The Perks of Being a Wallflower
- Written by: Stephen Chbosky
- Narrated by: Noah Galvin
時間:6時間23分
発音:アメリカ英語。高校生くらいの男の子の声がかわいい。
速度:150〜160語/分前後。
オススメ度:5 out of 5. 青春の甘酸っぱさを体験出来る。
【あらすじ】
1991年、高校1年生のチャーリーは、親友のマイケルが自殺し、学校で友達が出来ずにいた。フットボールの観戦中に最上級生のパトリックに思いきって声をかけた事で、パトリックとその義理の妹、サムと親しく付き合うようになる。
内機でナイーブなチャーリーは、”wall flower” のように、その場にいながらも一歩引いたところから皆をみているのだが、サムに恋し、彼らと一緒に過ごすうちに少しずつ心を開いていく。
【感想】
思春期の男の子の青臭さが恥ずかしいやら、高校時代が懐かしいやらで、主人公の心の揺れを当時を思い出しながら味わった。アメリカの高校生はパーティや飲酒、セックスなど本当に自由で、日本の高校生活とはだいぶ違う。サムとパトリック、チャーリーと共にアメリカの高校生活を満喫したように感じた。
”ライ麦畑でつかまえて”の再来、と書かれていたけれど、”wall flower” のほうは、仲間たちと眩しいくらいに青春している。ライ麦のホールデン少年が”リア充爆発しろ”と言いながら自爆しかねないキラキラぶりで比べると気の毒だ。周囲に馴染めない孤独感、というのは共通しているかもしれないけど、やはり全然違う。
最後、チャーリーのトラウマの原因がアレじゃなければ120点だったのだけど…。
映画版のほうではエズラ・ミラーのパトリックがとても良かった。ゲイの男の子の秘められた恋愛関係に傷つきながらも、大きな口を開けてあっけらかんと笑い、クレイジーに振舞っている所が好き。
原作と比較すると、チャーリーがSamへの思いを日記に綴るシーンはだいぶ削られており、彼女への募る思いが十分に表現されていないように感じた。そしてチャーリーと姉の関係もほぼカットされていたのが残念。原作では、姉さんに起こったある”出来事”をきっかけに、姉と弟の絆が強くなるのだけど…。
逆に映画の方が良かった点は、サムとパトリックのホームカミングパーティでのダンスシーン。息がぴったりで心から楽しそうで、こういうのは映像ならではだと思った。
オーディオブックと映画、どちらもキラキラと輝いていて大好きな作品。
YL: 7
語数:66,000語(SSS調べ)
The Perks of Being a Wallflower
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