Steve Jobs本を読み始めた

Steve Jobs 読み始めました。発売日前にAmazon.comでKindle版を予約しておいたらば、11.99ドルでした。この値段は予約特典だったようで、発売日後は17.88ドルに。日本語版は上下巻で約4000円なので、英語版Kindleだと約3000円もオトク。たまには英語やってて得したーーーーー!!!ってこともなきゃね。

今20%まで読んだところ。SteveやMacのエピソードは断片的に知ってはいたものの、伝記のように系統的に読むのは初めて。ウィンドウが何層にも重ねられることとか、ウィンドウの形が長方形でカドが丸いこととか、アイコンに書類を引っ張って格納出来ることとか…。今では当たり前に出来ることも、エンジニアたちのハードワークの賜物なんだと改めて感謝。

 そういえば、初めて触ったパソコンにはマウスがなかった。父の会社にあったパソコンでゲームをしたのが初めてパソコンに触った経験だったことを本を読みながら思い出した。パソコンを立ち上げるのもコマンド入力で、小学生の女の子が一人で扱えるようなものではなかったし。全然パーソナルコンピューターなどではなく、一人一台どころか、各家庭に1台パソコンがあるなどとは想像も出来なかった時代。”The future isn’t what it used to be.” と “We are inventing the future.” という部分がいい。

 

ちょうど今読んでいる村上春樹のエッセイ”やがて哀しき外国語”でもMacの話題が出てきました。1994年前後、アメリカのプリンストンの大学で客員研究員をされていた村上春樹さんのエッセイなのですが、パソコンがない時代、ヨーロッパに滞在して小説を書いていた頃は、途中で原稿用紙が無くなって入手できないんじゃないかとか、書いた分の原稿が置いてあるホテルが火事にあったらどうしようと心配していたと書かれています。Macを買ってからは、日本にいなくてもデータのやり取りが簡単に出来るようになったとか。私は、仕事でパソコンがなくて不便だった時代の経験がないので、タイミングよくパソコンがなかった時代の思い出話を読めて面白かったです。

機械やIT類が苦手とされている世代の女性で、パソコンオタクでもない私が、仕組みは分からないながらも、Mac, iPhone, iPadを使って、簡単に情報にアクセスでき、動画や音楽で毎日楽しく過ごしていられるのはひとえに技術の進歩のおかげ。Apple製品を使うようになると、”空は青く、空気は澄んで、メシが美味い!”と仰っていた方がいらっしゃいます。Windows派の人は”まさかー”と笑うかもしれませんが、その言葉を聞いた時、私はほんとにそう!と激しく同意しました。

 若い頃のSteveの印象は、ワガママで冷酷で、とんでもなく臭くて汚い人!ただ、彼の意思の強さ、自分が作りたいと思っているMacの理想の姿に近づけるための執念は、読んでいて胸が熱くなります。”素晴らしい製品を創ってくれてありがとう!”と、数行毎に叫びたい気分です。しつこいですが、Appleのおかげで、今日も空は青いし空気は美味しいし、ご飯が美味いのです。この本を読んで、Steve、Appleの製品に携わっている方々の並々ならぬ熱意や、これまで知らなかった細部へのこだわり、エピソードなどを知り、これまで以上に我がMacのことが愛しくなりました。

この本に期待しているのは、AppleとJobs氏の歴史の他に、Jobs氏がどのようにして完璧主義を遂行したかということ。私は、細部にこだわっていたら物事が前に進まないと思っていて、8割方できればいいや、くらいに大雑把に物事を進めてきたので、Jobs氏の生き方からPerfectionismを学ぶことができたら、と思っています。

 

英語は易しめ。YLでいくと6くらいかな。ただ、全く洋書を読むのが初めて、という方は600P超というボリュームに圧倒されるかも。語数は22万語程度あるようです。Macユーザーの方なら原書でも読めるんじゃないかな。でも数行読んでは胸が熱くなる事うけ合いなので、読むのに時間がかかると思います。。。

 

 

カテゴリー: 洋書 タグ: パーマリンク

Steve Jobs本を読み始めた への2件のフィードバック

  1. EBaby のコメント:

    村上春樹の本は英語で読まれているのですか?この「やがて悲しき外国語」は随分前に読んだのですが、その頃からずっと外国に行って住む事に憧れていました。私が村上春樹にはまって片っ端から読んでいた時は、村上春樹の言葉のリズムのようなものが好きだったんです。内容云々というより、読み終わった後に心のなかにポカリと形成されるシーンと静まり返ったような何ともいえない気持ちを味わいたくて読んでいたような気がします。だから英語で読むとどんな感じがするのかな?と思ったりしています。

    • yuko のコメント:

      E.Babyさんへ。やがて哀しき外国語は日本語で読みました。1Q84はKindleで洋書を買ってまだ読んでないです。私は村上春樹さんのエッセイが好きです。小説はずいぶん前に1冊だけ読んで苦手意識を持ったままだったので、また読み始めてみようかなと。村上春樹さんが体験された外国の話は大好きです。自分とは目線も感じるところも違うのが面白くて。
      小説は日本語で読むほうが原作だし、言葉遣いも含めて雰囲気があるので日本語がいいかなとは思ったのですが、洋書を読む時間がなくなってしまうので、1Q84は洋書にしました。楽しく読めるといいのですが。

コメントを残す