に10回観に行きました。

 

アネット

スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)とソプラノ歌手アン(マリオン・コティヤール)の愛の物語。

オープニングからロックオペラ調でユニークだな〜というぬるい第一印象が吹き飛ぶほど衝撃を受けました。ヘンリーとアンが結婚した時は2人ともキャリア順調でラブラブな結婚生活を送っているのですが、娘アネットが生まれた頃からヘンリーの人気が衰えはじめ、妻との間に成功格差が生まれる・・というストーリー。

娘のアネットはマリオネットなのです・・・。ナゼ!?と思いましたが、両親ともにアネットのことを1人の人格のある子供として扱わず、パペットのように自分の都合・欲望を投影し押し付けていただけなんだと思わせる最後でした。このお人形さん、表情、仕草が本物の幼児そのもので恐ろしいほどの馴染みかたでした。配信にも円盤にもなっていないけどもう一度観たい作品です。

 

チタン

エイドリアンは子供の頃に交通事故に遭い、頭蓋骨の一部がチタン製になる。自動車に強い興味を持っていたエイドリアンは車ショーのモデルとなった。行きずりのファンの男性を殺し、ハウスシェアの住人も次々と殺していく・・指名手配されたエイドリアンは10年間行方不明となっていた少年アレクシアに成りすます。

 

車と性交!?一体何を見せられているんだ!と刺激が強くてびっくりでした。女性なのに少年になりすますなんて行き当たりばったりにも程があるだろう!と小心者の私はいたたまれませんでした。しかも10年間行方不明だったアレクシアを探していた父親のビンセントは屈強な消防団長で、逃げ出すことも叶わず絶体絶命のピンチに陥ります。さらにエイドリアンは妊娠しており、少年のフリをしているのにだんだんお腹が大きくなってくるのです・・・。緊張感半端ない。バレたらどうなるの!?とハラハラしましたが、ビンセントの猛烈な父性に圧倒されました。ビンセントは生まれた子が半チタン製であろうとも絶対に子供を守りきる狂人めいた気概が感じられました。え?子供ってエイドリアンと車の子!?と普通はそこに驚くのでしょうが、強烈な親父に圧倒されてそのあたりはどうでも良くなりました。愛とは・・と奇妙な親子の絆を描いた狂気の作品でした。ほとんどのフランス映画は嫌いですが、これは良かった。

 

トップガンマーヴェリック

左遷され砂漠でテストパイロットをしていたピート・マーヴェリック・ミッチェルは、とあるならずもの国家が秘密裏に建設していたウラン濃縮プラント破壊ミッションの訓練を行う教官としてノースアイランド海軍航空基地に呼び戻される。

 

トップガン36年ぶりの続編。今作品を見るために前作を見直した時は、古い作品ということもあってか、それほど良い作品とは思えませんでした。が!トップガンマーヴェリックは素晴らしかった。還暦トム・クルーズが頑張っていました。若くて生意気なトップガン候補生たちに熟練の技を見せつけるマーヴェリックがひたすらかっこよかったのです。トム・クルーズカッコいい!だけではなく、バーで若者軍団におっさん扱いされたり、お会計の数字が老眼でよく見えなかったり、背の高い若者たちに囲まれて小さく見えたりと、今までとは違う、イケイケだけではない老いや弱さ、みたいなものを隠さずに見せたのもこれまでとは違ったトム・クルーズの覚悟のようなものを感じました。

 

一つのことに打ち込んだ結果、60歳になっても一流の仕事ができるということに感動しました。グランドシネマIMAXでは最後に拍手が沸き起こっていました。

 

旧作ベスト5 (順不同)

お熱いのがお好き(1959)

ミュージシャンのジョーとジェリーはマフィアの殺人現場を目撃。ギャング達に見つかって処刑されてしまう前に町から逃げ出そうとする。金も仕事もない2人は、ちょうど募集が出ていた女性だけの楽団に女装して乗り込む、というストーリー。

 

脚本が良かった。特に最後のNobody’s perfect! 完璧な人などいないさ!の台詞の完璧さに感動しました。お金持ちお爺さんに女装がバレた時、お爺さんは女装男のことを捨てるか、本物の美女であるマリリン・モンローと結ばれてめでたしめでたしなのかと思っていました。私が脚本を任されたら駄作になること間違いなし。1959年に女装男と金持ち爺さんのカップル成立を示唆させるのはすごいと思いました。ジャック・レモンとトニー・カーティスの掛け合いがとにかく楽しかった作品。

 

La Jetee(1962)

子供の頃、空港で男が死ぬのをみた。その後、第三次世界大戦が起こり世界は崩壊する。大人になった少年は、時空に穴をあけ過去と未来を繋げる。

 

28分、モノローグの写真スライドショー。1962年にタイムトラベル作品を作るほどの技術は無かったと思うので、この形式で良かったんだろうなと思えた作品。写真だけでSF作品が成り立つんだ、という驚きと写真が芸術的で印象に残りました。

1995年、ラ・ジュテをもとにしてTwelve Monkeysが作られましたが、芸術的な美しさ、余韻のある暗さは失われてしまったと感じました。

 

バベットの晩餐会(1987)

デンマークの寒村で暮らす老姉妹のもとへ、フランス革命からひとり逃れてきた中年女性バベットが身を寄せる。料理が得意なバベットは老姉妹の召使いとして長年地域の貧しい人々に食事を提供していた。ある日フランスの宝くじに当選し、まとまった金を手にしたバベット。周囲の人々は彼女がフランスに帰国するものと考えていたが、バベットはこれまでの感謝を込めて晩餐会を主催する。

 

