【オーディオブック】Storm Front: The Dresden Files, Book 1

Storm Front: The Dresden Files, Book 1 Written by: Jim Butcher Narrated by: James Marsters

時間:8時間1分

発音:アメリカ英語。

速度:170-180語/分前後。俳優さんによる朗読。声が素敵ですが、初心者にとっては早めかも。

オススメ度:4 out of 5

 

【あらすじ】
ハリー・ドレスデンは、シカゴで唯一電話帳に載っている職業”魔法使い”。シカゴ警察の依頼を受け、殺人現場に駆けつけると、そこには身体から内臓が飛び出し、無残に殺された男女の遺体があった。

【感想】
海外で人気の、ハリー・ドレスデンシリーズ1巻目。アーバンファンタジーのお勧めリストに入っていただけあって面白かった。ハリーは魔法使いなのだが、特に強いわけでなく、凄惨な殺人現場では吐いてしまうし、敵と対峙する時も割と簡単にやられたりする。でもそこがボロボロの貧乏私立探偵+魔法使いとしての魅力なのかも。主人公は魔法使いではあるけれど、ストーリー展開などは普通のハードボイルド小説と変わらない感じ。

 

オーディオブックを朗読しているのは、『バフィー 〜恋する十字架〜』や、『エンジェル』のスパイク役で人気を博した、ジェームズ・マースターズ。声が主人公の性格と非常にマッチしていて、役が生き生きとして感じられた。声のイメージって大事だなと実感。俳優さんでないナレーターさんと違い、読み方の抑揚が大きく、臨場感があった。心地よい声だけど、緩急ありすぎてリスニング初心者にはちょっと難しいかも。

 

シリーズ全体として評判が良いようだ。私が大好きな、The Name of the Windの作者である、Patrick Rothfussもこのシリーズを激賞していた。Goodreadsで最新刊である15巻目についてレビューしているのだが、このシリーズに対する愛が溢れすぎている。すでにシリーズ14巻目まで何度か読んでいたが、15巻目が発売されるにあたり、また1巻目から通しで読み直したらしい。さらに、発売前にどうしても読みたかったため、作家としての特権を使い、編集者に連絡して発売前のコピーを手に入れたとのこと。彼が発売前の本を手に入れることが出来たのは、おそらく彼の尋常じゃない熱意が伝わったのと、髭もじゃの大男が泣くのを見たくなかったからではないかと自ら推察している。

 

好きな作家さんの激オススメ作品ということで、とりあえず5巻までオーディオブックで聞いてみたが、回を追うごとに面白くなっていると感じた。Patrick Rothfussのレビューによると、最新刊の15巻を読んで4回泣いたとのこと。大人の男が4回泣くファンタジー本…。怖いもの見たさもあり、続きを読むのが楽しみ。

 

YL: 6.5 (適当)

語数:87,004 語(Scholastic調べ)


Storm Front (The Dresden Files, Book 1): Book one of The Dresden Files

 

【今日の一枚】アリゾナ、化石の森国立公園。景色が雄大、カラフルで美しく、お気に入りの場所。

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