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リスニング2000時間で得られたこと その2

リスニング2000時間で得られたこと の続きです。どのようなレベル、内容のものを聞くかについてです。

 

リスニング学習に関する勘違い

3週間聞き流すだけでペラペラ、とかアヤシイ脳科学系のリスニング情報商材を信じるほど無知ではなかったが、”一日中とにかく英語を聞いていたら聞き取れるようになった”という話を信じていた時期がありました。ケーブルテレビを契約し、家にいる間はずっとつけっぱなしにしていたのですが、聞き流すだけでは得られる効果は非常に少ないことに気づきました。ヨハネ・パウロ二世がお亡くなりになった時、海外テレビはそのニュースでもちきりで、ニュースというか現地の様子、信者のみなさんが広場で悲しむ様子を一日中、何日間もずっと流していました。ただなんとなく聞いていて得られた情報は、法王のことを”ポープ”ということ、日本語ではヨハネ・パウロ二世だが、英語では”ジョン・ポール”らしいことのみ。あまりにもレベルが低い時点での流し聞きでは、かけた時間の割には得られる効果が少ない、ということの典型的な例だと今では思います。特にテレビなどでは映像の助けもあり、聞き取れていないのに”わかったような気になる”ので注意が必要だと思いました。また、当時はほとんど聞きとれなかったEnglish Journalの巻頭インタビューを毎日お風呂で聞いていた際も、聴くだけではほとんど進歩はありませんでした。

 

CNNやBBCなどのニュースが聞き取れるようになったのが700-800時間程経過したころでした。これらの音源が楽に聞き取れるようになってからは、テレビでCNNニュースを流したり、ディスカバリーチャンネルなどを英語音声のみで聞くようになりましたが、以前と違って初めて聞く音源からも情報を得ることが出来、また知らない単語も耳から覚えることが出来るようになりました。スクリプトを確認しないので、”聞くだけ、流し聞き”に近い状態だと思いますが、ちゃんと聞き取れる状態であれば、聞けば聞くほどリスニング力アップの効果が得られると感じられたのがこの時期からです。

 

リーディング、ボキャビルも同時進行で

リスニング単体のみでは効果が得られにくいことに気づいてから気をつけるようにしたのが、レベルの低いものでスクリプトのあるリスニング素材を丁寧に勉強することでした。3分〜5分のニュース素材を何度も聞いて、スクリプトをチェック。10個の素材を1ヶ月間毎日聞き続けることで、聞き取れる範囲がだいぶ広がりました。その後は多読と、精読で読んだものから単語を覚える作業を同時に続けながら、”読めるレベルのものより少し下のレベルを選ぶ”ことで、無理なくリスニングを続けることができました。多聴するならば、8-9割は聞き取れて、分からない単語も前後から意味が推測できるもの、を選んで聞くことが重要ではないかと思います。おおかた聞き取れる素材を選ぶことで、多読や精読で学んだ表現や単語が出てきた時に慌てずに確認でき、またリスニング素材から新しい単語や言い回しを耳で拾うことが出来るようになりました。意味のわからないものを長時間聞こうとすると、集中力が途切れてボーッとしてきます。この状態でいくら時間をかけても貴重な時間を無駄にしてしまうのではないかと思います。

 

一石二鳥な素材を選ぶ

英語圏に生まれなかったことがハンデだと感じたことはありませんか? 英語を学び始めたころ、私が英語の問題集解きに時間を取られているこの時間に、英語ネイティブの人はもっと有効に時間を使っているんだろうな、と腹立たしく感じていました。どうせ時間をかけるなら語学としての”英語”習得のみに時間をかけるより、仕事関係の記事を英語で読んで知識を深める、英語で本を読んで人生を豊かにする、海外ドラマを英語でみて楽しむなど、一石二鳥な時間の使い方をするよう心がけてきました。TOEICなどのCDつき問題集を繰り返し聞いたり、”駅構内にて”、”会議場の予約”などの会話集をひたすら聞くことに時間を費やしていたら・・・。本当に英語を学習することが時間のハンデになると思います。幸い、今はiTunesやTEDなど、英語を勉強しつつ新しい知識を得ることができる無料サイトがたくさんあります。また、オーディオブックを聞くことで、月に1-2冊耳で読書出来るようになりました。忙しい日常から貴重な時間を英語学習に割くわけなので、リスニング以外の付加価値についても考えながら学習の素材選びに気をつけるべきではないかと思います。

