The Martian Written by: Andy Weir, Narrated by: R. C. Bray
時間:10時間53分
発音:アメリカ英語。
速度:160-170語/分前後。
オススメ度:4.5 out of 5
【あらすじ】火星探索隊6人のうち一番下っ端だったマークは、ミッション中に砂嵐に遭遇し、折れた器具が胸元に突き刺さった状態で消息が途絶えたため、仲間からは死亡したと見なされてしまう。残る5人は火星を脱出したのだが、マークは生きており、火星にただ一人取り残されてしまう。砂嵐でアンテナも壊れてしまい、地球との連絡手段もないため、彼が生きている事は誰も知らないという絶望的な状態で、4年後に次の火星探索隊が到着するまで、およそ1年分の食料と生命維持装置で生き残らればならない。しかも次の探索隊が着地する基地は3200km先。果たしてマークは一人で生き残り、無事に基地に辿りつくことが出来るのか!?
【感想】
まさに、”Yeah, Science!”ですよ!1年分の食料で4年間火星で生き残るにはどうすればよいか。主人公のマークは、植物学とエンジニアリングの専門家なので、壊れた機械は自分で直すことが出来るし、感謝祭用にと持ってきたじゃがいもを栽培することも出来ます。ただ、火星には土壌菌もいないし、水も手に入らないので、土作りから自分でしないといけません。そして、酸素と水素ガスから水を作ったり、窒素を分離したり・・・。科学ってこんなふうに役に立つんだ!と、非常に感心しました。
仲間に見放されて、ひとり火星に取り残されたら、恨みつらみで過ごしてしまいそうなのに、マークには一切後ろ向きな考えがありません。彼が書いている日記も、とても軽く、科学者の記録というより若者のブログといった感じでジョークもいい感じ。
【今日の一枚】
ボストンの路地裏