HeLa細胞と英検

ここ数日、”英検 1級 HeLa” というキーワードの組み合わせで当ブログに来られる方がちらほらいらっしゃったので私も検索してみたところ、先週の英検1級読解問題にHeLa細胞とその由来に関する話題が出たようですね。 ググると私が以前紹介したThe Immortal Life of Henrietta Lacks記事が出てきました。

この本には、HeLa細胞の元となった黒人女性とその家族の人生が何年にも渡る密着取材により詳細に描かれています。医の倫理など考えさせられることが多く、オススメの本です。アメリカのアマゾンでも1年近く100位圏内に入っていますし、Audibleでの人気も高く、podcastなどでも取り上げられた話題の本でした。英検の問題を作成する方も、もしかしたら読まれたのかもしれません。

英検の過去問やスピーチトピックを分析したわけじゃないのですが、自分が受けた時の印象として、その年に話題となったトピックが盛り込まれている気がします。NASA50周年の年には宇宙開発関連のスピーチネタ、ダーウィン生誕200年の2009年には生物多様性・・・。これらのトピックは割と頻出ではあるんだけれど、やはり記念の年にはTIME, The Economistでもたびたび取り上げられていたし、問題を作る側も何かしら影響を受けるのではないかと思いました。

多読多聴は楽習だから試験前は控えるとかいう人を結構みかけますが、英検1級って英語圏で出版されている雑誌や本などを読んで、幅広い知識を得られれば自然に合格に近づくと思うんですよね。HeLa細胞の本は昨年のベストセラーですし、読むのに特別な知識は要りません。HeLa細胞が試験問題に出たことで、雑多な記事や本をたくさん読んで基礎知識レベルを上げるといいですよ、という試験作成側のメッセージがあるのではないかと思った次第です。

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HeLa細胞と英検 への2件のフィードバック

  1. しば のコメント:

    こんばんは・・・HeLa細胞自体を完全に無知なしばです。。。それよりも、県立高校の入試問題の長文に、Smart.fm内の英検準1級かセンター試験か用の単語リストに載ってたremnant(余りもの)て単語が出てきたのを見てビビッテます。。。英検って、1級は純文型人間は不利なのかな???って思ったりします、長文に出てくる話題の事象の背景知識で負ける。。。。。。。。

    • yuko のコメント:

      しばさんへ。高校入試に難しめの単語が出るときは、注釈が出るか、その単語の意味だけ分からなくても解ける仕様になっているのでは。じゃないと不適切問題にされてしまいそうですしね。

      英検1級は純文系人間に不利なのかな・・ってしばさんが言ったらどうするんですか〜! 私から見たら、教員免許も持っていらっしゃって、仕事で英語を教えているしばさんがとてもうらやましく思えますよ。HeLa細胞のことが問題に出たのはたまたまで、誰かが有利になったりしないよう、長文は経済、歴史、科学など分野に偏りがないようになってるんじゃないですかね。理系だからといって、生物系も物理系も工学系もあって、お互い他の分野については何一つ知りませんから、理系だから文系だからってことはないと思います。

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