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採血専門、Phlebotomist という職業

アメリカにはPhlebotomist (フレボトミスト) という職種があります。病院やクリニックなどで採血を専門に行う職業です。“採血専門の仕事”という日本にはない概念が興味深かったので、Phlebotomistについて調べてみました。

 

 

Phlebotomistの資格を取るには

日本で採血を行えるのは、国家資格を持った医師か、医師の指示のもとに看護師や臨床検査技師のみ。ところが、アメリカのPhlebotomistは、医療系の学校を卒業する必要はありません。カリフォルニア州のパブリックヘルス部門によると、

 

  • 高校卒業資格を有すること
  • 20時間の基礎クラスを受講すること
  • アドバンスクラスを20時間受講すること
  • 40時間の実技トレーニングを受けること
  • 実際の患者で50例の静脈採血と皮膚穿刺を成功させること
  • トレーニング修了証を受け取ること

 

となっています。

 

こちらのページによると、Phlebotomistになるためのクラスは、コミュニティ・カレッジや、職業訓練校などで受けられるようです。しかも、現在Phlebotomistになるために州の資格を必要とするのは、カリフォルニア、ルイジアナ、ネバダ州のみ。80時間〜200時間の授業と実習を受け、最終試験で70%以上の正答率で合格出来れば、Phlebotomistとして職を得ることが出来るようです。

 

 

Phlebotomistのお給料

2014年のデータでは、現在全米で推定111,950人のPhlebotomistがおり、時給平均が15.33ドル、年収平均は、31,890ドル。1ドル100円で単純計算すると、時給1500円、年収320万円程です。

 

 

高卒の平均年収が約30,000ドルなので、お給料自体はそれほど良くありませんが、2012年から2022年までにPhlebotomistの求人は27%増加すると見込まれているようなので、安定した職業といえるのではないかと思います。

 

 

採血するのに学位は必要ない

採血専門の職を得るために医療系の学校を卒業する必要がない、ということに最初は驚きましたが、採血業務を専門の人たちに委託することで、医療専門職の人たちが高度技能を要する仕事に集中出来るため、非常に効率のよいシステムだと思います。

 

こちらの記事で紹介されているPhlebotomistは、早朝5時から勤務を開始し、1日150人の採血を行うそうです。毎日たくさんの患者さんの採血を行うことで手技が熟達するので、壊滅的に手先が不器用でない限り、病院業務に支障をきたすことはないのではないかと思います。

 

また、業務が静脈採血と皮膚穿刺に限られているので、命にかかわるような合併症を起こす危険性が少ない、というのも難しい資格を必要としない理由ではないでしょうか。

 

 

日本の採血

前述したように、日本で採血を行えるのは、医師か、または医師の指示を受けた看護師や臨床検査技師のみです。大学病院や公立病院などでは、古くからの慣習のもと、“主治医採血”が行われているところもあります。また、看護師さんが入院患者の採血を行う場合でも、朝は点滴交換や経管栄養の準備、食事介助やシフトの引き継ぎなどで非常に忙しい時間帯です。

 

看護師や医師を育てるには時間もお金もかかります。80−200時間程度でPhlebotomistを養成することが出来るのであれば、医師や看護師が本来の専門知識を要する仕事に集中することが出来、人材不足を解消する一助となるのではないかと思いました。

 

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