 

リスニング時間を計測することの意味

”時間なんか数えてどうすんの?量より質でしょ?”と思われる方もいらっしゃるかもしれません。1分一秒違わずカウントすることにこだわっているわけではありません。ただ、以前英語学習に伸び悩んでいたときのリスニングといえば、CDつき問題集に収められている、1題あたり1分以内の短文集を聞いたり、あまり意味のわからない英語ニュースを”聞いているつもり”になっていることがほとんどでした。リスニングの総時間としては一ヶ月で10時間にも満たなかったと思います。”1000時間聞く頃にはおおかたのものが聞き取れるようになっているハズ”という目安を立ててからは、最初の100時間は基礎、そのレベルをクリアしたら次は何、と目標がクリアになるという効果がありました。ただ漠然と”映画を字幕なしで’と思っているよりは、”1年間で500時間聞いて、2年後くらいにはニュースが聞き取れる”と具体的な姿を想像したほうがやる気も維持しやすいです。また、”3年英語を勉強してるのに全然聞き取れない”のが、”3年で1500時間聞いたのに聞き取れない”のか、”3年で200時間しか聞いていないから聞き取れない”のかがわかれば、対策の立て方も違ってくると思います。そもそもリスニング時間をカウントしていれば、1500時間に到達するよりも前にやり方がマズイことに気づくのではないかと思います。

 

以上、2000時間リスニングの感想でした。英語学習仲間のはゆるさんも、900時間のまとめ1300時間のまとめを書かれていらっしゃいますので参考になると思います。

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  • Hirohide

    Yukoさんの詳細なレポートを読むと、英語学習に対する『姿勢』と『実践』と、そして『その成長ぶり』に、ぐうの音も出ないほど圧倒されます。そして同時に、勇気を貰えます。これからもフォローさせて下さい!

    • Hirohideさんへ。私もHirohideさんのブログからLingQ入会当初のころに感じていた熱意を思い出させてもらっています。LingQは熱心な学習者さんたちが多いので、お互いの様子に励まされますね。
      こちらこそよろしくお願い致します。

  • Naoko

    Yukoさんの学習の軌跡とLingQの解説を参考にさせていただいています。私も学習の時間や読書の語数を記録したいと思うのですが、つい面倒でやりっぱなしになってしまうんです。記録のためのコツってありますか?洋書の語数は、Amazonで確認できるものとそうでないものがありますが、どうしてらっしゃいますか?The Pillar of the Earthは1000ページもの大作ですが、何語だったのでしょう??あれはかなり没頭して読めたので、せめて記録したい・・。

    • Naokoさんへ。リスニング時間はLingQのステータスバーに手入力してます。小刻みにじゃなくて、ある程度まとまってから入力しているので、あまり面倒ではないです。語数記録は、メディアマーカーに本を登録して、本の感想を書いたらEvernoteに自動で送るように設定しています。あとはDaytumを使うと合計数が計算されるので便利です。
      FYI, Pillarの語数はAmazonのText statsにのってまして、40万974語のようです。大作でしたね! 語数はAmazonのText statsか、SSSの語数検索、Scholastic Reading Countなどで調べています。

      • Naoko

        おー、そんな技があったんですね。メディアマーカは知らなかったので、早速登録してみました。記録嫌いの私に続けられるかどうかわかりませんが。。AmazonのText statsは、探しにくいところにありますよね。探せないことが多々あります・・。ともかく、いろいろな情報をありがとうございました。

  • レベルに合わせて丁寧に聞いていくのが面倒なようでも近道だよねー。

    訳の分からないものをただダラダラ聞いていたり、問題集の一部をちょこちょこ聞いているだけではなかなか効果ってでないと思います。

    頭の中で漠然と思っていたことをバシっと分かりやすく書いてくれてあって、読んでいてスカっとした!ありがとう。

    • Emikoさんへ。最初のうちは自分のレベルにあったものを探すのが面倒だけど、だいたいのレベルがわかってくれば、あとあと楽になるよね。
      ある程度長めの素材を聞く練習をしたほうが、抵抗なく聞けるようになる気がしています。

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