The Count of Monte Cristo by Alexandre Duma, Narrated by John Lee
時間:47時間
発音:イギリス英語。朗読のJohn Leeの声がハンサムです!
速度:170語/分前後。
オススメ度:★★★★☆
【あらすじ】
1815年、マルセイユの一等航海士であったEdmondは、航海中に病死した船長の遺言により、ナポレオンの流刑先であるエルバ島に立ち寄り書簡を預かった。マルセイユに帰港したEdmondは船長へ昇格し、恋人メルセデスとの結婚も決まって、順風満帆な人生を送るかにみえた。ところが、Edmondの出世を妬んだ仲間のダングラール、隣人のカドルース、恋敵のフェルナンドは、Edmondを失脚させるため、危険なボナパルト派だという嘘の密告書を検事へ提出する。
Edmondを取り調べた検事代理のヴィルフォールは、エルバ島からの書簡の宛先が自分の父、ヌワティエであることを知り、秘密裏に手紙を処分し、Edmondに濡れ衣を着せてしまう。こうして無実の罪により、メルセデスとの結婚式の最中に逮捕されたEdmondは、政治犯収容所で14年間の独房生活を送ることを余儀なくされた。
シャトー・ディフ地下の独房で悲嘆に暮れ、数年間を無為に過ごしていたEdmondは、隣の独房に収容されていたイタリア人のファリア神父と出会い変貌を遂げる。仲間の裏切りなど全く疑うこともなかった純粋なEdmondは、ファリア神父の推理により真実を知り、自分を陥れた人々への復讐を誓う。
ファリア神父のもとで、語学や教養、科学を学んだEdmondは、神父とともに脱獄の機会を狙っていたが、ファリア神父は持病に倒れてしまう。神父は、モンテ・クリスト島に眠っている財宝をEdmondに託し息を引き取った。Edmondは亡くなった神父の遺体と入れ替わることで脱獄に成功。そして、モンテ・クリスト島の財宝を手に入れたEdmondは、投獄から20年の時を経て、モンテ・クリスト伯としてパリ社交界に入り込み、自分を陥れた者たちに次々と復讐をしていくのだった。
【感想】
47時間は長かった・・・。でも150年前に人気を博した新聞小説だっただけあって、続きが気になってしょうがない作品でした。お人好しで純真だったEdmondが、仲間の裏切りを知り変わっていく様が切なかったです。復讐される当人達は自業自得だけれど、その家族までも不幸になるのは辛いものがありました。
心に残ったのは、Edmondが投獄された時に、なんとか助けてあげようと検事代理にかけあってくれた雇い主のモレル氏への恩返し。モレル氏はEdmondの父が一人息子の逮捕により経済的苦境に立たされた時に、援助をしてくれた数少ない味方の一人でした。そんなモレル氏が破産の危機に陥いり、自殺を企てた時。脱獄に成功し、莫大な資産を手に入れていたEdmondは、正体を明かすことなくモレル氏の危機を救ったのでした。モレル氏の自殺企図を止めることが出来るのか、本当にギリギリまで分からず、手に汗握る展開でした。
かなり聞き応えのある1冊。150年前の人たちが夢中になっただけのことはあります。地名や敬称などはフランス語で読まれるので、最初はフランス語部分が聞き取りにくかったです。プロキュワ・ド・ワ~、アベーなど、最初にフランス語が出てきた時は???となって聞き取れなかったのですが、何度も出てくるうちにカタカナながら聞き取れるようになったのでした。
予想外に面白かったので、そのうちDumaの三銃士も読もうと思います。
お久しぶりですー。
色んなジャンルを読んで(きいて)るんだねぇ。John LeeはKen Folett作品のオーディオブックを読んでる人だよね?あの声がすっかり自分のなかでなじみになっています…ちょうど数日前にWorld Without Endを聞き終わったところです。Ken Folettワールドの、登場人物たちがひどい目にあって苦しんででもそこをハラハラ、イライラ、やきもきしながら聞いたあとの大逆転、を何度も楽しみながら聞き終わりました。ハッピーエンドで満足、でも、あぁ、お話が終わってしまった… もっと聞き続けたい… と複雑な心境で聞き終わりますねぇ。
Ken Folettを読み始めたのもゆこさんの紹介のおかげ。ありがとー。
あきこさん、お久しぶり!そうそう、John LeeはKen Folett作品を読んでる人です。声が気高いですよね。
あきこさん、ジェフリー・アーチャーの”ケインとアベル”読まれました?ベタなんだけど、物語に引き込まれてすっごく良かったんですよ〜。オーディオブックがドラマちっくでした!Ken Folettが好きならこの本もいいかもです。