Painless Reading Comprehension

Painless Reading Comprehension (Barron’s Painless Series) 。英語圏の中高生を対象としたリーディング法の本です。今更読む必要もないんだけど、趣味の読書以外で、読みにくい本や情報を得るためだけに読む時に、読みやすくなるヒントがあれば、と思い選んでみました。

 

Readingに必要なのは、能力、態度に加え、練習らしいです。Read, read, and read. Everything gets easier with time, patience, and practice. と、特に練習の重要さが強調されています。これには納得。英検1級やTOEIC高得点取得など、世間的には英語が出来ると思われている人でも、全く本や新聞が読めない人が結構います。私の尊敬する先輩も、大学時代と社会人時代、あわせて4年間海外生活を体験され、英検1級も取得されていますが、本や新聞記事は読めないと言っていました。英語力がないわけではないし、試験問題のパッセージは読めるらしいので、長文をある程度の時間じっくりと読む練習をしていないためではないかと思います。確かに自分も最初の頃は数ページ読むのにため息ばかりで、洋書のペーパーバックが読めるようになるとは思わなかったけど、毎日読むうちに一般向けのPBが読めるようになりました。なので、英語力が上がったら or TOEICを卒業したら、などと言わずに洋書や長めの英語記事などで、継続的なリーディングの練習をしたほうが良いと思います。

 

次に気になった箇所は、”読書体験は個人的なものであるので、よりよい読み手になる方法は人それぞれである”というところ。速読やフォトリーディングが流行ったころ、洋書をガンガン読めるようになりたかったので、1回10万円程もするフォトリーディング講座に行こうかどうか相当迷ったあげく金銭的な問題で行かなかったのだけど、結局行かなくて良かったと今は思っているところです。ビジネス書などの軽い読み物であれば、10分以内で1冊読み終えるとか、そういう読み方でも構わないかもしれないけど、楽しみのための読書ならそんなに急ぐ必要はないのかなと。私は洋書を読む時、頭のなかでOliver君が読み上げてくれています。Oliver君は、Audiobookを聞き始めて間もない頃にハマった、”Alex Riderシリーズ”の朗読者なのですが、この人の声と読みが好きすぎて何度も聴くうちに、Oliverが朗読していない洋書を読む時もすべて脳内でOliverが読みあげてくれるようになりました。(時々Benedict Cumberbatchに浮気しますけど‥。)速読法によると、この”脳内読み上げ”が、速読を妨げる原因とのことで、一時期本を読む時は”1,2,3,4,5, 1,2,3,4,5・・・・”と延々つぶやきながら脳内のOliverに別れを告げようと必死の努力をしました。が、努力の甲斐なく今でもOliver君が住み込みで読み上げてくれています。Oliver君が住み着いたのは、たくさんオーディオブックを聞いた賜物だと思って、ゆっくり脳内朗読を楽しめばいいのではないかと思えるようになりました。

 

 他にも良い読み手になるために、読む前、読んでいる最中、読んだ後にするべきことを、グラフィック・オーガナイザーというメモ方法を用いて学んでいきます。演習問題として結構な分量の読み物があるので、中学生に戻ったかのような気分で問題を解きました。リーディングのコツだけ知りたい人には不向きかも。

 

  YL6くらい。語数 49,922語(Amazon調べ)

 

こたつの中にエイリアンが。

カテゴリー: 洋書 パーマリンク

Painless Reading Comprehension への4件のフィードバック

  1. Takashi Reading2008 のコメント:

    なるほど、納得しました。自分も練習が足りないと強く思います。学術書は結構読んでいてもペーパーバックなど楽しむためのものをほとんど読んでませんでした。自分もこれから決意を新たに読みます!!オーディオも全然続いてません。前に薦めていただいたドラゴン〜シリーズからがいいでしょうか?あと、この記事を自分のブログで紹介していいですか?

    タカ

    • yuko のコメント:

      タカさん、コメントありがとうございます。タカさんは、留学時代のコネクションをさらに広げて、どんどんと研究や人との繋がりを発展させていらっしゃるところが素晴らしいと思います。英語と専門分野があれば世界が拡がりますね〜。
      ドラゴン・タトゥーシリーズ、男性の先輩に勧めてみたところ、面白くて数日で読んだと仰っていました。男性でも楽しめそうなので、ミステリー好きであれば是非読んでみてください。
      ブログで紹介してくださるなんて光栄です。よろしくお願い致します。

  2. タカ のコメント:

    ありがとうございます!
    英語力をあげるカギは多読だと留学時代から思っていました。速くたくさん読める人は話すのも聞くのも相関して高いレベルを持っている人が多いと思います。自分も多読やオーディオブックでもっと「楽しい」英語の世界を体感したいです。自分はアメリカのドラマが好きなんですよ。ペーパーバックでも何か夢中になるものを見つけたいです。またアドバイスよろしくお願いいたします^^

    • yuko のコメント:

      そういっていただけると、ますます多読にも力が入ります。こちらこそよろしくお願いいたします。

コメントを残す