Surely You’re Joking, Mr. Feynman!
- Written by: Richard P. Feynman
- Narrated by: Raymond Todd
時間:11時間37分
発音:アメリカ英語。
速度:160語/分前後。
オススメ度: 5 out of 5
1965年にノーベル物理学賞を受賞した、リチャード・ファインマンさんの面白エピソードが集められている。
”天才物理学者”というと、偏屈で研究室にこもって研究に没頭しているイメージがあったのだが、意外なことにファインマンさんはかなりの社交家で、コミュニケーション力も高かったようだ。ラスベガスでは夜な夜なバーに繰り出し、女性にもモテたらしい。週に数回は自宅近くにあった上半身裸のウェイトレスさんがいるレストランに行き、そこで物理の問題を考えたり、授業の準備をしたり、絵を描いたりしていたとのこと。
とにかく好奇心が旺盛で、仕事以外でも金庫破りに熱中したり、音楽や絵にも没頭している。仕事も遊びも思い切り楽しんでいる様子が生き生きと伝わってきた。
元々頭も良かったのだろうが、父親が幼い頃から常に色々な事に疑問を持つように仕向けていたらしい。そのおかげか、分からない事をうやむやにせず、複雑な問題も適切な例えを用いながら考えぬく習慣が身についていたようだ。
若くして教授になり、ノーベル賞を受賞するほどの業績をあげたファインマンさんだが、第二次大戦で原子爆弾の開発にかかわった後、”燃え尽き”た状態になり、しばらく研究をする気力が起きなかったようだ。そんな時、社会に貢献出来るかどうかなど関係なく、自分の好きな事をやる!と決めた事で、スランプから抜け出し、さらにその時の仕事が後のノーベル賞に繋がったとのこと。義務や使命感からではなく、自分が心から楽しいと思い、熱中出来る仕事をしたいと思った。
YL:8
語数:125037
“Surely You’re Joking, Mr. Feynman!”: Adventures of a Curious Character