車の売却

アメリカでの生活も残り2週間になったので、車の査定に行ってきました。本当は個人売買が一番高く売れるのですが、直接の知り合いでないとトラブルに見舞われた時に対応出来ないので中古車販売会社に行くことにしました。幸いなことに、自宅から10分ほどの所に日系の中古車販売会社があるのです。

 

アメリカで車を売る際には、Kelley Blue Bookというサイトで車の年式と走行距離を入力し、大体の目安金額を調べます。2013年のTOYOTA車、走行距離42,000マイルで8000ドル〜9000ドルとの予想でした。私の場合、目立った事故歴は無いのですが、フリーウェイを走行中、前を走っていたトラックが巻き上げた小石がフロントガラスに当たり、2−3ミリほどガラス表面が欠けていました。走行には全く問題ないのですが、査定となるとどうなのか。この小さなヒビのせいで査定が6000ドルとかになったらどうしよう・・・とドキドキでした。

 

業者に売るとかなり買い叩かれるよ!と皆さんに忠告されたものの、最初の査定額は9500ドルでした。Blue Bookの予想よりも良いとは意外!目立った傷や、小さな擦り傷もなく内装も綺麗ということで良い評価だったのですが、走行距離6万キロでタイヤ交換が必要なため、400ドルを引いて最終額は9100ドルとなりました。8000ドルくらいかも、と予想していたので、その場で売却契約をしました。フロントガラスの傷については一言もなし。査定に20分もかけていたので見落とすはずもないし、こちらから敢えて指摘することもないだろうと思い、特に何も言いませんでした。

 

業者さんとの取引の場合、車のRegistrationを確認、Titleを渡して所定の箇所にサインするだけです。スモッグチェックやDMVへの書類提出なども業者さんがしてくれます。

 

個人売買なら10万円くらい高く売れたはず。でも、車を売る予定なんですよね〜という話をすると、日本人の皆さんが必ずする話があるのです。

 

ある日本人の男性がアメリカを去ることになり、車の個人売買の広告を出しました。すると間もなくアジア系の男性からコンタクトがあり、実際に車を見た後で車を買う約束をしました。金額と売却日も決めて別れたのですが、当日になると「気が変わった。買わない。」と言って現れなかったそうなのです。売り手の日本人は慌てました。帰国まであと2−3日。今から新しい買い手を探しても帰国までに車が売れるかどうかわかりません。すると、どこからか話を聞いたアジア系の男性が現れ、相当値切られたそうなのです。もう一度広告を出す前ですし、前のアジア系の買い手と同国人で、仲間のような感じです。最初から約束をすっぽかして慌てさせ、安く買い叩く計画だったのかもしれない・・・とは思っても後の祭り。どうしても車を処分しなければならないため、新たな買い手の言い値で車を売ってしまった・・・という話です。

 

日本人の元同僚二人、日本人の友達、通りがかりに世間話をした日本人、美容師さんから同じ話を聞きました。皆の話は過去に1回だけあった事なのか、それとも似たような被害にあった人が複数人いたのかは分かりませんが、日本人の間で都市伝説のように語り継がれています。ここまでくると、あの国の人と取引したいと思う人はいないでしょう。特に帰国前などで後日交渉が出来ないならば尚更です。直接の知人ならば、騙される事はないと思いますが、知人の知人となると信用出来るかどうか分かりません。

 

日本人向けに広告を出せば大丈夫だよ!とも言われたのですが、この話を聞いた後では知らない人と取引するのが恐ろしくなってしまいました。日本人だって正直な人ばかりとは限りませんしね。

 

日本であれば、2013年製で走行距離64000km、ヴィッツクラスの中古車が100万円で売れることはまずないでしょうからありがたいことです。アメリカでは、だいたい20年モノで走行距離30万kmくらいまでの車なら売れるそうです。私の車もあと15年くらい乗り継がれていくのかもしれません。どこに行くにも一緒だった愛着のある車なので、大事にしてくれる人に乗ってもらえるといいな・・・。

 

【今日の一枚】

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ジェンガのような高層ビル。

 

 

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