デンマーク映画。面白くなさそうな雰囲気を醸し出していたのに良い作品でした。実はバベットはフランスで有名なレストランのシェフ。亀や小鳥などを食材とした本格フレンチのコース料理が素晴らしかったです。晩餐会に招待された住人たちが、その美味しさに目を丸くしながら食事を楽しむ様子が生き生きとしていて、素朴ながらも人生を楽しむ姿が感動的でした。デンマークの田舎でパリの一流シェフのコース料理を味わえる事などないでしょう。きっとこのご老人たちは、生きている間中、この晩餐会のことを噂するに違いない、と映画が終わった後の様子まで目に浮かぶようでした。料理とは、形に残らないけれど人々の記憶に残る芸術だと思いました。ほのぼのと良い作品。

 

ラストタンゴ・イン・パリ(1972)

冬のパリ。中年男のポールは、アパートの空き部屋で偶然出会った若い娘ジャンヌをいきなり犯す。だが2人は何事もなかったかのように別れる。ジャンヌには婚約者がいた。一方、ポールは妻が自殺したばかりで人生に絶望していた。2人はその後もアパートの空き部屋で会い続け、互いの肉体におぼれていくが…。

 

主演女優の同意を得ていないラブシーンがあったということで物議を醸し出し、なかなか「好き」とは言い出せない作品。マーロン・ブランドの疲れた中年男ふうの演技が素敵でした。人生後半に入ったとはいえ、まだ何かやり残した感覚はある。ただどうして良いか分からないような中年の悲哀を感じました。役どころ以上にマーロン・ブランド本人の苦悩も出ているような雰囲気。名を明かさずアパートの部屋で熱烈に愛し合っていた時は素敵だったのに、素性が分かり男が自分の事を語り出すと急に魅力が褪せていく過程が魔法が解けて急に現実に引き戻されたかのように急に我に返った作品。いつの間にか主人公と同化していたのでしょう。ストーリーや結論自体は面白くないのに雰囲気だけで好き・・と思ってしまいました。

 

パンズ・ラビリンス(2006)

フランコ独裁政権の恐怖政治がスペインを覆いつくしていた暗黒時代。
少女オフェリアは優しかった仕立て屋の父親を亡くし、母が再婚した
ヒダル大尉のもとへ赴く。臨月の妻を無理に任地に呼び寄せる大尉は、
まさに独裁のシンボルのような恐ろしい男。直面する現実は残酷なことばかりだった。
そんなとき彼女が見つけたのは薄暗い森の中の秘密の入り口。
妖精の化身である虫たちに導かれ、そこで出会った<パン>牧神に告げられたのは、
オフェリアこそ地下の王国の王女であるということ。
オフェリアは王女として戻るための3つの試練を与えられ“パンズ・ラビリンス
<牧神の迷宮>”での冒険が始まる・・・。

 

2回目の鑑賞で好きになった作品。死ぬまでに見るべき1001作品鑑賞修行を始める前に観たときは、ストーリーのみに着目していて、悲しすぎて二度と見る事は出来ない・・と細部まで注目する心の余裕はありませんでした。

ストーリーを知った上で改めて観てみると、細部までこだわりぬいた造形美が素晴らしく、ギレルモ・デル・トロ監督の才能がいかんなく発揮されていると思いました。悲しくて繰り返し観られないのだけが難点。

 

以上、新旧合わせて10作品でした。年間300本観るのは大変でした。観たい作品がたくさんあったので沢山見ればいいじゃない!と思って始めた300本チャレンジでしたが、見れば見るほど気になる関連作品が数珠繋ぎで増えていく・・・。嬉しい悪循環です。特に関連なく読んでいた本と同時期に同じ話題が出ることも多く、たくさん見聞きすることの効能も感じた1年でした。時間を捻出するために家事を外注し、運動も出来なかったので、2023年はまず運動時間を確保することを優先しようと思います。体力がないとたくさん観られなくなりますしね。


 

カテゴリー: 映画 | タグ: | コメントする

2022年に読んだ本

2023年明けましておめでとうございます。2006年1月に洋書多読とブログを書き始めて17年めになりました。情報発信というよりは、自分があとで見返すためのログとして、これからも記録を続けていくつもりです。今後ともよろしくお願いいたします。

 

2022年読書のまとめです。

目標50冊に対して70冊、32,463ページでした。ロバート・ジョーダンのThe Wheel of Time シリーズ14冊が長かった・・・。いつか読みたいと思っていた長編ファンタジーシリーズを遂に一気読みすることが出来ました。

 

2022年はドラマ「マンダロリアン」にハマりまして、続編が待ちきれないあまり、主演俳優さんが勧める本にまで手を出してしまいました。ペドロ・パスカル氏の一押し、100年の孤独。挫折本として名高いこの本、絶対に無理!と思っていたら意外と、というか超絶面白かったのです。登場人物も多く、マジックリアリズムというと聞こえは良いけど割と支離滅裂な話なのですが、読者の心を掴んで離さない・・。素晴らしい読書体験でした。ペドロ・パスカル氏に勧められるがまま、ロリータ、ジェームズ・ボールドウィンのAnother Country、トニ・モリスンのBeloved、J・D・サリンジャーのフラニーとズーイなどを読みました。自らは選ばないような選書でしたが、どれも人生の苦悩や人の在り方について深く感じさせる作品で、ペドロ氏に感謝です。「罪と罰」はものすごいページターナーとおっしゃっていてそのハードルの高さに恐れ慄いてしまったのですが、マンダロリアンのお勧めならば読まねばなりません。出来れば今年中に読み始めたいです。

2023年の洋書目標は70冊にしました。Audibleセールの時に集めた 短編集を消化する予定です。

2023 Reading Challenge

2023 Reading Challenge
yukoxoxo2000 has
read 0 books toward
her goal of
70 books.
hide

 

カテゴリー: 学習記録 | タグ: , | 2件のコメント