Steelheart by Brandon Sanderson
時間:12時間14分
発音:アメリカ英語。
速度:170〜180語/分
オススメ度:★★★★★ シリーズ3部作の1作目。
【あらすじ】
10年前、カラミティが起こった。普通の人々の中に特殊能力を発現するもの達が現れ、彼らはエピックと呼ばれた。エピックは特殊能力を悪用し、普通の人々を支配下においた。これまでの世界は崩壊し、特殊能力を持たない人々は惨めな生活を強いられていた。
主人公のデイビッドは8歳の時に父親をSteelheartというエピックに殺され、復讐を糧に生きていた。10年後、彼はReckonersという反乱分子グループに加わり、Steelheart殺害を企てる。Steelheartは全ての物理的攻撃に耐性があるのだが、1つだけ弱点があり、デイビッドの父親の死にその鍵があった。
【感想】
面白かった!!Brandon Sandersonの本は初めてだったんだけど、今までなんでこの作者さんを見逃していたんだろう!と悔しい気持ちになりました。
X-Menやマトリックスを連想させる、アメコミっぽい世界観で、まるで2時間の映画を見ているようにあっという間に物語が進んでいきます。ファンタジーの独特な世界観でありながら、読んでいて容易に場面が想像出来るのが不思議。Steelheart殺害アクションと、弱点を探るミステリーがうまい具合に物語と絡んでいて、登場人物と一緒にSteelheartの弱点を予想しながら読むのが楽しかった。3部作だけど、1巻目でひとまず結論がついているのもよい。
1巻の最後で、人間性の残ったEpicの存在が明らかになるのですが、今後彼らとRecknersの関係がどうなるのかが気になります。2巻目は来年発行予定らしい。
Moratal InstrumentsもDivergentも面白いんだけど、Fantasyは男の子が主人公のほうがアクションが多くてハラハラドキドキ度が高い気がします。女の子が主人公だと、どうしても恋愛成分が多いし、”自分がどう感じるか”、という気持ちを語る部分が余計だと感じてしまうので。
George R. R. MartinとPatrick Rothfussに加え、続編が本当に待ち遠しい作品を見つけられて嬉しい。この作者さんの他の作品をすぐにも読みたいけれど、Scott LynchのThe Lies of Locke Lamora も評判がいいらしい。どんどん読まないと!
【今日の一枚】
ハロウィンの季節。空港のカウンターもハロウィン仕様です。