ゴネ得?

ユタ州でレンタカーを借りた時のこと。事前のネット予約でカローラ級の車を予約していたのに実際に渡されたのは9人乗りのミニバン!

 

一応車の周りをグルっと回ってみて確認してみたのだけれど、どう考えてもこんなに大きな車を不慣れな土地で運転するのはムリ。駐車する時も大変だし燃費も悪い。フロド・バギンズと共に旅に出た「旅の仲間」9名を思い出すも、残念ながらここにはハンサムなレゴラスも、頼りになるドワーフ達もおらず虚しさが募るのみ・・・。

 

受付の女性は申し訳なさそうにするわけでもなく、「セダンは出払っていてない!」と不機嫌そうに言うのみ。こんな時にスミマセンの一言もないのがアメリカ。そしてゴネるとどうにかなるのもアメリカ・・と1年ちょっとの在米経験で学んだ私は申し訳ないと思いつつもゴネてみた。

 

予約ではカローラ級であること、駐車場のロットにはセダンが並んでいた事を伝えるも、「無いものはない!セダンは州外に返却する客には貸せない」とさらに不機嫌に・・・。予約した車が無いのならキャンセルして返金するよう頼んだところ、「それは出来ないがちょっと待て」とのこと。

 

そして待つこと20分。トヨタのRAV4が来た!

 

なんだ、あるんじゃん!しかも値段は予約通りエコノミーカーのまま。

 

これぞゴネ得。これぞアメリカ!

 

ということで事実上のアップグレード。仏頂面の受付の女性は怖かったけど言ってみた甲斐があった。言われるがままに9人乗りのバンにしていたら、楽しいドライブがヒヤヒヤしっぱなしになっていたのではないかと思う。

 

申し訳なかったという気持ちを抑え、「これはゴネたのではない、正しい主張なのだ!」と自分に言い聞かせつつ旅に出たのでした。

 

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