Wolf Hall by Hilary Mantel
時間:24時間19分
発音:イギリス英語。
速度:150語/分前後。
オススメ度:★★★☆☆ 朗読が単調なのがイマイチ。
【あらすじ】
16世紀のイギリス、ロンドン。息子が生まれないと悩む国王ヘンリー八世は、王妃との離婚を願う。しかし、教皇の反対により、一向に離婚協議は進まない。トマス・クロムウェルは、卑しい生まれから自らの才覚だけで生きてきた男。数カ国語を流暢に話し、記憶力に優れ、駆け引きに長けた戦略家だった。仕える枢機卿の権勢が衰えていくなか、クロムウェルはヘンリー八世に目をかけられるようになるが―
16世紀のイギリス宮廷を、希代の天才政治家クロムウェルの目から描いた興奮の歴史大作。ブッカー賞、全米批評家協会賞、ウォルター・スコット賞受賞。(Amazonより抜粋)
【感想】
ヘンリー8世時代のイギリスを、トマス・クロムウェルの視点で描いた小説。
3部作の1部め、父親の暴力に耐えかねたクロムウェルが15歳で国外に脱出するところから、トマス・モアが捕えられ、処刑されるあたりまでが描かれている。ヘンリー8世は、アン・ブーリンと結婚したいがために、王妃キャサリンとの結婚を”なかったこと”にしたいとムチャを言う。それを宗教改革という形で叶えたクロムウェル。
当時は教会の権力が非常に強く、聖書を英訳しただけで処刑されるような時代。ヘンリーのワガママを叶えるためとはいえ、宗教改革で教会の力を抑えなければ、その後の科学の発展もなかったのかもしれない。そう考えると、今日の科学的発展は王様の浮気癖のおかげといえるかも…。
語数 18万語(概算)
YL 8 (概算)
【今日の一枚】
Dead Horse Point State Parkにて。