【オーディオブック】Only Time Will Tell (The Clifton Chronicles #1)

Only Time Will Tell (The Clifton Chronicles #1) 

時間:12時間33分

発音:イギリス英語。男性と女性のナレーター1名ずつで、訛りの強いキャラクターもいる。

速度:160語/分前後。

オススメ度:★★★★★ 歴史小説やケン・フォレットが好きならこの本も好きかも。

 

ケインとアベルに引き続き、ジェフリー・アーチャー二冊目。夢中になって読んだ!ケインとアベル、ケン・フォレットの最新作を彷彿とさせる物語で、ハリー・クリフトンとその家族、100年にわたる物語になる予定らしい。Only Time Will Tellはその1冊め、1920年、イギリスのブリストルでハリー・クリフトンが誕生するところから、1939年のニューヨークまでを描いた歴史小説。

 

ハリーはブリストルでdockworkerの息子として生まれた。貧しい家庭ながら、声の美しさを認められ、聖歌隊の奨学生として地元の名門スクールの特待生となる。彼が恵まれていたのは声の才能だけではなく、勉学でも優れた結果を残した。名門スクールでは、学友との階級差からいじめにもあったが、二人の親友にも恵まれる。

 

ハリーの父、アーサーは、ハリーが小さい頃に戦死したと聞かされていたが、アーサーの死には、雇い主であり、ハリーの親友の父親でもある、Mr.バリントンが関係しているらしい。このため、Mr. バリントンはハリーを不当に扱うのだが、実はハリーの出生には秘密があり、物語が進むにつれ、ハリーの父親の死の謎、ハリーの本当の父親は誰かが明かされる。

 

物語は、主人公のハリーだけでなく、ハリーの母、ハリーの恩師であるジャック、ハリーの恋人などの複数の視点で語られている。それぞれの視点で同じ物語を読むことで複雑な事情が明らかになるのが面白かった。ハリーの人生、盛り過ぎだろう!とケインとアベルの時と同じように思ったものの、やはり物語の持つ力に引きつけられ、いったんオーディオブックを聞き始めたが最後、なかなか途中で止めることが出来なかった。悪い奴はとことん悪く、主人公達は正直で健気である故に、悪者に不当な目にあわされてしまう。この手の物語にありがちなパターンなんだけど、わかっていながらハマっちゃうのよね…。

 

クリフトン一家の物語はトリロジーか、もしくは3冊以上になる模様。2巻はすでに発売されていて、3巻目は今年5月発行のようです。続きが待ちきれません!

 

オーディオブックのナレーションが素晴らしく、本で読むよりドラマチック具合が3割増しになっていると思われます。朗読スピードは比較的ゆっくりなので、聴きやすい部類なのではないかと思いました。

 

 

Only Time Will Tell (Clifton Chronicles 1)

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