1年目の100 wish list を振り返って

初めて100Wish Listを書いてから1年たちました。きっかけは向井万起男さんの記事。アメリカで発売されていた、”4001の願い”というみんなの願いを集めた本の翻訳版を刊行するにあたり、奥さんとご自分の100の願いを書かれたそうです。なんとなくやりたいと思っていること、希望はたくさんあるはずなんだけど、気づけばどんなにちっぽけな夢でも叶えられていないことが多い。日頃何も考えていないなら尚更。だから100個の願いをリストにして、自分の願いと向きあおう、という趣旨の記事でした。その記事を読んでとても感動し、ブログ記事にしたところ、なぼむしさんやエミコさんも共感してくださって、自分たちも100の願いを書くことにしました。話しているうちに盛り上がって、昨年5月に3人の100Wish Listを披露する100Wish Listミーティングを開くことになったのです。

 

煩悩にまみれていて、きっと100では足りないだろうと思っていましたが、30個書いたところで何も思いつかなくなりました。たくさんのしたいこと、希望があるはずなのに。何も考えていなかった証拠かもしれません。100Wish List を書かれた他の方も30くらいでいったん手が止まった、と言われていたので、ここから深層心理に埋もれてしまった願いを掘り起こす作業になりました。

 

なにも社会の役に立ちたいとか、立派な仕事がしたいとか、大きな希望でなくても構わないのです。そういえば、中学の時にバオバブの木が出てくる詩を読んで、いつかマダガスカルに行ってみたいと思っていたんだった…とか、宇宙から地球を見てみたい、など叶うかどうかわからない希望も。どんな小さな希望も全部紙に書きだして、2ヶ月ほどかかって100Wish Listが出来上がりました。

 

そして3人で100Wish Listミーティング。お互いのWish Listを読んで、コメントを書きあいました。友達のWish Listを読んで、”いいね、私もやりたい!”と新たなWishが加わったり、”これならすぐにも出来そうじゃない?”とアドバイスしたり。自分で自分のことは把握しにくいと思いますが、友達の100Wish Listを通じて、その人が将来どういうことをしたいと思っているのか、どんな感じの生き方を願っているのか。自分のことは棚にあげてお互いの良いところ、こうしたらきっともっとうまく行く、というアドバイスをもらえたのも、友達とWish Listを見せ合った効果だと思います。

 

100Wish Listは手書きでMoleskineノートに書き写し、OmniFocusというGTDのソフトにも入力しました。本当はちょくちょく見返すのが良いのでしょうが、毎日忙しく、3-4ヶ月ごとに見返す程度でした。そして年末。半年間のレビューをしたのですが、そんなWish があったんだ!と忘れていたのに叶っていたものがいくつかありました。100個のリストにするために、30個以降から脳をふりしぼるように一生懸命考えたこと、時々見返したことで、頭の中でボンヤリしていた希望が現実的となり、実現にむけて具体的な一歩を踏み出すきっかけになったのかもしれません。どうせ実現しないだろうから書くのは恥ずかしい‥と思っていた希望が実現していたのは驚きでした。

 

書くだけでも随分頭がスッキリする100Wish Listですが、最近気づいた効能は、人生は思っていたよりも短い、そしてやりたいことは多い。読みたい本、行きたい場所、食べたい物、挑戦してみたいこと…。どれもこれも全部は叶えられないのだから、優先順位を考えないと、ということに気づいたことです。何か大きな目的や野望を持って生きているわけではありませんが、それでも人生に対する方向性の希望はあります。ただなんとなく時間を浪費するような行動ばかりしていると、100個のリストのうち何にも叶えられずに終わってしまいそうです。手っ取り早く出来ることとしては、読みたい本や行きたい場所には優先順位をつけることにしました。限られた時間をうまくやりくりして、100個の願いを1つでも多く叶えたい。そう思えたことも収穫です。

 

そしてもう一つ良かったこと。それは3人で100Wish Listミーティングを行ったことで、”英語学習を通じて得た経験を何らかの形で活かしたい”という3人のリストの中で共通していた願いを発見し、それがきっかけでブログ100Wish Listを立ち上げたことです。英語学習のことを語るのは英語のプロにまかせておけばいい、となんとなく及び腰でしたが、自分たちが悩み、試行錯誤してきた立場から、これまでの経験や自分たちが好きなインターネットを活かした英語学習などを紹介できれば、と思い共同ブログを立ち上げました。100Wish Listブログ作りを通じて得られた経験は得難いものでした。3人で話し合い、より良いページを作りたい!と試行錯誤出来たのは本当によかったと思います。実社会では上司がいたり、複雑な人間関係があったりで、なかなか自分が良いと思ったことでも突き進んでいきにくい面がありますが、100Wish Listでは、自分たちでアイデアを出して好きなように方向性を決められる、というのが良かった。与えられた仕事をするのとは違い、アイデアが浮かばずに困ることもありますが、誰に命令されることなく好きなことを出来るのは至福の喜びであります。

 

今年も2年目の100 wish list を作って専用のMoleskineノートに書き込みました。毎年レビューすることで、少しずつ希望が叶っていくのが楽しみです。

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1年目の100 wish list を振り返って への4件のフィードバック

  1. ピンバック: kov's log

  2. ピンバック: 2ミリずつ進歩

  3. Akiko T のコメント:

     100 wish list 1周年おめでとうございます!
    まだ1年なの!?というくらい充実したサイトになってますね。
    そして三人の友情がすばらしい。
    これからもたくさん良い刺激をくださいね!!

    • yuko のコメント:

      Akikoさん、ありがとう!Wish Listの披露が5月で、その時に急にブログやろう!という話になって、ちょうど二ヶ月後の7月に100ブログが始まったのよ。思いつきで始まった企画ながら、楽しく続けられているので良かったです。
      Wish Listのなかに、世界中のLingQ友と会いたい、というのもあるのよ。ぜひあきこさんともお会いしたいです。

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