8月の読書まとめ

8月の読書まとめ。読書メーターを使って簡単に。
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2325ページ

Gods of GothamGods of Gotham
1845年、ニューヨーク。飢饉のためアイルランドから移民が大挙して押し寄せた年にニューヨーク市警が設立された。バーテンダーをしていた主人公のティモシー・ワイルドはNYを襲った大火のために全財産と職を失い、兄の勧めでNY市警の一員となった。血まみれのナイトドレスを来た10歳程の女の子を保護したことをきっかけとして、次々と切り刻まれた子供たちの遺体が発見される。
ハードボイルド&歴史小説といった雰囲気。物語が遅々として進まないことに苛立ってしまったが、最後の最後でやっと全てが繋がった。この1冊まるごとがシリーズものの長い序章なのかも。無骨で無鉄砲な兄のヴァレンタインが魅力的。シリーズ(続くとすれば)の今後の展開に期待。オーディオブックはアメリカ英語。やや早口だった。
読了日:08月27日 著者:Lyndsay Faye

 


The Fault in Our Stars: Library EditionThe Fault in Our Stars: Library Edition
人生の残り時間を知ってしまったらどのように生きたいと思うだろうか。この本では、2人の若い癌患者の、人生のハイライトともいえるイベントが描かれている。若いこと、恋に落ちること、死期が迫っていること、全てが切なくて、心が揺さぶられるストーリーだった。
巻末に作者のインタビューがあり、大学卒業後、病院ボランティアで小児癌患者と関わった経験が語られている。ずっと書きたいと思っていたがすぐには書けず、11年間かかったとのこと。若くして癌で亡くなる子供たちから感じることは沢山あるだろうけど、それを物語として昇華させるのには時間がかかっただろうなと思った。
読了日:08月19日


Dexter in the DarkDexter in the Dark
マイアミ大学の構内で、全身を焼かれ、頭部が陶器の牛に置き換えられた2体の若い女性の死体が発見された。”誰かに観察されている”と奇妙な感覚を察知するDexter。一心同体と思われていたDark Passengerも消えてしまい、かわりに何者かに支配されてしまう。
Amazonでの書評が散々だったので覚悟して読んだ。普通におもしろいのでは・・・と思っていたら最後が…。
Dexter×Supernatural。興味深いと言えないこともないんだけど、”それは反則”と感じてしまった。
読了日:08月18日

 


Of Mice and MenOf Mice and Men
大恐慌時代のカリフォルニア、農場から農場へ渡り歩く、2人の季節労働者の物語。作中繰り返される2人の夢。小さいながらも自分たちの農場を持ち、庭でウサギを飼う、そんなささやかな夢さえも叶わない厳しい現実。
2人の理想は、死後にしか得られないものだったのかと思うと切なかった。
読了日:08月11日 著者:John Steinbeck

 


Insurgent (Divergent)Insurgent (Divergent)
Divergent 2作目。16歳のinitiation day は、これまでの自分を捨て、自分らしい人生のスタートをきる分岐点になるはずだった。現在の世界が崩壊後、性質によって5つの世界に分けられた人々は、次第にイデオロギーの違いから対立するようになり、大量殺戮にまで発展する。Trisの両親が命を賭けてまで守りたかったものは何か。2巻は、自分で選んだfaction と、家族の間で揺れるTrisの迷い、そして決意が描かれている。
読了日:08月09日 著者:Veronica Roth

 


Dexter and Philosophy: Mind over Spatter (Popular Culture and Philosophy)Dexter and Philosophy: Mind over Spatter (Popular Culture and Philosophy)
Dexterのガイド本かと思いきや、Dexterを題材にした哲学本でした。主に哲学科の大学教員、博士課程学生が書いたエッセイが集められている。Dexterの行動から、モラルとは、人間とは・・・を考える。アリストテレスやカント等、哲学の引用が多く語彙も難しめ。普段哲学の本など読まないのだが、ドラマエピソードが元になっているのでとっつきやすかった。
読了日:08月07日

 


DivergentDivergent
ヤングアダルト向け、ディストピアもの。現在の世界は終わりを迎え、人々は家族単位ではなく、性質により分けられた5つの部族に分かれて生活している。Abnegation(selfless)の両親の元に生まれたベアトリスは、16歳のChoosing Dayを迎えた日、両親とは別の選択をすることを決意する。それは、家族と二度と会えなくなるかもしれないということを意味していた。
3部作の1冊目、新しいファクションでの選抜試験の様子が主に描かれている。Hunger Gameの次はコレだ!と評されていただけあって、キャットニスを彷彿とさせる16歳の女の子が主人公。Fantasyなので、設定は何でもありなんだけど、Hunger Gameのアクションに、トワイライトのエッセンスをちょこっとふりかけたような雰囲気を感じてしまった。ストーリーが面白いので、それでも引きこまれて読んでしまったのだけど。3作目は2013年の秋に発売予定とのことで続きが楽しみ。
読了日:08月05日 著者:Veronica Roth

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