【映画】INTERSTELLAR(2014)/ インターステラー

Interstellar (2014)

主演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ

 

【あらすじ】
近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込む。

(Yahoo映画より)

 

 

ここからネタバレあらすじです。

 

舞台は近未来のアメリカ。常に砂嵐が吹き荒れ、人類は食糧難にみまわれている。20世紀の宇宙探索は政策上の失敗と見なされ、食糧問題解決のために資金を使うべきだったとされていた。エンジニアや宇宙飛行士の需要は少なく、食糧問題に対応するため農家を増やす政策がとられていたが、地球の環境変化のため作物が実らず、人類は死に絶える運命にあった。

 

マシュー・マコノヒー演じるクーパーは引退したNASAのパイロット兼エンジニア。現在はとうもろこし農家を営んでおり、妻に先立たれた後、長男長女、義父と共に暮らしていた。ある日重力の異常を偶然発見したクーパーと娘のマーフはその謎を辿っていくうちに、NASAの秘密基地を発見する。人々が宇宙政策を批判し始めた後、NASAは秘密裏に第二の地球を探すプロジェクトを進めていた。

 

人類の手の届く範囲に居住可能な惑星はないと思われていたが、約50年前、土星近くに突然別の銀河系への入り口が出現する。それは自然発生したものではなく、何者かが2つの銀河系を結ぶワームホールを発生させる装置を設置したらしい。そこでNASAは10年前に銀河系の向こうに居住可能な惑星があるかどうか調査船を派遣。3つの惑星に宇宙飛行士が着陸し調査を開始、データを地球に送信する。今回、それぞれの宇宙飛行士とデータ回収ミッションのための宇宙船操縦士としてクーパーが抜擢される。クーパーは子供たちの世代を救うため、生きて戻って来られるか分からないミッションに参加するのだが、娘のマーフは大反対し、父娘は仲違いしたまま父は宇宙に旅立つ。

 

ワームホールの先へ到着したクーパー達が最初に到着した惑星は、1時間が地球の7年に相当していた。1時間でミッションを終了するはずが、アクシデントに襲われ、3時間後に戻った時には地球時間で23年が経過していた…。

 

【感想】ネタバレあり

今年観た中で一番”スゴイ!”と思った作品。予告編を見た限りでは面白くなさそうだったので、何も期待せずに観にいったのですが、作品の規模も内容も素晴らしくて感動しました。

 

宇宙探索のSci-Fi部分と人間ドラマと。169分という長さにもかかわらず、息を呑みながら見続けることが出来たのは、この2つのバランスが完璧だったからではないかなと。

 

全く予習せずに観にいったので、監督が誰か知らなかったのですが、重力と時が物質化した5次元の世界を見て、「インセプションみたい・・・」と思ったら、監督はクリストファー・ノーランだったのですね。宇宙空間で発見された重力の法則を現在地球にいる娘の腕時計へとモールス信号で伝える場面で、娘が”ポルターガイスト”と言っていたのが、過去の自分たちにメッセージを伝えようとしていたクーパー本人だったという繋がりが分かるのですが、クーパーの必死の叫びに胸が痛みました…。

 

お婆さんになった娘と肉体は40代のまま124歳になったクーパーが土星のコロニーで再会を果たす”救い”があったのも良かったです。

 

結局土星の近くにTesseractを設置し、クーパーを5次元の世界に導いた”彼ら”とは何だったのか分からないままだったのですが、科学やエイリアンや神をも超えた”何か”の存在を感じたことと、広大な宇宙の映像が印象的な作品でした。

 

当初マーフは男の子の設定だったそうですが、監督のクリストファー・ノーランの長子が女の子ということで設定を娘に替えたそうです。男の子でも良かったけど、父と娘の絆というのは特別なものがあるなぁ、と思ったのでした。特に最後、娘が父の年齢を超えた時に母のように包み込む愛を感じたのは女性ならではだったのではないかなと。

 

映画館の大きな画面で、たくさんの観客と共に鑑賞して良かったと思えた作品でした。

 

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