アメリカのスーパーでよく見かけるんだけど、何度みても慣れないのが、カラフルなカップケーキ。
緑や青のクリームって、日本では食欲減退色だと思うんだけど、アメリカの人は気味悪がらないどころか、カラフルなフロスティングのほうを好むらしい。
昨年、近所の1歳児の誕生パーティに呼ばれた時も、誕生ケーキが青か紫のカップケーキだった。赤ちゃんの頃から青いケーキを食べていれば、カラフルなケーキやクッキーをみても、”オエッ”と思うことはないのかもしれない。
青や紫、緑のケーキを見て驚いた事をジュリーにメールして、”Are you OK with colorful cake?” と質問したところ、何が大丈夫なのか、本文を読む前は質問の意味がわからなかったらしい。自分としては、ジュリーは60台なので、子供の頃にカラフルなケーキを食べつけていなければ、日本人のように心理的抵抗感があるのではないかと思っての質問だったのだけど、ジュリーが子供の頃には既にカラフルなケーキはあったそうで。なので、カラフルなケーキが変、という日本人の発想がわからなかったようだ。
私のカラフルなケーキを見ると”オエッ”となる、というメールを読んで、ジュリーにも思い当たるフシがあったらしい。数年前、ジュリーが世界中の生徒を募集して、ミシガンで”英会話キャンプ”のようなものを主催した時のこと。ジュリーとしては、”ウェルカム”の気持ちを表すため、カラフルなクッキーを用意していたそうなのだが、チラ見はしたものの、手を付けない生徒が多かったとのこと。その時は理由が全くわからなかったそうなのだが、カラフルなケーキやクッキーが存在しない国があり、ケーキが青いと美味しくなさそうと思う文化がある事を初めて知った様子。
ジュリーが幼い頃、雨の日にはお母さんが気持ちが明るくなるように色とりどりのクッキーを焼いてくれたり、誕生日には必ずカラフルなケーキが登場していたそうだ。ジュリーの感覚では、子供にカラフルなオヤツを用意しないのは、子供を愛していないのでは、というくらい当たり前のことらしい。日本のお母さんは、子供に要らぬ食品添加物を与えたくない、と考えそうだけど。
ちなみに青いカップケーキを食べると、口が真っ青になります。スーパーに売っているカップケーキは、生クリームじゃなくて、バタークリーム。あっさりしていないので、1個食べるのがやっとな代物です。
【今日の一枚】海岸線にいた鳥