創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち

創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち

 

 

 

ゲームクリエイターの小島秀夫監督が1万円をもらって池袋ジュンク堂でお買い物をする動画です。小島監督、毎日本屋さんに行くんですって!目的の本を買うためにしか書店に行かない自分にとってはその一言が衝撃で、もっと色々知りたくなって著書を手に取りました。

 

小島監督がこれまでに出会った本や映画、音楽を紹介しています。最近の売れ筋ではなく、数十年前から現在までの本が紹介されているのが良いです。監督は私よりもひと世代ほど年上なので、これまで知らなかった有名どころの作品の当時の受け止められ方なども知ることが出来て興味深い。どのエッセイからも、本に対する愛が溢れていて、読みたい本が無限に増えてしまいます。

 

本に対する考え方で素敵だな、と思ったのは

本屋の店頭で“当たり“が検索出来ないように、創作の現場でも正解を検索できるはずがない。それは常に自分の中にしかないのだ。だから、それを見極める感性乱数と目を磨き続けるしかない。

という部分。たくさん読んでも心の底から良かった本と出会えるのは100冊に1冊かもしれない。でもその1冊に出会う確率を上げるためには自分の感性を磨くしかない。

 

私は本の好みがかなりはっきり決まってしまっているので、これまでは目的なく本屋さんに行く発想はありませんでした。ハズレを引きたくないという気持ちが強すぎるのかもしれない。もう少し自分の境界を広げたいと思えた一冊でした。

 

小島監督といえば、デスストランディングを発売時に買ったのですが難易度が高すぎて放置してたんですよね・・。荷物を運ぶにもバランスが取れずに落としてしまうし、地形が読めず同じ場所で延々と迷うし、お化けみたいなのに追いかけられて命からがら逃げてきてそのままでした。こんなに本や映画の好きな人が作ったゲームなら素晴らしいに違いないので再チャレンジしてみようかな。

 

 

 

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