【オーディオブック】Midnight Sun (2020)

Midnight  Sun (2020)

発音:アメリカ英語

時間: 25時間49分

評価:4 out of 5

 

Twilightをエドワード・カレンの視点で描いた作品。トワイライトシリーズ全盛期に書かれたものの、出版前の原稿がリークしてしまったため、やむを得ず数チャプターのみを作者のホームページに掲載し、出版は2020年まで延期になっていたとのこと。オーディオブックは25時間49分と長いので、トワイライトサーガ3冊分まとめてかな?と思いきや、なんとトワイライト1作分だった。

 

かつてStephen Kingが、

Twilight is about how important it is to have a boyfriend.

と評したそうで、なんて的確なトワイライト・サーガのまとめ!と感心してしまった。Midnight  Sunも一冊まるまる人間の少女ベラと17歳で時が止まった104歳の吸血鬼エドワードのロマンス。25時間49分のうち25時間はベラに対する想いが綴られていると言っても過言ではないほど。逆に恋心を吐露するだけで1冊本が仕上がってしまうというのが凄い。

 

物語が動き出すのは、嵐の日の吸血鬼野球ゲームで、流れ者の吸血鬼3人組に出会ってベラが命を狙われるところから。

 

ベラ視点だったオリジナルのTwilightと比較すると、人間の女の子に心惹かれていく戸惑いや、ベラを愛しているがゆえに彼女を吸血鬼にしてはいけないという思い、人間のベラとこのまま付き合っても、いずれベラは大人の女性になっていくのに対し、自分はずっと17歳の姿のままだという葛藤があり、甘々すぎない点は良かった。

 

オーディオブック朗読は、エドワードのイメージを崩さず良い感じだったんだけど、せっかくならロバート・パティンソン朗読で聞いてみたかったかな。

 

エドワードは美しく完璧な男性として描かれているが、そんな彼の役を演じることについてロバート・パティンソンはインタビューでこう語っていた。“ベラにとってエドワードが美しく完璧な男性として描かれているのは、ベラがエドワードに恋をしているからだ“と。実際に映画でのエドワードのキラキラぶりは振りは見ているこちらが恥ずかしくなるほど。恋する相手の全てが眩しく、欠点などまるでないかのように見えるティーンの恋愛を忘れていた身としては、乙女心を思い出させてくれる新鮮な解釈だった。

 

YL: 6-7 くらい

語数:197,938 (概算)

 

 


Midnight Sun (English Edition)

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