Assassin’s Creed the Renaissance 1 (2010) / アサシン クリード 預言
- Narrated by:
時間:12時間48分
発音:イギリス英語+イタリア訛り
速度:150語/分前後
評価:2 out of 5
【あらすじ】
15世紀、ロレンツォ・デ・メディチの統治のもと、ルネッサンスが花開いたフィレンツェ。名門アウディトーレ家に生まれた青年エツィオは、突然の悲劇により、家族、恋人、地位を奪われる。それは彼の一族に受け継がれる宿命の序章だった。復讐を誓い、過酷な鍛練に身を投じる一方、若き芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチの助けを得て、大いなる謎を秘めた写本を読み解いてゆくエツィオ。しかし、“暗殺者”として生きることへの苦悩と葛藤が胸を去ることはなかった。やがて陰謀の背後に、巨大軍事組織テンプル騎士団の存在が浮かび上がる。その頂点に立つのは、悪名高き枢機卿ロドリゴ・ボルジアだった―。
(Amazonより)
【感想】
人気ゲーム「アサシンクリード」がマイケル・ファスベンダー主演で映画化されると聞いて小説版を読んでみました。ゲーム版アサシンクリード2を小説化したもののようです。映画版のストーリーとも違うのですが、アサシンクリードの世界観を知るには良いかなと。
父と兄弟を処刑されてしまった主人公が実は古代から続く暗殺者集団の家系だったというお話です。ゲームが基になっているので、基本的には復讐を誓う→鍛える→暗殺する→コーデックスというアイテムをゲット→レオナルド・ダ・ヴィンチに持って行って解読&新たな武器入手という流れの繰り返しです。ノベライズ版に期待してはいけないと覚悟して読み始めてみたものの、味気なさすぎました・・・。倒した相手の懐に必ず「コーデックス」という大事なアイテムがあるあたりがゲームっぽいです。そんな大事なものを普通は持ち歩かないのではないと思うのですが、倒した敵の懐から大事なアイテムを入手するのがRPGのお約束。その辺は原作であるゲームに忠実なのかも。
味気ないのは、主人公の魅力がほとんど語られず、台詞と行動で淡々と物語が進んでしまうことが原因なのではないかと思います。ファンタジー小説で登場人物に感情移入出来ないのは致命的でした。映画を見る前にゲームの世界観を知りたければ各シリーズのあらすじだけ読むのでも十分だったかも・・・。読者の感想を読んでみると、アサシンクリードのゲームが好きすぎて小説にまで手を出してしまった!という層には好評のようです。この小説版だけで登場人物達を好きになるのは難しいかな。
でもファスベンダー氏のアサシン姿は格好良すぎです。映画化が楽しみ。
YL:6.5(概算)
語数:153,760語(概算)