幸せの感じ方

Entrepreneurial Thought LeadersのHow Ideas Take Flightより、”幸せの感じ方”についての講義が興味深かったのでメモ。どうしたらもっと幸せになれるか、ということを考える上で参考になりそうです。


”幸せ”には3つのパラドクスがある。1つ目は、”幸せはひとつの概念だ”というもの。これは、”あなたは幸せですか?”と聞かれたとき、私の中の幸せの定義と他の人の幸せの定義は違うということです。”幸せ”には2つのタイプがあり、ひとつは興奮したり、うれしかったり、エネルギッシュに感じたりすることで得られる幸せ。もう一つは平穏、満足、充足感を感じることで得られる幸せ。一つめをexcitement type、二つめをpeaceful typeと呼びます。

幸せのパラドクス2つ目。”幸せの概念は不変である”というもの。今、自分たちが何かの決断を下すとき、現時点での幸せの定義に従った決断を下します。例えば、若い時の幸せはexcitement タイプであることが多い。幸せはお金をたくさん稼ぐこと、いい仕事につくこと、楽しいことがあること、将来の可能性に期待を持つことなどに関連していて、その幸せが満たされるような決断をくだします。年を取ると、家族を大事にすること、穏やかに生活していることなどが幸せだと感じるようになるので、ある時点で下した決断が後々も幸せな結果をもたらすとは限らないのです。

3つめのパラドクス。幸せの意義というものは、短期的な幸せにより得ることができるという考え。これも間違いで、より幸せになるためには、長続きする幸せも追求しなければならない。長続きする幸せとは、家族を持つこと、自己鍛錬すること、教育を受けることなどです。


この話を聞いて思い起こしたのが、先月号The Economistの記事

記事中に引用されていたグラフなのですが、21歳から50歳まで幸せ度はどんどん下がっていきますが、50代以降は右肩上がりです。若い人の感覚だと、年を取って体が思うように動かなくなると辛そうだし、日々楽しいことがなくてつまらなさそう、と思いがちですが、年をとって幸せの尺度がexcitement typeからpeaceful typeに変化するのであれば、年をとる毎に幸せになれるというのも納得出来ます。


決断をする時、後悔のない決断なんてあるのだろうか・・といつも悩みますが、年を取って今こだわっている事柄、幸せのイメージが変わるのであれば、あまり心配をする必要はないのかもしれません。

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