【オーディオブック】The Story of Dr. Dolittle

The Story of Dr. Dolittle by Hugh Lofting, Narrated by David Case

時間:2時間34分

発音:イギリス英語。

速度:130語-140語/分前後。

オススメ度:★★★☆☆ ほのぼの。

 

【あらすじ】

ドリトル先生は動物のことばが話せる、世界でただひとりのお医者さん。でも患者は動物ばかりで人はよりつかず、いつもびんぼう。ある日、ジャングルのサルの間で広がる、おそろしい伝染病の話を聞き、友だちのオウム、子ブタ、アヒル、犬、ワニたちと、船でアフリカへとむかいます。海ぞくとの対決、世にもめずらしい生き物との出会い…。世界中の子どもと動物に愛されるお医者さんの冒険。(角川つばさ文庫より抜粋)

 

【感想】

ドリトル先生アフリカ行きの原作。Audible真夏のクリスマスセールでタダでゲットしました。
ナレーションが非常に良かった!ドリトル先生の底抜けに楽観的な性格と、妹にも愛想を尽かされて出て行かれる程の社会人的ダメっぷり、そして人の良さが声からにじみ出ていました。そしてパロットはパロットらしく、豚のガブガブは豚らしく!動物が話すのを聞いたことはないはずなのに、それぞれの動物が話すのを聞いて”豚らしい!”と思えるのは、ナレーションが素晴らしいからだと思います。本で読むより楽しさ倍増でした。

 

偶然リチャード・ドーキンス博士の自伝でもこの本の話題が出ているを読んだのですが、黒人差別問題のため、現在図書館には置かれていないところもあるとのことでした。黒人の王子様が白人に憧れて、ドリトル先生に肌を白くする薬をもらう場面があるのです。先生の薬で顔だけ白くなったという失礼極まりない展開なのですが、オーディオブックを聞いていた時は、これが差別問題に繋がるとは気づきませんでした…。肌が白い=良いこと、というイメージを助長する恐れがあると言われれればそうなんだけど、子供はそこまで考えていない気もします。日本語の新訳版は、問題部分が修正され、巻末に時代背景についての注釈があるようです。

 

日本語ではドリトル先生ですが、英語での発音はドゥーリトルということを知ったのもちょっとした発見でした。

 

 

 

【今日の一枚】

Santa Fe、Center for Contemporary Artsにある原子のオブジェ。

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